生活習慣・食生活の乱れにより
脂肪肝が急増していると
前回のブログでお伝えしました。
脂肪肝とは?
簡単に言えば”食べ過ぎ飲み過ぎ”による状態です。
消費できるカロリーよりも
摂取カロリーが上回ると
肝臓に中性脂肪が蓄積されます。
特に過剰な糖質摂取や運動不足により
消費されずに余ったエネルギーは
中性脂肪に変換されて蓄積。
アルコールの過剰摂取も同様に
中性脂肪として蓄積されます。
アルコール性脂肪肝、
非アルコール性脂肪肝を放置しておくと
肝硬変や肝臓がんに進行する可能性があり
早期に改善することが望ましいです。
前回ブログ⇓⇓⇓⇓
主な原因
◇糖質の過剰摂取
◇偏った食生活
◇肥満
◇糖尿病
とくに
糖尿病を患っている方には
脂肪肝を多く確認されているので
注意が必要となります。
※糖尿病予備軍も
あるサイトでは
2001年から2010年までの
糖尿病患者約45000人の死因調査によると
死因1位 心筋梗塞 13.2%
2位 肺炎 11.6%
3位 肺がん 7.0%
4位 脳血管疾患 6.0%
5位 肝がん 7.0%
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10位 肝硬変 3.3%。
肝疾患(肝癌6.0%+肝硬変3.3%)が
第3位で肺がんを上回る結果となっています。
この肝疾患は、
ウイルスや過度なアルコール飲酒が
原因と言われてきましたが
近年は
肥満や糖尿病、メタボ、
非アルコール性脂肪肝のリスクも
注目されています。
普段から
精製された糖質(炭水化物)や
糖分の高い食べ物を
よく召し上がっている方は、
インスリンの働きが低下する
「インスリン抵抗性」の可能性が
高くなります。
インスリン抵抗性が進むと、
血糖値をコントロール出来なくなり、
余剰な糖が中性脂肪に形を変えて
肝臓に蓄積されて
肝臓内に血流障害が起こり
肝機能がどんどん低下していきます。
※この状況でも無症状なので
多くの方は放置しています汗
では脂肪肝を防ぐためにできること?
それは「糖を控える」
増えすぎた中性脂肪の元は
“糖質の摂り過ぎ”なので
糖質の摂取量を見直し
控えめにすることです。
とはいえ今すぐ止める…
ことは出来ないので
まず食事内容を確認しましょう。
糖質過多、糖分過剰なら
半分の摂取量
茶碗1杯⇒7分目
ご飯を豆腐に置き換える
↑タンパク質摂取にもなりオススメです
そして間食を控える
甘いお菓子、清涼飲料水の摂取を控え
水、お茶、炭酸水に変えましょう。
果物も過剰摂取は
果糖の摂り過ぎに繋がるため
少量召し上がるようにしましょう。
果糖は吸収が早く、
肝臓で中性脂肪に変わりますので
注意してください。
食後に巨峰を半房
召し上がっていた方は
HbA1c7.0
中性脂肪↑
コレステロール↑
AST<ALTの脂肪肝の型に
なっていました(汗)。
うどん、白米、パスタ、ラーメン、
パン、焼きそばなど炭水化物が好きな方
スイーツやおかき、ポテチ、
清涼飲料水が好きでよく飲む…
糖質中心の食生活を送っている
+運動不足+アルコール量が多い
脂肪肝リスクが一気に高くなります。
お気を付けください。
そして「運動の必要性」
食事の見直しと同時に行うのは運動です。
デスクワークやドライバーなど
職業的に同じ姿勢を維持する
移動手段が車、バイク、自転車で
ほぼ歩かない…
現代人の運動量は激減しています。
1日30分のウォーキングや
有酸素運動の習慣化すると
脂肪の代謝が改善されます。
最初は
片道10分程度から始めてください。
10分ならできそうじゃないですか?
往復で20分間歩けます。
慣れてきたら
15分、20分、30分と
徐々に時間を増やしてください。
最後に「必要栄養の摂取」
日々の食事内容では
タンパク質の摂取量を
増やすことが大切です。
血液検査結果を拝見していても
タンパク質の不足が
非常に目立っています。
◆タンパク質を摂取する
現代の食事は
「糖質>タンパク質」の傾向が強く
タンパク質が著しく不足しています。
カラダをつくる材料であるタンパク質は
日々入れ替わっています。
速いものでは
0. 7日と言われており、
私たちは
毎日タンパク質を
摂取しなければならないのです。
最低限必要となるタンパク質量は
体重により変わります。
体重1㎏あたり1gが目安なので
体重50㎏なら50g。
タンパク質が不足すると…
筋肉量減少
太りやすい
貧血
肩こり・腰痛
代謝や消化酵素の不足
などの問題が生じます。
◆ビタミンB群を摂取する
ビタミンB群は
肝臓の働きをサポートするので
積極的に補うことをお勧めします。
「ナイアシン」
「ビタミンB1」
この「B1・ナイアシン」は、
アルコール分解する補酵素として働きます。
なので「B1・ナイアシン不足」は、
肝臓でアルコール代謝が
スムーズに行えず、
肝臓への負担が増してしまいます。
お酒を飲みすぎる方は
ビタミンBが当然大量に消費されますので
必須です。
◆沈黙の臓器と言われる肝臓
人口の約30%は
脂肪肝に羅漢すると言われているほど
極めて高い頻度の生活習慣病です。
予備軍も含めると
さらに増えると思います。
肝細胞は破壊と再生を
日々繰り返しています。
このバランスが崩れて
炎症が長期に続くと
修復力が低下して
徐々に機能しなくなります。
そして
繊維化した肝細胞が増え続けると
肝細胞は硬く縮み肝硬変
そして肝がんへと進行します。
肝臓は多少の障害があっても
正常に機能し続けます。
ここが恐ろしいところです。
偏った食生活、
過労やストレス、
暴飲暴食、
運動不足、
喫煙、
睡眠不足
肝臓に大きな負担をかけて
生活習慣病を悪化させていると
心血管疾患、脳血管疾患リスクが
高くなることを覚えておいてください。
若いから大丈夫
ではありません。
30代40代の生活習慣や食習慣が
5年後10年後の健康状態に
大きく関係するのです。
脂肪肝、予備軍の方は
早期の改善に取り組み下さい。
本日も最後まで読んで頂き有り難う御座いました。