姿勢を悪く過ごしている習慣が、
日常生活の中で癖となって
カラダに定着してしまいます。
カラダに負担が掛かる「楽な姿勢」は、
骨格にとって不自然な状態で
非常に疲れやすくさせますし
歪ませている自覚が無いですから…
どんどん歪み続けていきます。
この間違った「楽な姿勢」を
簡単に修正出来るものでは
ありません。
未病検査(レントゲン撮影)で、
正しい骨格の配列をお伝えすると
「背骨は真っすぐに並んでいる状態が
良い姿勢」と、誤って認識されている方が
結構いらっしゃいます。
では、テレビやネットで
S字状の弯曲が大切と言われていますが、
これはいかがですか?と質問すると
ああ、そうでしたよね(汗)と、
ごちゃ混ぜになっているようです。
真っすぐとは…
直立した姿勢を真後ろからみると、
一列上に真っすぐ並んでいます。
S字状とは…
直立した姿勢を真横からみると、
緩やかなS字上にカーブを描いています。
この2つを伴っている状態が
正しい姿勢となります。
ちなみに
見た目の姿勢と実際の骨格の配列は
必ずしも一致しません。
背骨レベルでの姿勢の確認は
レントゲン画像を用います。
カラダの内側の状態は
骨盤の左右の高さや足の長短ではなく、
レントゲン画像で確認する事により
より正確に把握する事が出来ます。
では、
背骨のカーブについてお伝えします。
S字状カーブは、
4つのカーブで形成されます。
上から頚椎(首)のカーブ、
胸椎(背中)のカーブ、
腰椎(腰)のカーブ、
仙骨(骨盤)のカーブとなります。
このS字状カーブを確認する
一つの目安として「重心線」があります。
立位の状態を真横から見た時に
①耳の位置
②肩先
③ウエストの中心
④太ももの中心
⑤足の真ん中
この5つのポイントが
一本のライン上に並んでいると、
背骨のS字カーブが正常に近い
可能性は高く、重心が安定している為、
長時間立っていても疲れにくいです。
しかし、
頭を前に突き出す姿勢になると
頚椎の前カーブが浅くなり
その下のバランスが崩れます。
頭を前に突き出す
=前重心のバランスを取るために
背中を丸めてお腹を前に突き出すように
姿勢が崩れます。
この様にS字状カーブが崩れて、
重心線が前後に大きくブレると、
骨格でカラダを支えにくくなり
筋疲労が増す為疲れ易くなります。
疲れやすく、
常に右左に体重移動を繰り返して
同じ姿勢で立っていられない方は
重心線がぶれまくっている可能性高いです。
S字状カーブが崩れている方を
真後ろから見ると、
背骨が真っ直ぐに並んでいません。
バランスを整えようと
無意識にカラダを傾けています。
姿勢が気になる方は
鏡の前で確認してみて下さい。
肩先、目じり、耳の高さ、骨盤の位置、
左右の高さは同じでしょうか?
正面を向いているのに
右の顔が広く映る
右の骨盤の方が左に比べて
前に出ている等
じっくり観察すると
異変に気付かれるかと思います。
もし、これらの異変に骨格の問題が
影響しているのか確認したい方は
私(ささき)まで
ご連絡お待ちしております。
とは言えども、
痛みや症状がなければ急いで対処される方も
少ないと思います。
骨格の歪みは日々悪化進行しますので、
日常生活において注意いただきたい点を
いくつかお伝えします。
無意識に行動されている事も
ありますのでご一読ください。
日常で歪みを悪化させる事柄は
▼高い枕
▼枕を使用しない
▼ソファの肘置きを枕代わりに寝る
▼うつ伏せて肘をつく姿勢
▼車内や電車内で寝る姿勢
▼横向き手枕で寝る
▼柔らかいソファに座る
▼重い荷物を同側に持ち続ける
▼足を組む癖
▼テレビを正面から観ない
※テレビの位置が右側で首を捻った状態で
テレビ見ている←止めて下さい
など、これらの無意識な行動パターンって
実際疲れますよね?
一見楽なのですが続けていると疲れたり、
怠い、痛いなどの症状を感じる事が
多く、疲労が蓄積して不快になると
首、腰や背中をポキポキ鳴らすような事を
されていませんか?
私(ささき)も柔らかいソファ捨てて
硬いソファに買いなおしました(汗)。
これらは全て体にとって
不快な姿勢です。
意識して悪しき習慣をなくし
自然に正しい姿勢を維持された方が
体は断然楽です。
最後に…
姿勢の話しをした際に
特別痛みや症状で困っていない場合は、
「私は大丈夫!たいして歪んでない」
「背骨の配列はきっときれいなはず」
「姿勢が悪いと言われたことがない」
と思われています。
しかし、実際にご自身の背骨の状態を
リアルにレントゲンで確認頂くと…
不安な表情になられます。
え、こんなに歪んでいるの…
え、すごい猫背じゃないの…
と重い反応が見られます。
中には、
矯正治療を受けて頂けない程に
背骨の状態が悪い…
そのようなお客様もいらっしゃいます。
(骨が癒合している、
癒合しかかっているなど…)
TLBCテクニック(骨格矯正治療)を
受けて頂く前に必ずレントゲン撮影を
受けて頂いております。
その理由は、
上記の状態を確認せずに
矯正を施す行為は非常にリスクがあるから
です。
お客様の健康を第一に考えるならば
レントゲンでカラダの中をまず確認する。
至極当然だと私(ささき)は
考えております。
夫婦、家族、ご友人とお互いの姿勢を
確認されてみて下さい。
左右の際が確認された場合は
歪みを助長する悪い習慣「楽な姿勢」を
止めて頂き、同時に骨格を正しい方向へ
矯正を掛けていかれてください。
最後まで読んでいただき
有難う御座いました。