Blog

姿勢のはなし

寒暖差ストレスを受けやすい人

寒暖差

「首が悪いと寒暖差ストレスを受けやすくなる??」

20日、東京都心では24℃近くまで上昇しまるで初夏のような暖かさでしたが、本日の予想最高気温が9℃と真冬のような寒さに戻るようです。15℃の気温差で体調を崩される方も多くなるのではないでしょうか??

気温の急降下による寒暖差は、自律神経に大きく負担を掛けます。交感神経と副交感神経が過剰に働き続けると「なんだか調子が悪い、すっきりしない、目覚めが悪い、やる気が出ない…」など病気までいかない不定愁訴の状態…病気の一つ手前の状態になります。(われわれでは未病と言います)


寒暖差の影響を受けやすく体調を崩しやすい、流行りの感染症にかかりやすい方は、普段から自律神経が乱れやすい生活環境や生活習慣、食生活に身を置いている可能性が考えられます。ですので生活習慣や食生活を見直す必要があります。


生活習慣や食習慣と同等に確認すること、それは「頚椎の問題」です。


頸椎の問題を抱えている方に全てに当てはまるわけではありませんが、頸椎の問題で自律神経に継続的に負担が掛かっている上に、睡眠不足や過食、職場の移動や人間関係などの要因が重なると寒暖差ストレスの影響を非常に受けやすくなります。

〇頸椎と自律神経の関係


自律神経と首(頚椎)は、位置的に近く関係性が深いので、首(頚椎)に問題があると自律神経に影響を及ぼし、実際に首や背中に不調や痛みを訴えられる方の中には、自律神経バランスの乱れから様々な不調を訴えられるケースが多くみられます。

頸椎の問題により痛みや不快を感じると、交感神経が必要以上に緊張します。※交感神経は、体を活発に動かす時や心拍数を上げる時に働く自律神経です。


この交感神経が過剰に働きすぎと…
抹消の毛細血管が収縮し血流へ影響を及ぼし、運動神経の興奮により筋肉の収縮が強くなります。その結果、血管が圧迫され血行不良を引き起こします。


血行不良→体内の疲労物質が滞る→疲労物質から発痛物質となる⇒「痛みや不調を強く感じる」ようになります。この悪循環から早く脱出しなければいけません。


その為に筋肉を弛緩、血流を改善させて痛みの原因となる発痛物質を取り除くことで、痛みや不調が軽減される…と、改善法はシンプルなのです。


しかし重要なのは「なぜ血流が悪くなっているのか?」にフォーカスする必要があります。


血流が悪くなる→血管が圧迫されているから…圧迫しているのは?筋肉?関節の問題?それとも血液・血管の状態が悪くなっている?と、それぞれの原因によって対応策は違ってきます。

〇筋肉の柔軟性の問題


健康志向の高い方が増えて運動やストレッチを定期的にされている方が多いですが、慢性的に肩や首が凝る方がいらっしゃいます。こんなに意識的に動かしているのになぜだろう?疲労物質が蓄積しやすい体質だから?と、質問されることがあります。


一つ上げますと、疲労物質と言われている「乳酸」の代謝や消費が低下している状態かもしれません。代謝や消費に必要なビタミンB群とミネラルの不足が原因と考えられます。


特に【ビタミンB 群】は、乳酸の代謝に大きく関わる重要な栄養素です。このビタミンB群は、精製穀物(白い炭水化物:小麦・白米など)や砂糖(清涼飲料水・お菓子など)を召し上がると消費されます。炭水化物中心の現代人の食生活を考えると当然不足する栄養素の一つです。



つまり、慢性的な肩こりや体調不良は、パンやパスタ、スイーツなどを日ごろからよく召し上がる方に多く見られます。※実際に制限するとカラダが楽になります。タンパク質やビタミン、ミネラル不足になる糖質過多の食生活では、カラダの不調を取り除くことは容易ではありません。

実際にカラダに栄養が不足しているかどうか?自身ではわかりません。なので改善に至らず長年不調や痛みなどでお困りになられて、病院へ行けども原因が分からず取り敢えず市販薬を飲んでいます…と言う方も多いです。


ご自身の栄養状態に関しては、未病血液検査で簡単に確認できますので不調でお困りの方にはお勧めしています。



〇首の関節が変形している

もう一つの理由として「関節の変形」が進行している。


レントゲンを透さないと確認できないのでご存じないかもしれませんが、加齢と共に確実に関節に負担が掛かり骨が変形していきます。こんな感じで進行していきます。
是非ご覧ください…
↓↓↓↓↓↓↓↓


もし、あなたが背骨の間が狭くなっていると整形外科医に指摘された経験があるならば、頸椎(首の骨)の変形が進行している可能性が高いとお考え下さい。


椎体と椎体の関節面に炎症が起こると、関節軟骨は溶けてなくなり関節面い負担が掛かります。その結果、関節面の変形が進行し、関節の可動制限が掛かり関節周りの組織が徐々に拘縮(硬く)していきます。

この痛みを鎮痛剤で対処すると、痛みが鈍化しているので無意識に関節を動かし続けます。この硬く、動きが悪い関節を無理に動かせば、さらに悪化し、強い炎症反応を発生させてしまいます。

この関節の変形や炎症を発症させる大きな原因に【頚椎の配列問題】があります。


この配列の問題は、追突事故やコンタクト系のスポーツによる衝撃や日常生活での転倒などの衝撃により発生します。(幼少期や過去の事故によるむち打ちなども発端となります)


ちなみに正しい配列は顔の方向へ緩やかなカーブを描いています。関節が機能し衝撃を吸収し、関節を柔軟に可動することができます。前弯カーブが失われた状態(ストレートネック・逆カーブ)は、関節の柔軟性や衝撃吸収が非常に乏しくなります。

硬いものをたたくと壊れるように、柔軟性が乏しい関節や靭帯、筋肉は壊れやすく痛みを発症しやすくなります。


カウンセリングでこの骨の形どうにかなりませんか?と質問を受けますが…変形した関節や骨は元の形には戻すことはできません。手術で骨を削ることはできますがリスクもあります。


ですから、できる限り早い段階で状態を確認し、配列を正してこれ以上進行(悪化)させるべきだと私(ささき)は思います。

慢性的に・肩こりがひどい・首の痛みを繰り返す・寝違えやすいなど、首の不調を感じている方は、自律神経バランスが乱れやすい状態なので、寒暖差のストレスを非常に受けやすいと思います。


骨の老化はレントゲンでしか確認できませんので、一度調べられることをお勧めします。


最後まで読んで頂き有り難うございました。