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健康のはなし

背骨が曲がってしまう前に対処すること

背中が曲がった高齢者を見かけますね。
背中が曲がってしまう前に対処しなければ
将来、乳母車を押す姿になるかもしれません…
そうならない為に早い段階から対処しておく必要があります。


周りを見渡すと猫背の方多いですよね。
浅く腰かけてスマホをのぞき込むよう見る姿をよく見ます。

猫背がひどくなると美容面や健康面でデメリットが多くなりますし、40代以降は姿勢を維持する筋力が低下するので、早い段階で対処しておかないと将来腰の曲がり杖をつく高齢者となる可能性もあります。



背骨が丸く曲がっていく猫背は、背骨のS字の弯曲が崩れた状態です。

背骨の関節に負担が掛かり背骨の関節軟骨が傷んでいくと、関節の柔軟性が失われて関節可動域が減少し椎間板への負担により椎間板から水分が抜けていき弾力性が失われ狭小化(椎間板の老化)が進みます。


骨は古い骨を壊して新しい骨を作る新陳代謝を繰り返していますが、閉経を境にホルモンバランスが崩れて、作るより壊すペースが速くなり骨が弱くなっていきます。そして、骨密度も低くなるので骨の変形や圧迫骨折を発症しやすくなります。


圧迫骨折により変形すると正しい姿勢を維持することが困難になり、更に猫背が強くなり老人性円背になる恐れがあります。早い段階で背骨の配列を整える矯正治療や骨を強くする栄養素を食事で補う対策をとることも重要になります。

※加齢や栄養不足により進行していきます


骨が健康な状態で維持し健康に過ごしたいと誰しもが願うのですが、骨の変形は無症状で気づけません。レントゲンを撮って初めて分かります。レントゲン分析で背骨の変形をお伝えすると、初めて知る事実にショックを受けています。


矯正を受けて背骨の関節に柔軟性を維持するメリットとして自律神経の安定につながります。


猫背や円背の方は、背部が硬くなり肋骨が広がりにくくなります。その結果、呼吸が浅くなり交感神経が優位の状態へ…緊張状態のまま活動を続けていると自律神経バランスが崩れて全身の不調を引き起こします。


背部の柔軟性を維持させると肋骨が広がり深く呼吸しやすく、副交感神経を優位に働かせリラックスすることができます。また、血液循環の改善により内臓機能が良くなる、体温が上がり免疫力UP、血色が良くなる、睡眠の質が良くなり疲労回復にも繋がります。




では、背中が曲がらないようにするための対処法について

〇筋力をつける

加齢とともに筋力が低下します。
さらに運動不足や仕事での姿勢の負担、生活面の悪しき癖などが筋肉の低下を助長させ、カラダの老化を早めます。そして色々な部位が重力に逆らえずにどんどん下がり、背中や腰が後ろに丸くなり骨盤が倒れ、バストやお尻が垂れ下がる…見た目が悪くなるだけではなく、慢性疲労や慢性腰痛が現れやすくなります。

猫背を予防する為に鍛える筋肉は「抗重力筋」。


抗重力筋とは、重力に対して姿勢を保つために互いにバランスをとりながら常に働く筋肉です。40歳から筋肉の老化が始まると言われているので、早い段階で「抗重力筋」を鍛えはじめる事が大切です。
とは言え、いきなりトレーニングを始めるのはハードルが高いという方は、スクワットとウォーキングから始めてください。

TLBC堺オフィスに設置している体組成計では、現在の筋肉量を数値化できますので気になられる方はご連絡下さい。

また、食生活の面では「タンパク質、ビタミンB群」を摂取してください。
筋肉は毎日の食事から摂取する十分な栄養を必要とします。しかし、多くの方の食事を聞いていますと糖質過多に偏っている傾向があり、栄養が不足しています。

実際に血液検査データを拝見していてもタンパク質を始め必要な栄養が不足しているのを確認します。私は不足していないかな…?と、栄養状態を確認したい方はオフィスまでお問い合わせください。


次に
〇矯正を受ける
※抗重力筋を鍛えるより背骨の問題確認を優先する方が望ましいと思います。

そもそも私たちのカラダを支える主体は背骨です。
建物で言えば柱と基礎の部分になります。


背骨は一本の長い骨ではなく、24個の骨が骨盤の上に積み木のように重なり背骨を構成しています。それらの間には、骨に掛かる負荷を軽減させるクッションの役割をする椎間板があります。そして、ゆるやかなS字状に背骨が配列することで全ての椎間板に掛かる圧を均等に分散することが出来ます。


このカーブが非常に重要になりますが、猫背の方はこのS字カーブがほぼ崩れています。


S字カーブがないと背骨でカラダを支えにくくなる
⇒無駄に背中や腰へ負担が掛かる

⇒関節の可動が悪くなる
⇒筋肉が過緊張を起こす


そのストレスにより
交感神経が優位に働く⇒血行不良
⇒疲労の蓄積、虚血性の筋肉の痛みの発生へと繋がります。


硬くなった関節は柔軟な動きに対応出来ないので故障が発生し壊れていきます。

この配列を正すためには、レントゲンで配列の問題を確認して、正しい方向へ矯正を掛ける必要があります。特に猫背のほとんどの方は、ストレートネックやスマホ首(後弯)など首の背骨の配列に問題を抱えています。

あなたの首の背骨の配列がストレートネックやスマホ首(後弯)になっていないか、レントゲン分析を受けて頂くとすぐに確認できます。



姿勢を意識しても、背骨が歪んでいると正しい姿勢を維持することは容易ではありません。
とは言え、姿勢が悪くなるとカラダの不調を引き起こす要因となるので改善したいものです。


その為に、ご自身の筋力がどれくらいあるのか?背骨の配列には問題がないのか?

この2つの確認することは最低必要だと思います。

背筋が伸びるベルトやコルセットがネットで売られていますが、結局のところ…自らの筋力と正しい背骨の配列で姿勢を作れなければ意味がありません。型にはめられた姿勢では筋力強化も背骨の矯正にはならないです。




【運動、食事(栄養)、背骨ケア】

運動、食事(栄養)はご自身で取り組み可能ですが、長年かけて作られた背骨の歪みや歪みを助長する悪しき習慣はすぐに改善されるものではありませんし、自分で治す事も難しいと思います。

と考えると、効率よく的確に背骨へアプローチできる骨格矯正治療を早い段階で始められることをお勧めします。


嫌でも年を重ね老化します。
時間(老化)は待ってくれません。



最後まで読んで頂き有難うございました。