40歳以上の女性に多く現れる「めまい」。
特に近年ではその発症率が増加しています。
症状は軽度から重度までさまざまで『グルグル』や『フワフワ』といった感覚が含まれます。さらに加齢とともに発症頻度が高まる傾向があります。
近年では、若い世代でもスマートフォンの過度な使用が原因で「めまい」を訴えられるケースが増えています。今や「めまい」は、年齢性別関係なく発症が広がっており、適切な対処が求められます。
「めまい」の症状が軽度の場合は、『わりとよくある症状』と軽視され放置されることが少なくありません。症状が軽い、頻繁に発症していないと言えども重大な病気が潜んでいる可能性があるため、専門の医療機関での検査を必ず受けて頂きたいと思います。
一方で、耳や脳の医学的検査で原因が判明しないことも多くあります。
このように”医学的な要因以外”の場合は以下の要因を一つひとつ確認していくことが重要です。
・ストレス
・生活習慣の乱れ
・栄養不足
・骨格の問題
“めまい”は主に3つのタイプに分けられます。
・回転性:「ぐるぐる」と感じるタイプ
・浮動性:「ふわふわ」とした感覚
・立ちくらみ:「クラッ」と瞬間的なもの
特に高齢者の場合、突然のめまいによる転倒が、圧迫骨折や大腿部の骨折といった危険を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
*******************************
今回は”脳の異常や内科、耳鼻科的な医学的要因以外のめまいの要因についてお伝えします。
1、カルシム代謝の問題
代表的な症状に『良性発作性頭位めまい症』があります。
(良性)生命に直結する疾患ではない
(発作性)突発的に発症する
(頭位)頭の位置によって生じる
元なでしこジャパンの沢穂希選手が経験されたことでも知られています。特定の方向に頭を動かした際に、強いめまいを感じるのが特徴です。
〇原因〇
内耳に存在する”耳石”が剥がれ落ち、半規管に入り込み、リンパ液の乱れを引き起こします。その結果、体のバランス情報がズレて「めまい」が発症します。内耳障害が原因の場合、約6割が良性発作性頭位めまい症に該当すると言われています。特に更年期以降の女性に多く発症するのも特徴です。
この良性発作性頭位めまい症は、カルシウム代謝異常が関係しています。骨からカルシウムを溶かし出す機能は正常でも、血液中の余ったカルシウムを骨に再吸収する力が低下している状態です。
このメカニズムは、骨粗しょう症と同じメカニズムです。
骨への再吸収にはビタミンDが必要不可欠です。
ビタミンD欠乏やD不足の方は、骨粗しょう症のリスクが高くなります。実際、骨粗しょう症の治療では、ビタミンDが処方されることが多いです。
対策としては血液検査で血中のビタミンD濃度を確認し、不足や欠乏を確認した際はビタミンDを補充することが重要です。
そのビタミンDですが、不足・欠乏している人は約8割とも言われています。TLBCで実施する未病血液検査でも、不足や欠乏を多く確認しています。
健康維持にっくぁる重要な栄養素なので、食事やサプリメントで補いましょう。
骨粗しょう症の予防としてビタミンDの補充は、良性発作性頭位めまい症の予防そして再発防止となります。
(2) ストレス
医学的検査で原因が特定できない場合、「精神的」及び「骨格的」のストレスが存在します。
精神的ストレスは、対人関係の問題が多いです。精神的負担が体に影響を与え、症状の引き金となることがあります。
骨格的ストレスは、背骨の歪み、とりわけ首の配列異常影響します。実際めまいを発症した方のレントゲンで、頚椎の配列異常を多く確認されています。
また、肩こり・首こりが強い場合、首や肩まわりの筋肉が過緊張し、血管が収縮し血液循環不良お招きます。結果、脳が酸欠となり、ふわふわと浮いているような「めまい」が生じることがあります。改善策として、レントゲンで頚椎の問題を確認し、首や肩の緊張を緩和することです。
(3)食の偏り(栄養素不足)
栄養不足が原因で血液循環が悪くなり、動脈硬化を引き起こす場合があり、血液循環が悪くなります。その結果、酸素や栄養の絶対的供給量が減少し、平衡感覚を司る小脳や脳幹の機能が低下すると、めまいを起こす可能性があります。
(4)椎骨動脈の狭窄
椎骨動脈は、小脳や脳幹、内耳へ血液を供給する重要な血管です。椎骨動脈は上部頚椎(1番2番)の骨の中を通り頭蓋骨内部へ入ります。頚椎の歪みによりこの血管が狭窄すると、自律神経バランスが崩れ、耳鳴りやめまいを引き起こす可能性があります。
頭と首の境目を押さえると強く痛む場合は、椎骨動脈が狭窄する可能性があります。
【ストレートネック】は椎骨動脈の通り道が狭まり、自律神経バランスが崩れて「耳鳴り」や「めまい」などの症状を引き起こしやすくなります。
薬で「めまい」を一時的に改善しても、根本原因が解決されないため症状を繰り返す恐れがあります。⇒症状を繰り返す⇒クスリで落ち着く⇒原因が改善されていない⇒いつ症状が表れるのかと不安によるストレスから、クスリを手放せなくなる……
めまいの対処・改善方法には様々な選択肢がありますが、根本的な改善を目指す際には、『食生活の改善』『頚椎の状態の確認』この2つが対処法として重要です。
・食生活の改善:不足している栄養素を見直し、バランスの良い食生活を心掛ける。不足栄養素は血液検査表で確認ください。
・頚椎の問題の確認:ストレートネックをはじめ、首の状態を確認し、適切な対象することで症状の改善が期待できます。
これらの対処法を取り入れたいと思う方は、私(ささき)までご連絡お待ちしております。
最後まで読んでいただき有難う御座いました。