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腕の痛み

腕が怠く痛かった原因とは


こんにちはTLBCのささきです。

腕の怠さや痛み、しびれ、首から腕にかけての違和感を感じている方が続けて来院がありました。

『首のヘルニアかも…』と不安になる方や『以前ヘルニアと言われた…』という方もいらっしゃいました
が原因はさまざまです。

◆一時的な筋疲労による血液の滞りなら、自然に症状が消失する可能性があります。
◆しかし、頚椎(首)から枝分かれした神経に不具合があると、肩や背中、腕に症状が現れるケース
◆頚椎(首)の関節から出る末梢神経が圧迫すると、ヘルニアの可能性も高まります。

「一時的な筋疲労なのか?」
「頚椎の問題なのか?」

ここが重要です。


今回は原因はヘルニアではなく、頸椎の問題だったケースをお伝えします。

ある女性患者さまは、首と肩のコリがひどく、週1回のマッサージを楽しみにされていました。ある日のこと…連日のハードワークにより首のコリが酷く、強めで首のマッサージを受けた翌日から以下のような異変が…


○振り向けない横を向けない(寝違い?)
○痛みで上を向けない
○右腕に電気が走る(大汗
○下を向くと腕がだるく、指先が痺れる

時間が経過し少し症状が軽減したので少し安心?したのですが、仕事中に症状が悪化。
医療機関で検査を受けた結果、医学的に問題がない(ヘルニアの可能性は低い)という事でしたので、歪みを確認するレントゲンを受けて頂きました。

その結果、「ストレートネック+くの字の歪み」が判明しました。

実はこの「ストレートネック+くの字の歪み」は、ヘルニアの発症リスクが高いのです。
その理由についてお伝えすると…

本来、頚椎(首)は、前に向かって弯曲しています。この形が正しい状態により「背骨や椎間板に掛かる圧を分散する」「衝撃を吸収し分散するバネの役割」を維持できます。




例えば、高い所から飛び降りる際、膝を伸ばした状態で着地すると、腰や足の関節へダイレクトに衝撃掛かります。逆に膝を曲げ着地すると衝撃が吸収され腰や足の関節の負担が軽減されます。

「真っすぐ=点で衝撃を吸収」
「曲げた状態=面で衝撃を吸収」といイメージしてください。

例えば、膝へ点で圧が掛かると…半月板の損傷や骨折も発症する可能性があります。しかし、面で受けると圧が分散されるので負傷のリスクは軽減されます。

ストレートネックは、頭の重さを分散することが上手くできません。ましてや365日、1日の大半を
5,6キロの頭を支えているわけですから相当な負担が椎間板や関節に掛かり蓄積されます。

そして、調理、読書、裁縫、パソコン、スマホ操作など頭を傾ける角度によっても2倍、3倍、5倍と増えます。5キロが10,15,25,30…




それだけの重量を点ではなく、面で支える方が負担が楽になります。ですので、首の違和感や痛み、首が疲れやすい、重度の肩こり、頭痛を感じている方は、頚椎の配列を確認してみてください。

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◆くの字の歪みについて
正常なカーブが失われると圧が1箇所に集中しやすくなる。
その箇所が「くの字に歪んだ関節」です。

レントゲンで見ると、この『二本の線が重なる箇所』にあたります。



上記の状態は、椎間板を左側へ押し出す圧が高くストレスが掛かっています。もし、この状態に…急激な圧がかかるとヘルニアを発症するのです。

◆こんな症状がある方は要注意(一度ゆがみを確認しておきましょう)

・ 首を動かすと腕に痛みや痺れ
・ 肩、背中が常に重い
・ 上を向くと腕が痛む
・ 指先が痺れている
・ 慢性的に首のコリを感じる
・ 寝違いやすい

”頸椎の配列に問題がある”可能性があります。レントゲンで確認することをお勧めします。

◆首の歪みは目に見えません
同じカルシウムの塊の歯ですが、虫歯は目視できます。しかし、詰め物の下の虫歯はレントゲンで確認するしかありません。

背骨も一緒です。
目で見えないからこそレントゲンで『骨の状態、配列に異常が無いか』確認する必要があります。





首の歪みを放置すると関節や椎間板に大きな負担がかかり、ヘルニアを引き起こすこともあります。
違和感を感じたら、早めのチェックが安心につながります。

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本日も最後まで読んでいただき有難うございました。