Blog

健康のはなし

「むくみ」のサインを放置しないでください

tlbc堺オフィス 栄養療法 むくみ


正月に食べ過ぎ飲み過ぎで
むくみがひどく?なったお客様

夕方は足がパンパンにゾウみたいに・・・
足首には靴下の痕
お酒を飲み過ぎた翌日は、
顔はパンパン
手がむくんで指輪が抜けないなど
「むくみ」を気にされる女性は多く
何かしら対処されるようです。


しかし、男性は余程でない限り
対処しません(笑)放置状態(笑)


偏った食生活による栄養不足が原因で
「むくみ」の危険性について話すと
しばらくは食生活の改善を守ってくれますが…

まあ痛みを伴わないので
気付くと元の食・生活スタイルに
戻っている(笑)継続は難しい…


カラダの異変を知らせるサインなので早く取り組んで頂きたいと思います。


今回はそのむくみについてお伝えします。



******************



長時間同じ姿勢で過ごす、
例えば長時間の立ち仕事や座り仕事の後
またカラダの冷えでむくみます。
日常的にあります。

一時的な「むくみ」は、
それ程気にならないととらえがちですが
血液の流れに問題が発生している事には
違いありません。



私たちの体の約6割は水分です。
²⁄₃は細胞内、¹⁄₃は細胞外にあります。




細胞外の水分には
血漿やリンパ液、細胞間を埋める間質液が
あります。


これらの水分は
心臓から送り出された血液により
細胞と血管を行き来しています。


そして酸素や栄養を届けたり、
二酸化炭素や老廃物、余分な水を回収し
除去しています。


通常は血管から滲み出る水分と、
血管に戻る水分の量は
一定に保たれています。




しかし、何らかの原因で
血管から細胞間に出る水分が増えたり、
リンパ管に吸収される水分が減ると
細胞間に余分な水分がたまります。


これがむくみの正体です。



流れが悪い状況…



例えば
川の流れが悪くなるとゴミが溜まり、
水が濁り生き物は生息しにくい環境と
なります。どぶ川状態。



ゴミを網で取り除き、
ポンプで水を流し送れば
川は綺麗になります。


しかし度々網で取り除く労力に
ポンプをフル稼働させている状態は
相当な労力と負担となります。

私たちのカラダも同じように考えると
血流が滞っている状態は
良い環境とは言えません。


心臓をはじめ腎臓、肝臓などの
重要な臓器へ負担を掛け続け
臓器は機能低下を起こし
様々なリスクを発症させることに
繋がります。


「むくみ」は
一時的なのか?続いているのか?


どちらにしても慢性化を防ぐために
原因を確認する必要があります。

一過性の「むくみ」なら
食生活・習慣の見直しを継続すれば
早期改善が期待できます。



慢性化して腎臓機能低下など
悪化後は改善にそれなりの時間が
必要となるでしょう。



医学的要因の「むくみ」もあり
医療の検査も必要となります。

◆腎臓の問題によるむくみ


腎臓が機能低下すると、
尿として排泄されるべき不要な水分や
老廃物が蓄積し“むくみ”が発生します。


腎不全
ネフローゼ症候群
糖尿病性腎症の初期症状には
顔がむくみ、まぶたが腫れぼったく
なります。


全身のむくみや吐き気、食欲不振、
高血圧なども起こります。
重症になるとけいれんや意識障害が
起きる場合もあります。



◆肝臓の問題によるむくみ
肝臓・腎臓の障害により
【アルブミン】が低下


長期にわたって
肝臓がダメージを受けると、
肝炎や肝硬変になります。

初期は自覚症状が少ないですが、
全身のむくみや
白目や皮膚が黄色くなる黄疸、
体のだるさなどを感じる様になります。

昨今、運動不足、糖質中心の食生活で
脂肪肝の方が増加傾向にあります。


肝臓が慢性的に炎症しているので
放置すると慢性肝炎⇒肝硬変⇒肝がん…
と死に至る事が考えられます(怖)

アルブミン不足は
血管の水分調整が出来なくなるので
「むくみ」の原因となります。


◆心臓の問題によるむくみ


心臓のポンプ機能が低下すると、
全身への血液循環が悪くなり
全身が「むくみ」ます。
心不全の状態(汗)



他にはリンパ浮腫や甲状腺疾患、
静脈弁が壊れている、
悪性腫瘍、薬剤の副反応など
「むくみ」が発生します。




病気が原因でない“むくみ”は、
食生活、生活習慣が大きな要因と
考えられます。



医師からよく減塩を指導されるように
インスタント食品や加工食品、
スナック菓子などの塩分過多の食品は
制限するべきです。



塩分の制限以上に
タンパク質不足が関係しています。



これは血液検査結果を拝見すると
「むくみ」の方にタンパク質不足が
確認出来るからです。




タンパク質不足に関係するのが
肝臓の問題で記載した【アルブミン】



このアルブミンは
水分調整の役割を担う栄養で
タンパク質を原料に肝臓で作られています。



「アルブミン」とは
アミノ酸がおよそ600個繋がった
比較的小さな《タンパク質》です。



血液中の《タンパク質》の中で最も多く
約70%を占めます。



このアルブミンは
血液検査データ項目に記載されていますので
皆さんも確認する事が出来ます。



このアルブミンが下がる要因は
◆食事でタンパク質が不足している
◆肝臓機能低下があります。

※アルブミンが少ないのは肝臓機能が
低下している恐れがあります。
慢性炎症⇒肝硬変⇒肝癌…



栄養が偏って不足しているとお伝えすると
「タンパク質?不足?肉も食べてるので
不足していないと思います!!」と、
言われる方がいます。


しかし、
血液検査表ではタンパク質不足を
しっかり確認出来るという方もおられます。



この様なケースで注意する点は
胃酸の分泌です。



結構胃酸の分泌量を調べられていません。


ぜひ確認ください。
食べても胃酸が少なければ
消化・吸収出来ないですから。



よく
胸やけします
逆流性食道炎で胃薬を手放せません
聞きます。



胃酸の分泌量がそもそも少ないのに
胃酸抑制剤を飲んでいる…可能性あります。



タンパク質の消化分解には
胃酸が関係しますので
胃酸がしっかり分泌されているか
調べられて下さい。



胃酸も未病検査で確認出来ます。
私(ささき)までご連絡ください。



男性に比べ皮下脂肪が多い女性は
むくみやすいと言われ
男性より女性はむくみに
気付きやすいです。



問題は
明らかにむくんでいても気にしない男性。


普段から塩分の高い食事や外食に
偏りやすいのも男性です(汗)
※健康意識も低いので食生活が悪い…


旦那様は大丈夫でしょうか??(汗)



カラダの異変のサインを
スルーし続けるのは非常に危険です。




最後まで読んでいただき有難うございました。