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カラダのはなし

眠れない…睡眠の問題を抱えている方が沢山いらっしゃいます。

眠れない…睡眠の問題を抱えている方が沢山いらっしゃいます。


人生の3分の1は睡眠と言われていて、私たちにはとても大切な時間です。


寝つき良く熟睡できると
朝の目覚めが最高
疲れが取れている
頭脳明晰で仕事や勉強など非常にはかどります。


逆に慢性的な睡眠不足や睡眠の質が悪いといかがでしょう?

朝起きにくい
怠さが取れない
肩こり
頭痛
思考力低下
集中力低下し、
仕事中のミスやコミュニケーション能力が低下します。

それだけではありません、生活習慣病や循環器疾患、うつ病、認知症、免疫力低下などのリスクも高くなります。


睡眠不足の原因を検索すると、
医学的な問題を除けば
「年齢によるホルモンの問題」
「ストレスを感じている」
「寝具があっていない」
「アルコールやカフェインを摂るタイミングや量の問題」
「寝る間際までのスマホ」
「スマホやテレビを観て夜更かし」
「不規則な生活リズム」など上がってきます。


どれも改善に取り組む必要がありますが、これら共通して言えるのが「血液(栄養)の問題」「自律神経の乱れ」だとささきは思います。


今回はこの2つを取り上げていきます。

●栄養の問題(メラトニン)
本来、夕方から夜にかけて自律神経の働きにより睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されて睡眠へ自然に導いていきます。


このメラトニンは、体温や血圧を下げて睡眠へ導く大切なホルモンで、メラトニンが不足すると寝つきが悪くなります。


“年齢とメラトニンって少なくなる”

メラトニン分泌は、10代でピークを迎えて、40代は10代の6/1まで分泌量が減少し、50代以降は10代の10/1以下までドンドン少なくなっていきます。さらに、1日のメラトニンの増減の変化も少なくなり、昼夜逆転することもあります。


メラトニンは光を浴びると分泌が抑制されるので、就寝前に明るい照明を浴びると分泌抑制されます。就寝前のスマホのブルーライトは、メラトニン分泌抑制になるので就寝2時間前までにしましょう。

食事面からメラトニンを摂取するは…

食事から取り入れたタンパク質を分解したアミノ酸を原料にメラトニンが作られます。

メラトニンの原料は、セロトニン。
セロトニンの原料はアミノ酸の「トリプトファン」です。


食生活が偏りタンパク質不足・栄養不足の方は、メラトニンの原料不足ですし、トリプトファン→セロトニン→メラトニンを作る際に必要なビタミンやミネラルも不足していてもメラトニンが生成できません。


血液検査結果で栄養状態が悪い方、タンパク質不足、コレステロールが低い、貧血・貧血気味、中性脂肪が低い方は、不眠が多いです。



タンパク質不足はメラトニンの原料不足、コレステロールはホルモンの材料になるのでコレステロール値が低いと睡眠ホルモンの生成に影響を与えます。


貧血、貧血気味の方(ヘモグロビン・ヘマトクリット低値、フェリチン低値など)は、血液中の酸素が減少し交感神経優位の状態になります。またセロトニンを作る際に鉄が必要となります。


人間は、朝起きる時は交感神経が優位になり“活動開始モード”になり、夕方から夜にかけて徐々に副交感神経に切り替えて“休息モード”に切り替わります。交感神経優位の状態では、もし眠りに入れても睡眠の質はよくないので疲れが取れず目覚めが悪くなります。

しっかり食事で必要な栄養素を補うことでメラトニンの分泌をサポートできます。


メラトニンの材料となるアミノ酸「トリプトファン」は、肉や魚など動物性タンパク質に多く含まれます。


そしてトリプトファンからメラトニンを合成する際にビタミンB群、鉄、マグネシウムの働きが必要になります。

タンパク質・ビタミンBは不足させないようにしっかり摂取、貧血・貧血予備軍の方は鉄も摂取することが大切です。


必ず血液検査表を確認ください。
未病血液検査は一般の検査より項目数が多く詳細に血液状態を把握できますのでお勧めです。


●ストレス→自律神経の乱れ

誰しもストレスを持っています。

ストレス対処能力が高い方は、ストレス発散がうまくできますが、対処力が低い方はキャパオーバーになり自律神経バランスが乱れやすくなります。

自律神経をコントロールする脳の視床下部は、女性ホルモン分泌の司令塔の役割も担っています。


このため、更年期でホルモンバランスが激変すると、自律神経も影響を受けバランスが乱れるます。特に更年期の頃になると、家庭や職場、親の介など問題がいくつも重なり、ストレスや疲労がたまりがちになります。その結果、更年期が終わっても不眠や不調に悩まされる女性が多いのです。

自律神経のバランスと頸椎の関係性について、これまでもお伝えしてきました。問題は視床下部のある脳幹と頸椎の位置の関係性。

↑↑↑↑↑↑ご参考ください↑↑↑↑↑↑


上部頸椎の歪みは、視床下部の血液供給量を減少させ機能を低下させるので、頸椎の矯正や調整を継続して受けて頂くことは、視床下部の機能を正し自律神経を安定させ、質の良い睡眠やスムーズな睡眠導入へつながるのです。


頸椎を正しい方向へ矯正や調整し続けることは自律神経の安定につながります。

◆続いて、睡眠の質について質問を受けたないようについて記載します。

寝酒はいいのか?

基本的にアルコールは交感神経を優位にさせ、睡眠の質を下げます。アルコールは肝臓で分解するので飲み過ぎて眠ると肝臓が疲弊し眠りが浅くなります。

◆枕やマットレスは「睡眠の質を高める」と言われていますがオーダーメイドの枕はどうなの?

確かに枕の高さ(厳密には首をサポートする高さ)は、非常に重要です。市販品でも高機能で有用なものが出回っており、とくに枕の高さ、つまり「眠るときの首の角度」が重要だと言っています。

それは正解なのですが、ささきが思うに、ストレートネックやスマホ首に合わせて枕を作っても、いずれ合わなくなり睡眠の質が悪くなります。


頸椎が歪んだ状態とは、背骨の関節が硬い…つまり関節が緊張状態なので体がリラックスできていない状態です。


緊張状態=交感神経優位→入眠、睡眠の質が低下する→眠れない…につながります。


枕を作る前に頸椎の状態を確認し、ストレートネックやスマホ首を治療してから枕を作られることをお勧めします。

「睡眠の質が悪くなる+短い睡眠時間の状態」を長年繰り返すと、自律神経バランスの乱れから様々な健康問題を引き起こします。

免疫力の低下、胃腸の働きが悪くなる、血行不良(肩こり)、不整脈、動悸、めまいなど…これらのストレスからも不眠や睡眠障害を引き起こし“眠れない負のスパイラル”に入り込みます。

不眠、睡眠障害でお困りの方は、入眠環境の見直しだけではなく、普段からの食生活や生活習慣の見直し、自律神経バランスの確認を同時に行わなければなりません。



忙しい現代人は、交感神経が優位になりやすく眠れず、睡眠導入剤・睡眠薬を使用する方が多いです。しかし、徐々に使用頻度が増える傾向があり、結果、体内時計が正常に機能しなくなる危険性がありますので注意ください。

カラダとこころを安定させ、日々健やかに過ごすために睡眠の質を高める取り組みとして


「タンパク質+ビタミンB」
「頸椎の矯正で自律神経を整える」
この2つは非常に大切だと私(ささき)は考えます。



本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。