ついつい楽な姿を取ってしまうことありますよね。
無意識に続けていると、それが癖となり定着してしまいます。
しかし、その楽な姿勢が骨格にとって不自然な状態を生み出し、結果的に体を疲れやすくさせる原因になります。
逆に「真っすぐが良い姿勢」と誤って認識されている方も少なくありません。
ここで言う「真っすぐ」とは、直立した姿勢を”真後ろからみた”とき、一列上に並んでいる状態を指します。一方で「S字状」とは、直立した姿勢を”側面からみた”ときに、背骨が緩やかなS字を描いている状態です。この前後と側面からの配列が合わされることで、正しい姿勢と成り立ちます。
ただし、見た目の姿勢と実際の骨格の配列が一致しているかどうかは別問題です。
背骨レベルで正確に姿勢を確認するにはレントゲン画像が必要になります。
一般的には、骨盤の左右の高さや足の長短でカラダの歪みを判断することが多いようです。しかし、身体の内側の状態については科学的な検査(画像や数値)を用いることで、より正確に把握する事が出来ます。
では、背骨のカーブについてお伝えします。
4つのカーブによって「S字カーブ」が形成されます。
〇頚椎(首)のカーブ
〇胸椎(背中)のカーブ
〇腰椎(腰)のカーブ
〇仙骨(骨盤)のカーブ
このS字状カーブを確認する目安となるのが「重心線」です。
立位の状態を真横から見た時に
①耳の位置
②肩先
③ウエストの中心
④太ももの中心
⑤足の真ん中
これらが整っていると、背骨のS字カーブが正常に近い可能性が高く、重心が安定し長時間立っていても疲れにくい状態になります。
しかし、頭を前に突き出す姿勢は頚椎の前カーブが浅くなりがちです。
頭を前に突き出す姿勢をとるとバランスを取るために背中が丸まり、お腹を前に突き出し、姿勢が崩れていきます。
S字状カーブが崩れ、重心線が前後に大きくブレると骨格でカラダを支えにくくなり、筋疲労が増すので疲れ易くなります。
立位で右左に体重移動を繰り返し、同じ姿勢を維持するのがシンドイ(足や腰が疲れる)方は、重心線がぶれまくっている可能性高いです。
(カーブが乱れている可能性が高い)
S字状カーブが崩れている方を真後ろから見るとバランスを整えようと無意識にカラダを傾けている場合が多いです。
姿勢を気にされている方は鏡で確認してみて下さい。
・肩先・目じり・耳の高さ・骨盤
左右の高さや位置はそろってますか?
例えば
《正面を向いているのに右の顔が広く映る》
《右の骨盤の方が左に比べて前に出ている》
このように「何かおかしい」と違和感を感じるかもしれません。これらは骨格の問題が影響している可能性があります。詳しく確認したい方は、私(ささき)までご連絡下さい。
とはいえ、痛みや症状がなければ対処しなければと思う方は少ないでしょう。
しかし、骨格の歪みは日々悪化進行します。日常生活での注意が大切です。
日常で歪みを悪化させる例
▼高い枕を使用する
▼ソファの肘置きを枕代わりに寝る
▼うつむいて肘をつく姿勢
▼車内や電車内で寝る姿勢
▼横向き手枕で寝る
▼柔らかいソファに座る
▼重い荷物を同側に持ち続ける
▼足を組む癖
▼テレビを正面から観ない
※首を捻ったままテレビを観ることは避ける
楽に感じるようで実際には疲れ、だるさや痛みを感じる原因となります。最初は楽でも、だんだんしんどくなりますよね?これらは全て体にとって不快な姿勢です。
意識して環境や習慣を改善するだけで疲れにくくなりますので、ぜひ意識して取り組まれてください。
姿勢の話しをしてきましたが、痛みや症状がない方は、「私は大丈夫!歪んでない」「背骨の配列はきっときれいなはず」と思われることが多いです。
しかし、ご自身の背骨をレントゲンで確認してみると意外な結果に不安な表情になります。
「え、こんなに歪んでいるの?」「え、すごい猫背じゃない?」という反応をする方もいらっしゃいます。中には、矯正治療が難しいほど骨格の状態が悪化している場合もあります。(骨が変形して癒合している、癒合しかかっているなど…)
私たちのTLBCテクニック(骨格矯正)は、必ずレントゲン撮影を行い、状態を確認しています。それは、骨格矯正ができない状態をレントゲンで確認せずに矯正するのは非常にリスクが高いからです。
お客様の健康を守るため、レントゲン確認は欠かせないと私(ささき)は考えています。
夫婦、家族、ご友人と姿勢を確認してみてください。もし、左右差があるようなら、その原因となる悪い習慣「楽な姿勢」を見直してください。そして、矯正治療を取り入れ、骨格を正しい方向へ矯正していくことをお勧めします。
最後まで読んでいただき有難う御座いました。