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カラダのはなし

睡眠と自律神経の乱れ

睡眠 自律神経

「体は疲れ切っているのに眠れない」
「首や背中のコリが不快で眠れない」
「寝つきが悪く何度も目がさめる」
「寝ても寝足りない…すっきりしない」
と、熟睡できない方が多いようです。

日本人を対象にした調査によると
5人に1人の方が
「睡眠で疲れがとれていない」
「何らかの不眠がある」と答え、


60歳以上では
約3人に1人が睡眠問題で悩み、
睡眠薬を服用している方が
沢山いらっしゃるようです。

睡眠は、
カラダとココロをメンテナンスする
大切な時間です。

睡眠不足や睡眠の質が低下すると
十分なメンテナンスが行えず、
カラダ・ココロに不調をきたします。

夜遅くまで起き睡眠時間を削る行為は、
「命を削っていること」に同等する程
睡眠は私たちにとって重要なのです。
軽く考えてはいけません。
「睡眠時間」や「睡眠の質」を高める事
が大切なのです。



ある疫学調査では、
死亡率が最も低かったのは
〈7時間睡眠〉と言われています。

2002年カリフォルニア大学
サンディエゴ校の研究チームが
110万人を対象にした疫学調査では
平均的な睡眠時間は男女とも
7.5時間という結果でした。

睡眠時間と死亡率の関係を
調査した結果、
最も死亡率が低かったのは
約7時間(6.5時間以上7.5時間未満)。


逆に睡眠時間が短い人…
3時間睡眠の人たちの場合、
約7時間睡眠の人たちより
死亡率が1.3倍ほど高かった。


何時間でも寝れる方もいますが、
7時間以上の睡眠は
約7時間の人よりも死亡率が
上がるそうです。
寝すぎもダメ。


名古屋大学の研究で、
40歳から79歳の男女約10万人を
対象にした調査結果は、
平均睡眠時間は男性7.5時間、
女性7.1時間。


10年後の死亡率が
一番低かった睡眠時間は7時間
(6.5時間以上7.5時間未満)で、
睡眠時間がそれより短い、
また長くなるほど死亡リスクが
増しているという結果でした。

日々、私たちが健康に生活を送る為には
睡眠時間、良質な睡眠が必要です。



しかし、多くの現代人は
寝る時間を惜しんでスマホを操作し
夜中までゲームやドラマを観るなど
睡眠時間を削っていませんか?
小腹が空いたからと夜中に
何か食べたりしていませんか?

分かります。
誘惑に負けてしまいますよね。

ですので、
出来る限り早く用事を済まして
早く寝るように行動して頂きたいのです。


質の悪い睡眠+短い睡眠時間の状態を
長年繰り返すと自律神経バランスが
乱れて様々な健康問題を引き起こす
からです。



自律神経バランスが乱れると
免疫力の低下
胃腸の働きが悪くなる
肩こり
頭痛
不整脈
動悸
めまい
不眠…
ストレスによる過食による肥満
吐き気
記憶力の低下
糖尿病
高血圧
うつ病
心臓疾患などの症状を引き起こす
要因となります。



自律神経バランスを崩し、
交感神経優位状態が続くと
熟睡できない、
入眠導入がうまくいかない…と
さらに不眠や睡眠障害を引き起こす
負のスパイラルに入り込みます。


不眠、睡眠障害でお困りの方は、
入眠環境の見直しだけではなく
自律神経バランスの確認を
同時に行わなければなりません。


起床から徐々に交感神経が優位に働き
夕方から副交感神経が優位に働くように
2つの神経が切り替わります。


しかし、
不眠や睡眠の質が低下している方は
自律神経の切り替えがスムーズに
行えない状態です。


仕事や人間関係でのストレス
遅い帰宅からの夕食
糖質中心の偏った食事
頻繁に外食やコンビニ弁当で済ます
アルコール量が多い
喫煙

これらは自律神経を乱す要因となり
睡眠の質の低下を引き起こします。


その結果、
疲労の回復をスムーズに行えなく…
毎日目覚めが悪い…
疲れが取れない…
朝起きれない…
寝ても寝ても寝足りない…
朝からやる気が出ない…
カラダの不調につながります。

最近の不眠の原因として
ブルーライトが取り上げられています。


現代人は、
スマホを見ながら寝落ちすることが
日課になっているようですが、
これは眠りの質を下げる大きな要因です。


ブルーライトは
交感神経を刺激して(脳が覚醒され)
睡眠に必要ねメラトニンの分泌量を
減少させます。
その結果、
入眠時間は遅くなり睡眠の質も
低下します。

睡眠不足は、
注意力や集中力の低下、
仕事の効率や生産性の低下、
上記に挙げたような日々の体調不良、
免疫力の低下、
代謝の低下☞肥満など
デメリットしかありません。



就寝の2時間前から
スマホの使用を控え、
10分でも20分でも早く寝る習慣を
つけられて下さい。

これだけでも
睡眠の質や不眠を改善することに繋がります。



とは言え
不眠や睡眠の質を下げる原因は
《自律神経バランスの乱れ》です。

この自律神経バランスを乱す要因
「血液の栄養不足」
「骨格の配列の問題」
の2つがあります。



今回は
「骨格の配列の問題」から見た
「自律神経の乱れ」について
お伝えします。

骨格の配列は
自律神経で重要な「脳幹」に
影響を及ぼします。

脳幹の位置はこの辺り

レントゲンで確認するとこの辺り




自律神経バランスが乱れやすい方は、
特に上部頚椎が歪んでいるケースが
非常に多く見られます。
位置関係を注目します。


自律神経を統括する司令部〈脳幹〉は
第1、第2頚椎のあたりに位置します。
第1、第2頚椎を上部頚椎と言います。


ここが歪むとは、
大切な脳幹を支える土台が不安定になり
後頭骨と上部頸椎を繋ぐ筋肉が
過緊張を起こします。
脳幹への血液循環量が減少、
⇨脳幹機能の低下
⇨自律神経が正常に機能できなくなる…


本来人間は、
目覚めてから交感神経が優位になり、
夕方頃から副交感神経が優位となり
徐々に入眠に入っていきます。

しかし、
頚椎の歪みにより
自律神経が不調となり、
本来副交感神経が優位になるはずが
交感神経が優位になり続けてしまいます。


このように上部頚椎と脳幹の位置関係は
自律神経バランスを左右する要因となります。


不眠や睡眠障害の要因として、
頚椎の問題を確認し改善することは
最低限必要ですが、
それ以外の要因へも取り組むことも
大切です。



食事の見直し、
生活習慣の見直し、
腸内環境を改善することは
個々で取り組むことが出来ます。


しかし、
頚椎の配列異常に関しては
自身で治せません。

レントゲンで歪みを確認したら
歪みを矯正する治療が必要になります。

睡眠不足、
眠りが浅い…
と悩まれているあなたが、
首の痛みや首肩の重度のコリ、
腕が疼くなどの神経症状などを
もし発症しているならば、
必ずレントゲンで背骨の状態を
確認してください。



もし、
眠れないからと薬を服用し続けるのは
正直カラダやココロに負担となります。


自律神経の乱れを確認してみたい
自身の頚椎や骨格の状態を確認されたい
と思われた方は、
私(ささき)までメールをください。




最後まで読んでいただき
有難うございました。