Blog

健康のはなし

40代から始める骨ケア

40代頃から骨密度が減少し
姿勢の崩れが始まる…

若い時は
体重をキープできてた
もっと動けてたし姿勢も良かった
はずなのに…


最近
運動不足で体重が増えて
筋力もすごく落ちてきて
背中が丸くなって
姿勢が悪いって
周りから言われるし

なんか嫌やわ…


運動不足や食生活、
家庭や仕事でのストレスなども
要因となっているでしょう…

しかし女性特有の
更年期の影響が関係しているかもしれません。


一般的に40代半ばあたりから
更年期を迎えます。


更年期と言えば
ホルモンバランスが乱れ

不眠
イライラ
のぼせやほてり
動悸
めまい
倦怠感
疲労感
肩こり
頭痛
自律神経失調症
などの様々な症状が起こります。

このように女性ホルモン分泌が減少し
ホルモンバランスが崩れた結果、
上記の更年期症状がありますが、

姿勢に関係する骨格面に影響すること
それは「骨が弱くなる」です。

これは正しい姿勢を維持する上で
非常に大きな問題になります。

エストロゲンの分泌が減少すると
骨量が著しく低下し
骨がもろくなり始めます。

所謂、
“骨粗しょう症、骨粗しょう症予備群“
です。

進行すると少しの衝撃で骨折し、
自分の体重で背骨がつぶれるという
「え、自分の体重で骨折??」と、
想像もつかないことが起こります。

50歳前の女性が
足の小指をぶつけて
痛みがなかなか引かず
骨折と診断を受ける…
「えっそんなに強くぶつけてないし」
と思われたようですが
軽い衝撃でも骨折することもあります。

手や足の細い骨だけでなく
姿勢を維持する大切な脊柱(背骨)も
脆くなり骨折しやすくなります。

背骨の骨折で有名なのが
「圧迫骨折」です。



転倒してお尻を強く打ち付けた時
上下からの急圧が掛かった背骨が
グシャと潰れて圧迫骨折することが
多いです。

圧迫骨折が起こる部位があり
背中と腰の背骨の境目の
胸椎11番~腰椎12番が
好発部位となります。

この辺りは背中を丸めた時に
後弯が強くなる箇所になります。

この辺りの骨が潰れると
高齢者の様な丸い背中になります。

高齢者特有の「骨粗しょう症」は
骨がもろくなっているので
転倒などの外力以外に
重量物を持ち上げた時
カラダを強くひねった時などに
容易に骨折することもあります。

40代で骨粗しょう症は
まだ関係ないと思われるでしょうが
将来的に骨密度は減っていきます。

骨折までいかなくとも
骨が弱くなるので【骨の変形】という
深刻な問題を招く可能性があります。


骨の変形は
上の写真ように進行していきます。

どこかで進行を食い止めて
これ以上変形させないように
対応し予防する必要があります。

この進行のスピードを速めるのが
S字カーブの乱れ(歪み)が
大きく関わっていますので
姿勢を正しく維持することが
対策として必要です。

大切なのは
ホルモンバランスが乱れ始める
40代前から少しずつ準備する事です。



対策として

まず食生活の見直し

炭水化物、甘いものが好きで
良く召し上がる方は
骨が弱くなります。
糖質の摂取を控え
タンパク質中心の食事内容に
変えられてください。

そして食生活において
骨の老化予防で心がけて摂取する
主要な栄養素は

〇タンパク質
〇ビタミンC
〇鉄
〇ビタミンD

タンパク質、ビタミンC、鉄は
コラーゲンを作る材料になります。
建物で言えば
鉄骨部分の材料にあたります。

柱が細く数が少ないところに
セメントをいくら流しても
耐震性の高い建物を建てることは
できません。

骨も同じです。

強い骨を維持させるには
コラーゲンを作る材料は欠かません。
タンパク質・ビタミンC・鉄
これらの材料を不足なく
補う必要があります。

そしてビタミンDも重要な栄養素です。

骨を丈夫にするにはカルシウムと
子供の時から言われてきました。

食事で意識的に
カルシウムを摂取している方が
多いと思われますが
カルシウムの吸収が悪いと
全く意味がありません。

そこで
カルシウムの吸収を高めてくれる
重要な栄養素が【ビタミンD】です。

ビタミンDは
紫外線や食事で補えていると
一般的に言われています。

しかし未病血液検査で確認すると
ビタミンD欠乏や不足が非常に目立ちます。

しっかり補ってビタミンD不足を改善して
カルシウムの吸収を高めて頂きたいです。

骨粗しょう症で骨が脆弱し
一度丸くなった背中は
元の状態に戻らないので…
お気をつけ下さい。

徐々に徐々にしれっーと
骨粗しょう症は進行します。

ある日骨密度を測定したら
「70代の骨量ですね」と言われた…
と、ならないように準備を始めてください。

骨折予防の栄養については⇓⇓⇓


そして姿勢を維持する上で
骨格からみた重要なポイント


背骨の「S字カーブ」です。

このS字カーブが乱れると
正しい位置で
頭を支えにくくなり
姿勢が崩れていきます。
※背中が丸くなります。

背骨の関節は
24個の骨(椎体)と
クッションの役割を果たす椎間板で
構成されています。

この骨(椎体)と椎間板で
一つの『関節』を構成します。

一つの『関節』が歪み出すと
その上下の『関節』はバランスを
取ろうとして新たな歪みを作り出し、
結果S字カーブの乱れに繋がります。

この歪みの変化はゆっくりと進行し、
加齢と共に『関節』の痛みとして表れます。

「何もしてないのに突然痛みだした」と
自然に発生したと感じることが多いです。

一つの『関節』が歪み
そしてバランスを整える為に
上下の『関節』が歪み出す…

この関節にも
骨粗しょう症が影響します。

変形し不安定な関節面では
S字カーブを維持することが出来ません。

四角く形の揃ったブロックは
安定性があるので
簡単に積み重ねることが出来ます。


もし形が悪いブロックが一つでもあれば
不安定になり倒れてしまいます。

更年期以降
ホルモンバランスが乱れ
骨が弱くなり背骨の形状に
影響を及ぼしていきます。

これを防ぐためには
・タンパク質中心の食生活
・不足している栄養をしっかり補う
・筋トレで骨格筋や体幹を鍛える
・S字カーブを維持する為に骨格の調整
これらは最低限必要になります。

上の3つの項目は
ご自身で取り組み可能です。

しかし
骨格に関しては
自身で歪みを正すことは
難しいと思います。

50代60代と
きれいな姿勢を維持する上で
骨格矯正は一番現実的な対処法だと
私(ささき)は思います。

私たちは
加齢と共に栄養が不足していきます。

噛む力も弱くなり、
胃酸分泌量も減少し
消化吸収力が著しく低下します。

その影響で骨や組織は
柔軟性や弾力性を失います。

椎間板の弾力性が失われ
骨(椎体)が変形し出すと
背骨は歪みだすのです(怖)

食生活を変えてヨガや運動を
精力的に取り入れても
綺麗な姿勢を維持することは難しいです。

家の柱が傾き始めると
いくら補強したところで
安心して暮らすことはできません。

私たちのカラダも同じだと思います。

40代以降も
きれいな姿勢をキープしたいあなたは、

正しい背骨へ配列調整し
栄養をしっかり摂取し
丈夫な骨や背骨を支える筋力を維持する

骨のアンチエイジング



最後まで読んで頂き
有難うございました。