『骨盤が歪んでるかもって言われたんですけど、骨盤矯正をうける必要ありますか？それほど腰が痛いわけでもないけど…やったほうがいいのかな？』と、悩まれている女性が多いようです。



実際に骨盤矯正や産前・産後の骨盤矯正で検索すれば、かなりの数の検索数が上がってきます。



本当に骨盤矯正って必要なのか？
骨盤が頻繁にズレるのか？
その真相はいかに？？


気になるところです。
それでは一緒に見ていきましょう。

「そもそも骨盤って歪むのか？？」



骨盤と聞くと、上半身を載せる大きな一つの骨と思われている方がいますが、「仙骨」を挟むように「左右2つの腸骨」と、3つの骨が平面関節で連結し構成されています。

それぞれ見ていきましょう。



仙骨は背骨の土台の役割をし、左右の腸骨は大腿骨と連結し股関節を構成します。
からだの関節の中で最も大きく頑丈な関節です。

役割は・・・
骨盤の中には、大切な臓器や生殖器が格納されており、これらを守る重要な働きがあります。
特に女性は妊娠や出産に大切な生殖器を保護しています。


骨盤の歪みによりバランスが崩れると様々な箇所に不具合が発生しますので、本当に骨盤の歪みが確認されたならば歪みを正されることをお勧めします。



しかし、気になることが…（ここから大切なのでしっかり読んで下さいね）



整骨院や整体院で骨盤がズレているってよく言われることがあると思います。（皆さんは言われた経験はございませんか？）


しかし、皆さんが考えている程、大きくズレていることや歪んでいることは、そう頻繁にありません。




骨盤の歪みとは、骨盤全体が歪むのではなく、左右の腸骨とその中心に位置する仙骨と重なった平面の仙腸関節が、わずかに変位することを言います。
この変位をレントゲンで確認し、正しい位置へ誘導することが大切です。

左右の仙腸関節は、上下左右と私たちの動きに合わせてわずかに動いています。
ですので、大きくズレるという表現はオーバだと私は思います（汗）

そして、骨盤の歪みは足の長さや足先の向きや手で触っても解ることはありません。

多分こんな感じで歪んでいるのと違うかな？？？程度ではないでしょうか？？

足の長さが片方より短いから骨盤が歪んでいると判断できない理由の一つとして、生まれつき足の長さに左右差がある場合があるからです。そして、実際にいらっしゃいます。



※レントゲンでしか判らないのに…どう判断するんでしょうか（汗）

あなたが腰痛で整骨院や整体院を受診した際に、もし骨盤の歪みを指摘され骨盤矯正を勧められたならば、骨盤が歪んでいると判断した根拠を是非尋ねられてみて下さい。

その説明に足の長さが短いからや、ここの高さの左右差がどうこう…と、明確な根拠（科学的な画像や数値で表す）を提示していただける事は少ないと思います。
（もちろんきちんと明確な根拠を説明していただける治療院はあります）

あと、骨盤の歪み関連で「骨盤が開いている」と言われるケースがございますが、同様にどのような根拠に基づいて判断されたのかを確認しなければいけません。

しかし、骨盤が開いているのが気になっているあなたは、
開いたままだと腰痛が治らない・・・
悪化し、ひどくなる・・・
ヘルニアになる可能性がある・・・
太りやすくなる・・・
妊娠や出産にも影響がある・・・


などなど。。。。（大汗）、この様に色々と言われた立場になれば、不安になりますよね（悲）

本当に骨盤が歪んでいる（開いている）のかどうか？は、レントゲンで簡単に確認することが出来ます。

実際に、骨盤が開いている事を気にされて、来院頂いた方のレントゲンを確認させて頂きました。
結果は問題なし、骨盤は正常ですとお伝えしたところ、安心して帰られました。




未病検査カウンセリングでは、必ず正しい骨盤のレントゲンデータを用いて、ご本人様のレントゲンと比較し確認しています。

先ほどもお伝えしましたが、我々の生活を支える重要な役割を担っている仙腸関節は大きく動きません。
微妙に歪むだけでも様々な痛みを引き起こす要因となります。

しかし、治療方法によっては、骨盤の歪みを治す矯正をしますと、横向きに寝かせて腰を捻ってボキボキっと…このよう矯正法もありますが、レントゲンで骨盤や腰の状態を確認して頂きましたか？

必ずレントゲンで骨格（骨盤の歪みを）を確認してください。
全く歪んでいないケースもありますし、レントゲンでも歪みを判断しにくいケースもあります。

右の腰に痛みがあるから右の仙腸関節が歪んでいるとは限りません。

腰の痛み≠骨盤の歪みです。

実際に腰痛を訴えられている方のレントゲンで骨盤の歪みが確認できなかったケースも沢山御座います。

注意！！腰の痛み≠骨盤の歪み←くれぐれもお気を付け下さい！！（汗）




最後に、歪みが気になられている方、また骨盤が歪んでいると言われた方は、骨盤の問題をレントゲンで確認されて下さい。


とても重要な事です。
最悪な結果をもたらさない為にも、専門家の意見を必ず参考にして正しい骨盤矯正をお受け下さい。

最後まで読んで頂き有り難う御座いました。