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姿勢のはなし

つらい“首こり”の本当の原因①

TLBC堺肩こり ストレートネック

首の右側がこり固まって辛い…痛い…こり固まっているところを押したり、ストレッチをすると楽になり頻繁にやってしまう。

仕事が忙しい時期はまあ仕方ないか…と思っていたが、最近“首こり”が慢性し始めているような気がする…と心配になっている方も多いのでは無いでしょうか?



症状が慢性している方へ「今まで骨格の歪みや状態を確認された経験がない方は一度確認するべきです」と私(ささき)はお伝えしています。


骨格の問題はコリや頭痛、背中の張りなど日常的に発生するレベルなの“まあ大丈夫っしょ”と楽観視しがちです。しかしそれはまだ初期の状態だからです。今回は“首こり”の原因が、ただの筋肉のコリではなく、骨格の問題が大きく関係している事をお伝えさせて頂きます。



首コリの原因として姿勢の問題や疲労の蓄積だと思われている方が多いです。顔を下にうつむく姿勢は、首から背部の筋肉へ負担が掛かり過緊張状態となり首コリや肩コリの発生に繋がります。コリの箇所を押さえたり、ストレッチにより血流や老廃物が流れるとコリ症状が一時的に改善します。


最初は良いんですけどね…押さえ続ける事やストレッチもそう頻繁には出来ません。首コリや肩コリがなぜこれ程にまで頻繁に発生するのか??この原因に対処する事が首コリ肩コリの改善に繋がります。その根本的な要因とは「頚椎の歪み(配列の問題)」です。首コリでお困りのお客様の頚椎の状態を拝見すると、首の問題(頚椎の問題)が関係しているケースが非常に多いです。首の歪みと言われてもいまいちピンと来ない方も沢山いらっしゃると思います。


例えば鏡の正面に立ち左右の目じりや左右の耳の高さを比較してみて下さい。あれ、よく見ると右の目じりが下がっていて、首が真っすぐではなく右に少し傾いている…と確認出来るなら、首が歪んでいる可能性が高いです。


実際に骨格矯正専用のレントゲンでみるとこんな感じです




「首コリの症状が全体的ではなく、首の右側という限定して張りや痛みを感じている」この様なケースで多く見られるのが「くの字型歪み」です。「くの字型歪み」を初めてお聞きになる方に説明致しますと…



頚椎(首の背骨)は7個あり、正面から見ると一本の直線上に配列されています。



これが正常な配列


「くの字型歪み」は、ちょうど二本の直線が交差している関節に負担が掛かり突部分の筋肉が硬く縮みます。この「くの字型歪み」を長期に亘り放置し、マッサージなどの対症療法で対処し続けると、頚椎椎間板ヘルニアの症状(「痺れ」「強い痛み」「握力低下」など)が現れる可能性が高くなります。


そして「くの字型歪み」の場合、頚椎側面の配列異常を同時に発症している可能性が高いです。側面の配列異常で皆さんが良くご存じなのは「ストレートネック」です。


本来、頚椎の配列は顔の方へ弯曲しています。この正しい弯曲構造により頭重を7個の頚椎で分散し支えることが可能になります。人間の頚椎は7つの椎体によって構成されていますが、本来であれば緩やかに前弯(アーチ構造)することで、頭の重さを自然に支えることができるのです。


ストレートネック(スマホ首)とは、その名の通り前弯が減少して首の骨がまっすぐに配列している状態をさし、顔の位置がカラダの中心よりも前方に出てしまいます。例えば、ベットで横になった時、正常な頚椎の配列であれば天井に向かってアーチが形成され、首と床の間に空間が出来ます。



余談ですがこの空間を埋めるように枕の高さを調整する事があなたにとって理想的の高さになります。枕を使用しない頭が高くなる枕(顎を引く姿位)が寝やすいと感じている方は、ストレートネックもしくは頚椎後弯症になっている可能性が高いとお考えください。


ストレートネックの可能性を簡単にチェックする方法をご紹介します。テレビでも良く取り上げられているのでご存知かもしれません。まず壁を背にして立ちます。壁に両方の踵(かかと)とお尻、両肩を付けた時に、頭が壁から離れている。もしくは意識をしていないと頭が壁につかない…場合はストレートネックになっている可能性は非常に高いと言えます。ストレートネックは正しい頚椎の弯曲が消失し、頭重を分散することが出来ずに椎間板や関節への負担が筋肉への負担となり首コリの要因となります。

残念ながら「くの字型歪みやストレートネック」は正しい状態へ自然に戻る事はありません。逆に歪みが進行すると椎間板の縮小、骨の変形など頚椎症など厄介な症状を引き起こす確率が高くなります。

また栄養不足も重要な要因です。
糖質(炭水化物)を中心とした食事内容は、ビタミンやミネラルが圧倒的に不足し筋肉疲労が取れにくくなり首コリの要因となります。そうなると骨格の問題と不足栄養の問題の2つのアプローチが必要になります。



マッサージやストレッチなど対処療法で改善しない限局的な首コリ症状を感じている方は、最初のステップとして「くの字型歪み」を未病検査(レントゲン撮影)でご確認下さい。

長年の頚椎への負担は必ず椎間板や椎体の退化させていきます。
今までご自身の骨格を確認されていない方はご注意下さい。

最後まで読んでいただき有難う御座いました。