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カラダのはなし

スマホ首?首が痛くなる対処法

TLBC堺 ストレートネック

長い時間パソコンやスマホを見ていると「首がしんどくなる」「首が痛くなる」とう声が多いですよね。



ネットで【スマホ 首痛い】で検索すると8,500,000件ヒットします。また【スマホ 首痛い 対処法】では11,900,000件と更に増加(汗)。これだけスマホの使用で首の不調を感じている方が多いです。またどうすれば楽になるかと言われたらパソコン及びスマホの使用を大幅に減らすか止める事が近道ですが、生活の一部になっているためそれも簡単に行きません。


首の痛みや不調の原因は同一姿勢の保持による頚椎(首)関節の拘縮です。関節の拘縮による筋肉への負担を軽減することで「首がしんどくなる」「首が痛くなる」などの首、背中の辛い症状を改善することが出来ます。


簡単1分ストレッチやセルフマッサージなど検索に上がっていましたが、今回は改善に向けて取り組んで頂きたい2つのポイントをお伝えさせて頂きます。




まず関節の拘縮には筋肉の疲労が関係しています。
そして筋肉の疲労は主に「乳酸」が影響していると言われます。




筋肉の性質は、「同一方向に一定のチカラで一定時間の負荷を掛け続ける」ことで、血流不全が起こり、酸素や栄養の供給が悪化します。その結果、疲労物質の「乳酸」が蓄積しやすい状況となり「こり」「しんどい」「痛み」などの症状を引き起こします。つまり乳酸の代謝をよくする事が重要。

この乳酸の代謝を担う栄養素が「ビタミンB群」で糖の代謝に関与する働きがあります。
例えば一日の食事で糖質(炭水化物)がおよそ60〜70%を占めている方は「乳酸」を代謝するビタミンB群がどんどん消費されて、不足している可能性があります。そして、代謝にはビタミンだけでなくミネラルも使われる為、ビタミンが不足している状況では、ミネラルも同様に不足していると考えられます。



糖質(炭水化物)というエネルギー源を沢山カラダに取り込んでいるのに、エネルギーを燃やすビタミンやミネラルが枯渇しているとエネルギーが作られない⇒カラダが疲れ易くなる。これは当然なことです。


ですから以下の食習慣や食事内容に心当たりがあるならばご注意ください。

・外食や中食が食生活の中心である
・炭水化物(糖質)が食事の60〜70%を占める
・精製穀物が多い
・甘いものが多い

特に糖質中心+スイーツ大好き(糖質過多)では、タンパク質量が絶対的に不足しています。

筋肉、血液、皮膚、酵素、肌、粘膜、免疫細胞から全てタンパク質で作られており、私たちにとって一番必要となるの栄養素です。私たちのカラダの60%は水、20%がタンパク質、そして残りの20%は脂質、糖質、ミネラルなどです。全体の60%を占める水を除けば、残りの半分がタンパク質なのです。



しかし、現代の食卓事情をみると糖質の摂取量や摂取頻度が多いですよね。



タンパク質を原料に新しいものがどんどん作られて、同時に古いものがどんどん壊されるように入れ替わっています。例えば体重60kgの一般的な成人だと、1日に古くなって壊されるタンパク質は約180gと言われています。そして、同量のタンパク質が新しく作られています。これは、毎日必要となるたんぱく質を摂ることでバランスが保たれているので、食事からしっかりと摂ることが大切です。

重労働をしている訳ではないのにパソコンやスマホを操作し見ているだけで「しんどい」「首こり」が発生するのは 、筋肉の疲れを作り出す「乳酸」という疲労物質の代謝が上手く出来ていないのが一つん理由だと思います。
ビタミンB群を食事でしっかり摂取する事、そして筋肉血液の元であるタンパク質をしっかり摂って下さい。




首の関節拘縮は頸椎の歪みが関係しています。


下記のレントゲンの通り頚椎の正常なカーブが消失し、ストレートネックもしくは逆のカーブ。このように頚椎に問題があると、頭を支える際に関節に負担が掛かり拘縮が起こります。関節に動きがなくなると筋肉の動きが悪くなり、筋疲労がたまりやすくなります。

正面から見て首の傾きや捻れのように関節の動きが制限された状態を長年放置していると、関節が拘縮していきほとんど動かない状態となっていきます。


この状態を放置していると何が良くないかというと、骨の変形が進行するからです。首がこるやだるいと言ってられない症状を引き起こす可能性があります。関節の炎症は骨の変形を助長し、骨棘(コツキョク)という棘(とげ)を形成します。




この骨棘は本来の関節の滑らかな可動を制限するとともに、神経を圧迫して、痛み・痺れという症状を引き起こす原因となります。

近年は「首が痛い」「首がしんどい」「疲れやすい」などの不調を訴える学生が多いです。
レントゲンを拝見していますと正常な前弯が少なくなりストレートネックへ移行し始めているケースがあります。


この段階で矯正治療を施すと早い段階でストレートネックの改善が望めます。しかし、ストレートネックから後弯カーブへ移行しているケースから矯正治療を受けて頂いても時間が必要となります。年齢関係なく早い段階で早急に対応されることが望ましいです。

10代の時期に首を正常なアーチへ戻す事は、背中、腰と正しい弯曲に戻り、理想のS字状のカーブ形成に繋がります。歪んだままの状態で年齢を重ねると負担が腰や背中、下肢の関節に二次的な痛みや不調を発症する要因となります。

とは言え、誰しもよほど症状がなければ頚椎の配列問題を疑うこともありませんよね。



肩こりや疲れやすい体質と思い込みその状態に慣れてしまう…
それこそ将来的に頚椎の変形や椎間板の変性など発症するリスクは高くなります。



首のこりやだるい状況が続き、徐々に上を向きにくい、無理に動かすと電気が走るような激痛が走るなど、明らかにこれまでと状態が違うならば、早めにレントゲンで頚椎の状態をご確認ください。




最後にスマホやパソコンの操作で首が痛くなる方で根本的に改善を望む為には

食事の内容を見直す
糖質過多・砂糖を控える

カフェインを控える
ビタミンB群を摂取する

タンパク質を摂取する
レントゲンで首の歪みを確認する


これらを取り組んで頂く事で「首の痛み」や「首の不調」というストレスから解放される可能性が高くなります。





最後まで読んでいただき有難うございました。