立っている時は平気なんだけど…座り続けていると腰が痛くなる…このような方いらっしゃいますよね。
座っている姿勢に問題があるのか?それとも今の仕事を辞めたら腰痛から解放されるのか?どうして座り仕事で腰痛になるの?周りの同僚は何も言わないけど私だけ?どうして…?と、疑問に思われているあなたにお答えします。
まず、立っている姿勢よりも座っている姿勢の方が腰への負担が大きいです。立っている姿勢の腰への負担が「100」とすると、座っている姿勢は「140」になります。次に立った状態で前傾になると「150」となり、座った状態で前傾になると「185」もの負担が腰にかかります(汗)
座って前傾の姿勢…まさしくパソコン作業・事務作業姿勢。
座った姿勢を長く保持すると筋肉が硬直し、血流循環が悪くなり痛みが発症します。小まめにカラダを動かし血液を循環させて血流を良くすれば一時的に腰痛を改善させることが出来ます。しかし、職場内で何度もカラダを動かし続ける事は、そう簡単に出来ないケースもあるでしょう。
なぜ血液循環が悪くなり腰痛みを発症しているのか原因を考えていきましょう。
まずは①血液の状態はイイですか?
悪化させてませんか?
血液状態が良ければ血流も良い状態です。この血液の状態はあなたの食生活と関係しています。
もし血液の状態を悪化させるような食生活であるならば改善する必要があります。例えば、糖質過多の食生活、加工食品、ジャンクフード、精製された糖質(砂糖、小麦など)…この様な食べものを主に召し上がられていると血液状態は悪く(ドロドロ)なります(汗)。また、その影響は腰痛だけにとどまりまらず、動脈硬化の進行を早め、脳梗塞・心筋梗塞などの生活習慣病発症リスクが高くなります(大汗)。
肉体的疲労の主な原因は、疲労物質(乳酸)の蓄積と言われています。乳酸は、糖質が分解されてエネルギーに変換される際に発生する物質です。この乳酸が多く蓄積されると、筋肉は酸性に傾き、十分に働けなくなり疲労感やだるさ筋肉の張りとなります。
ですから…同じ姿勢を強いられるパソコンや事務作業などのデスクワーカーは、腰背部の筋肉が過緊張し血行不良状態を起こすと考えられます。そこへ乳酸がどんどん蓄積すれば確実に筋肉の働きは悪くなります。筋肉が委縮している状態なので適度に動かす必要がありますが、硬く縮んでいる筋肉繊維は傷つきやすい為、強いストレッチはお控え下さい。※つい強い刺激を求めて筋肉を傷める方がいますので
乳酸の蓄積を防ぐには?
乳酸が蓄積する要因の一つにビタミンB1不足があります。ビタミンB1不足により糖質の代謝がうまく進まいと乳酸が体内に蓄積しやすくなります。その結果、だるい・疲れやすいなどの症状がおこります。乳酸の代謝対策として「ビタミンB1」をサプリメントで摂取するのも効果的です。
■酸素不足の疑いも?
筋肉の疲労回復には、隅々の細胞まで酸素を供給させることが必要です。この酸素を運ぶ上で『鉄』と『タンパク質』が必要です。この2つの栄養素が不足、もしくは欠乏している状態が『貧血』です。未病血液検査では多くの女性に『貧血』を確認します。
貧血記事…
血流の問題を改善する上でいろいろな食べ物がテレビやネットで紹介されると、あれやこれやとカラダに取り込もうとされます。結局過食になり胃腸の負担となっています。カラダに入れるのではなく、一つずつ不必要な食べ物を減らしていく事です。足し算ではなく引き算なのです。その為には、自分自身に何が不足しているのかを知ること、そして不足している栄養素を食べ物でしっかり摂取する事が一番無駄が無くスマートな方法です。
とは言え、食事を変えるように言われても、正直何から手を着けたらいいのか分からない…という方がほとんどです。その場合、ご自身の血液検査表が役立ちます。ただし、一般的な健康診断は健康保険範囲内の決められた検査項目しか分からないので詳細に判断することは難しいです。
もし、ご自身のカラダの栄養状態を詳しく知りたいと希望される方は、私(ささき)までご連絡お待ちしております。浮き彫りになった不足栄養素をしっかり補い栄養バランスを整えて良好な血液状態を維持させましょう。
続いては姿勢(骨格)の問題
腰に負担をかける要因は
・頚椎の歪み(ストレートネック・逆のカーブ)
・腰のカーブ消失
・骨盤の歪み
の3つが大きな要因と考えます。
▲頚椎の歪み(ストレートネック・逆カーブ)頚椎が歪むと、頚椎の関節が不安定となり、頭の重さを安定して支えられません。頭が支えられなければ、頭は下向き(うつむいた姿位)になります、自然と前傾姿勢になり背中や腰の筋肉へ負担を掛けます。
▲腰のカーブが消失すると腰の動きを悪くする正常な状態は、腰椎は前方に弯曲(カーブ)し、安定性や上半身の重さや衝撃を吸収することが出来ます。逆に前カーブ角度が少ない、まっすぐや後方へ弯曲していると関節が不安定になり腰への負担が大きくなります。上半身の重さが分散されにくい、衝撃が吸収されにくく腰の筋肉へ負担を掛けます。
左:正常な状態で安定して支える
右:カーブがない=骨格で支えにくい⇒腰部、臀部の筋肉緊張⇒血行不良⇒虚血性の筋肉の痛みを発生。右の腰の状態だと座り仕事関係なく、常に腰へ負担が掛かっています。運動やストレッチ、骨格の問題を改善させていくことも大切です。
▲骨盤の歪み最後に骨盤の歪み
背骨を支えるベースとなる骨盤。土台が歪むと上の建物も傾くように、骨盤が歪んでいると、当然その上の背骨も影響を受けっるのでバランスが崩れます。それを補うように腰回りの筋肉を過緊張させ続けてパソコン作業やデスクワークをすればすぐに疲労が蓄積し腰痛を発症する事でしょう。
姿勢が悪い状態で座る
⇒腰の弯曲が崩れる
⇒椎間板や椎間関節に誤った圧が継続的に掛かり続ける
⇒腰痛発症となります。
更に負担を掛け続けると、慢性腰痛だけではなく腰椎椎間板ヘルニア、腰椎関節変形へと進行する恐れがあります。
このように腰に負担を掛ける要因に「骨格の問題」が関係している可能性があります。首、腰、骨盤の状態をレントゲンでご確認ください。
腰への負担を最小限に減らし、血液循環が悪くなる要因を防ぎ、腰への負担を最小限にすることができれば、座り仕事でも腰の痛みは軽減されていきます。
・食生活
・生活習慣の見直し
・適度な運動
・カラダを支える骨格のケア
など始められてください。
上の3つはご自身で取り組むことが出来ます。骨格の問題はまずレントゲンで異常が無いかお調べください。特に背骨の歪みは自然に正しい位置に戻ることはありません。どんどん悪い方向へ重力の力で引っ張られていきます。歪みを放置すればするほど、椎間板の劣化や骨の変形など状態がどんどん深刻になっていきますのでご注意下さい。