Blog

カラダのはなし

首を捻った時のポキポキ音は何?ポキポキしない方がいい理由

tlbc ストレートネック 首の痛み



首を回した時にポキポキと音がして
無意識に鳴らしてしまう女性

以前通っていた整骨院の先生から
首を鳴らさない方がいいって
言われていたらしいが
パソコン作業を続けていると
首がどうしても鳴らしたくなり
首を捻ってしまうそうです。


「気になっていたんですけど、
どうしてポキっと音がするのですか?」
と質問されました。


実際に一体何の音なん?と
疑問に思われている方が多いので
お答えさせて頂きますと…


実は医学的に解明されておらず、
ポキポキ音の正体はわかりません。

ですから、
これからお伝えすることが
正解ではありません。

しかし、
より正解に近いと言われています。

ちなみに
「骨と骨が擦れて音がなっている」と
思われている方も多いようです。


このポキポキ音は、
キャビテーションと言われています。

ギャビテーションとは、
液体の流れの中で
圧力差によって短時間に
泡の発生と泡の消滅が起きる
物理現象を言います。


これが関節内部で作用して
ポキポキと音がする原因です。
(クラッキング音とも言います)

関節に一定のストレスが掛かると、
関節腔(関節を覆う袋)を満たしている
滑液中の気泡に圧力が加わり
気泡がはじける空洞現象が起こります。


普段動かさない範囲に
関節を急に曲げたり伸ばしたりすると
関節腔の容積が一気に増し
空洞ができます。

この空洞の正体は、
滑液に溶けている窒素や二酸化炭素と
いった気体です。

関節内の圧力が急に下がると、滑液に溶けきれなくなった気体が気化します。

滑液が一気に流入して、
空洞が消滅するときの衝撃により
関節内で共鳴し「ポキッ」と
音が鳴ります。


「ポキッ」音は、
骨や軟骨の摩擦により
鳴っているのではないのです。

一度鳴らすと繰り返し鳴らなくなるのは
気泡の生成におよそ20分程掛かるので
鳴らした後はしばらく鳴りません。

そして
首をポキポキ鳴らさないほうが
いいですか?

それに対しては「鳴らさない方がいい」です。

ご自身でポキポキ鳴らしたら
とんでもない状況になる!と
いう事はありません。


ただ、人に鳴らされるケース(整体治療など)は注意が必要です。


気を付ける例として
配列に異常があるケース


頚椎の変形が進行している方
頚椎椎間の隙間が狭くなっている方
椎体が癒合している(くっついている)


このように椎体にトラブルは
必ずしも症状があるわけではないので
変形や歪みをわからずに
首を捻る治療を受けられている可能性があります。


ですからカラダの中を
レントゲンで確認せずに
人に捻られる行為には
くれぐれも注意下さい。

大変な事故につながることにも
なりかねないと思いますよね。



しかし
そもそもなぜ首をポキポキしたくなるのか??
について考える必要があります。



頚椎(首の背骨)関節の筋肉に
ストレスが掛かり
関節の柔軟性が欠き
関節が硬くなっているから
鳴らしたくなると考えられます。


関節が硬いと関節の可動域が狭まる

関節に付着している筋肉の可動が減少

筋肉の運動量が減り血順が悪くなる

酸素や栄養の供給が低下する

さらに筋肉の硬結が強くなり、
じっとしていても首をボキボキ
鳴らしたくなる。。。


窮屈な姿勢を保持し続けると
関節の血液循環が悪くなり
関節を動かしたり
背中を伸ばしたくなる感覚です。

自分でポキポキする程度は、
加減するので
簡単に関節が壊れることは
ないでしょう。

しかし、
頚椎に問題がある方が、
第3者に首を捻られると
事故につながる確率が高くなります。

関節に繰り返し負担が加わると、
関節面の軟骨組織が傷み、
滑らかな動きが無くなり、
次第に骨の表面がザラザラになり
骨棘(トゲ)が発生します…
これが変形です。


機械だったら定期点検し、
部品を取り替えるだけで済むように
私たちの関節も
早期に定期点検する習慣があれば
早い対処で長く使えるのですが・・・

機械だったら定期点検し、
部品を取り替えるだけで済むように
私たちの関節も
早期に定期点検する習慣があれば
早い対処で長く使えるのですが・・・


動きに滑らかさが失われているのに
何のメンテナンスもなく、
使い続けている訳ですから
不具合が出て当たり前なんです。


なぜ関節が硬くなるのか?
何が引っかかっているのか?
捻じれているのか?
何かしらの原因があるはずです。


原因を知り対処することで
首をポキポキ鳴らす回数は減り、
鳴らすこともなくなります。


いつもお伝えしているように
カラダの状態を把握することが大切です。

定期検診で必ず血液検査を受けます。

これはカラダの中に異常がないか
調べるためです。


成長や加齢、生活習慣も加わり
さらに背骨や関節の歪みは
強くなっていきますので
関節の状態も専用のレントゲンで
確認して把握する必要があると思います。


そして背骨や関節の歪みは
自然に戻る事はありませんので、
適切な対処を施す必要があります。

「常に首がむずむずしてしまう」
「首を捻ったり、首筋を無意識に伸ばしたりする」
「動かさないと、いてもたってもいられない」
「無意識に首をいじっていたり鳴らしてしまう」
「突然に急激に重くだるくなる」
「起床時が一番つらい」

ストレートネック頭痛TLBC堺

上記のような首の不調を感じ
首を鳴らしてしまう方で、
ご自身の首の歪みを
確認されたことがない方は、
一度未病レントゲン検査で
ぜひご自身の首の状態を
ご自身の目でご確認下さい。

最後まで読んで頂き有難うございました。