年齢とともに…
・慢性的に腰の不調を感じる
・朝方の腰痛が続いている
・同じ姿勢を維持すると腰が怠くなる
・過去にぎっくり腰をしてるから不安
・若い時はすぐ良くなってたのに…

このまま腰痛が悪化して、ヘルニアになったらどうしよう…歩けなくなったら…と不安になることがありますよね。

もちろん、加齢など年齢的な要因や仕事で負担のかかる姿勢を長時間保持することも、腰痛を長引かせる要因になります。しかし、誰しもが平等に年齢を重ねていく中で、すべての方が腰痛に悩まされているわけではありません。同じように仕事をしていても、まったく腰に症状がない同僚もいるはずです。

つまり、痛みや不調には何かしらの要因が必ずあります。とは言え…腰痛の原因は多岐にわたり、直接の原因を特定することは難しいと言われています。


まず、繰り返す腰痛を発症する原因について考えてみましょう。


明らかな外傷や医学的な腰痛の要因を除くと以下のような要因が関係していることが多いです。

・栄養不足
・血行不良
・筋力低下
・過体重
・筋肉の柔軟性低下
・姿勢の悪さ


これらが単独で、あるいは複数絡み合って腰痛を引き起こしている可能性があります。この場合、原因解明が複雑になります。

私（ささき）の臨床経験で特に多くみられるのが
・骨格（姿勢）の問題
・筋力（栄養）の問題


今回はこれらの要因についてお話しさせて頂きます。


◆骨格（姿勢）の問題

私たちの体を支える背骨は首（頚椎7個）、背中（胸椎12個）、腰（腰椎5個）、そして仙骨・尾骨で構成されています。そして椎体と椎体の間には椎間板がありクッションの役割を果たしています。

側面から見ると、首は前、背中は後ろ、腰は前と、ゆるやかなS字状カーブを描いています。このＳ字状カーブが『関節の安定性と関節の柔軟な動きを支えています』。

レントゲンの分析をしていると、背骨の配列に問題がある方の多くが慢性腰痛や腰の不調を抱えています。

背骨が正しく整列していると関節が安定し、筋肉の柔軟性も保たれます。しかし、配列に問題が生じると関節が不安定になり、それを支持する筋肉が緊張し始めます。

この緊張状態が長く続くと、過緊張状態となり柔軟性がさらに低下。さらに硬直し、血液循環が悪くなり、疲労物質が蓄積され腰痛を引き起こします。


もしレントゲンで背骨の配列に問題がみつかったら、まず歪みを正す処置を優先してください。


原因が分からないままマッサージなどの対症療法を続けると、腰痛のループから抜け出せず、コルセットが手放せない…状態にもなりかねません。

もう一つの要因は
◆筋力と栄養の問題

加齢と共に運動量が減り、運動不足になる方が多くなります。その結果、腰周辺の筋力が衰えて柔軟性も低下していきます。

筋肉が凝り固まり血流が滞ると、細胞へ血液や酸素が届きにくくなります。また、疲労物質の回収も出来ず、痛みを引き起こす物質が放出されてしまいます。だからこそ適度な運動で筋肉や関節を適度に動かし、血流を促進することが大切です。

この時に必要になるのが「タンパク質」。

タンパク質は、骨、筋肉、靭帯、血液、血管、臓器、皮膚、髪の毛、ホルモン、酵素などすべての材料です。毎日の食事が炭水化物や甘いものなど糖質に偏っているとタンパク質不足に陥ります。

腰痛が長引く方、なかなか改善しない方は、普段の食事でタンパク質が不足している可能性が高いと考えられます。実際に慢性腰痛の方は、炭水化物（糖質）＞脂質＞タンパク質の食事内容が多く、タンパク質が不足しています。


カラダを作る材料で必要となる「タンパク質」が不足に陥ると当然不調が起こります。

例えば、肌荒れや口内炎、疲れが取れない…「その原因はビタミン不足です！」というCMもありますが、ビタミンだけの問題ではありません。そもそもの材料「タンパク質」が無ければ、ビタミンも働けない…皮膚も粘膜も骨も筋肉もしっかり作れないですよね。

ですので骨格を支える筋力を維持する為に毎日必要量のタンパク質を補いましょう。

理想は体重1㎏に対して１~1.5ｇ。
私（ささき）は60㎏なので一日60ｇのタンパク質を食事やプロテインで補っています。


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今回は慢性腰痛の２つの要因についてお伝えしました。


骨格の歪みを正す治療と並行して、しっかり「タンパク質」を摂取し、運動習慣を少しずつでも取り入れていきましょう。

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。