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健康のはなし

寝つきが悪くて睡眠不足…原因は?


「体は疲れ切っているのに眠れない」
「首や背中の筋肉が緊張し眠れない」
「寝つきが悪く何度も目がさめる」
「寝ても寝足りず、すっきりしない」
など熟睡できない…とお困りの方がいらっしゃいます。




日本人を対象にした調査によると5人に1人の割合で「睡眠で休養がとれていない」「何らかの不眠がある」と答え、60歳以上では約3人に1人が睡眠問題で悩んでいます。眠りたいとの思いから睡眠薬を常用している人も沢山いらっしゃるようです。しかし睡眠薬に頼るのはリスクがあり深刻な問題です。

良質な睡眠は日中のパフォーマンスを向上させ、心身の健康を維持するために重要であることは皆さん感じられていると思います。


しかし生活習慣の乱れからつい夜遅くまで起きて睡眠時間を削っている方が沢山いらっしゃいます。
寝る間際までスマホを観ている、夜中までゲーム、ドラマを観るなどして睡眠時間を削っていませんか?小腹が空いたからと夜中に何か食べたりしていませんか?

睡眠時間を削る行為は「命を削っていることと同じ」と言われているように、睡眠を軽く考えてはいけません。




質の悪い睡眠、短い睡眠時間の状態を長年繰り返すことにより、自律神経バランスは乱れて様々な健康問題を引き起こします。


例えば、
免疫力の低下
ストレスによる過食
肥満
記憶力の低下
糖尿病
高血圧
うつ病
心臓疾患など
さまざまな症状を引き起こす要因となります。



睡眠障害により自律神経バランスを崩し、交感神経優位状態が続くと熟睡できない、入眠導入がうまくいかない…など自律神経の乱れから不眠や睡眠障害を引き起こし、負のスパイラルに入り込んでしまします。



不眠、睡眠障害でお困りの方は、入眠環境の見直しと自律神経バランスの確認を同時に行わなければなりません。



不眠の原因は多岐にわたりますが、その中でもブルーライトの影響、自律神経のバランスの乱れ、食生活の問題などがあげられます。

早くベットに入っても遅くまでスマホ操作していれば、ブルーライトにより交感神経が刺激されると睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌量が減少します。その結果、脳が覚醒されて入眠時間は遅くなり、睡眠の質は低下し、睡眠不足・不眠と繋がります。


就寝の2時間前からスマホやPCの使用を控え、10分でも20分でも早く寝る習慣をつけて下さい。また寝室を暗く保つことで睡眠を促進させます。

不眠や睡眠の質を下げる原因…《自律神経バランスの乱れ》

自律神経バランスが乱れる要因に【骨格の配列の問題】があります。

まず、自律神経の重要な「脳幹」という器官があります。この脳幹の位置と骨格(頚椎)の配列は、深い関係があります。


脳幹の位置(赤丸)をレントゲンで見るとこの辺り(上部頸椎)に当たります。


自律神経のコントロールセンターの脳幹は、第1、第2頚椎のあたりに位置します。この第1、第2頚椎(上部頚椎)が歪むと、脳幹を支える土台が不安定な状態になり脳幹へのストレスとなります。


脳幹への血液循環が悪くなれば、酸素や栄養が届きにくくなり脳幹の機能が低下し自律神経が正常に機能できなくなります。

このように上部頚椎と脳幹の位置関係は自律神経バランスを左右する要因となります。
右のレントゲンのような後弯(後ろに曲がっている)、ストレートネックの問題を抱えている場合は上部頸椎へのストレスが大きく自律神経に大きな負担となります。


頚椎の並列の問題(後弯、ストレートネック)はレントゲンで確認ください。そして、問題があれば今後の健康維持にも深くかかわる歪みは、自然に戻ることはありませんのできちんと対処されてください。

不眠や睡眠障害の要因として、頚椎の問題を確認し改善することは最低限必要ですが、それ以外の要因へも取り組むことも大切です。

食事の見直しは、トリプトファンを含む食品を積極的に摂取することも重要です。トリプトファンは睡眠ホルモンのメラトニンの材料になります。またメラトニンを合成する際に必要となるビタミンB群や鉄、マグネシウムなどを含んだ食品を摂取することも大切です。


加工食品や調理パン、コンビニの弁当やインスタント食品、甘いお菓子や糖質の多い食べ物,、ジャンクフードを中心とした偏った食生活では、タンパク質ビタミン、ミネラルなどの主要栄養素が不足しますので、睡眠の質を改善させたい方は、タンパク質を中心にビタミンやミネラルを摂れる食事に変えることも重要です。


また、睡眠ホルモンのメラトニンは腸内で作られます。もし便秘や下痢など腸内環境が悪い方も睡眠の質低下し不眠になりやすいです。そのために腸内環境を改善する取り組みも必要です。


日々の生活の中でご自身で取り組みや考え方を変えるだけで睡眠の質や不眠の問題を軽減、改善させることができます。一日も早くこれらの取り組みを始め、質の高い睡眠を手に入れることをお勧めします。


睡眠不足、眠りが浅いなどに悩まれているあなたが、もし首の痛みや首肩の重度のコリ、腕が疼くなどの神経症状を発症しているなら、頸椎の問題が関係しているでしょう。頚椎の配列異常に関しては、自身で治せませんので歪みを確認したら歪みを矯正する治療が必要になります。

睡眠不足は、注意力や集中力の低下、仕事の効率や生産性の低下、上記に挙げたような日々の体調不良、免疫力の低下、代謝の低下からの肥満…などデメリットばかりしかありません。


今日からでも睡眠の質を高める取り組みを始めていただき、睡眠が改善されることを願っています。


最後まで読んでいただき有難うございました。