こんにちは
TLBC堺オフィスのささきです。
歯茎が腫れて歯が浮いているような感じがする…嚙むと痛くて辛い…虫歯かな…
と、歯医者を受診しても特別異常がなく、肩こりと違うかな~と言われた事はありませんか?
歯が痛いのに歯が悪くない??と思われる方も多いですね。
実際に『ここ数日歯茎が腫れて歯が浮いてて…歯医者に行こうか迷っています…』とお客様よりお聞きすることがあります。
「歯が浮いてるような感じで痛みがあるんです…」と訴えられた方に、首や肩の痛みや不調を感じるかと聞くとほとんどの方が頷かれます。実際に首の状態を拝見させていただくと頚椎(首)の背骨関節がガチガチに硬くなり血行不良になっています。
首の不調が、歯茎の腫れや痛みに関係するとは思わないでしょう。
しかし首の血行不良を改善し自律神経を整える施術後は、噛んだ時の歯や歯茎の痛みや腫れが改善し、「あの後、結局歯医者に行かなくても大丈夫でした」と臨床上よくある話です。とはいえ、免疫が低下して虫が食っているかもしれませんので一度受診することはお伝えしています。
この歯茎の腫れについて歯科サイトで確認すると…
『歯の根っこの部分は、歯と骨の間にある歯根膜という薄いクッション状の繊維に包まれています。この歯根膜の毛細血管がうっ血して腫れて炎症を起こすと、歯が持ち上がる格好になります。これを「歯が浮いている」と表現されるのです。改善には“血行不良”や“炎症の要因”を突き止める必要があります』
引用させて頂いたように歯茎への血行不良が要因です。
血流れが悪くなると免疫細胞が届きにくく炎症反応が強くなり歯茎が腫れて歯が浮いているなら、血行不良を起こす要因を取り除かなければなりません。
医学的な問題以外で血行不良を起こす要因を考えますと《自律神経の問題》《食生活の問題》《首回りの問題(背骨の歪み)》があります。
今回は《自律神経の問題》と《食生活の問題》についてお伝えさせて頂きます。
まず自律神経の問題についてお伝えします。
交感神経と副交感神経と2つの神経からなる自律神経は、通常はこの2つの神経バランスを保ち安定しています。しかし、ストレスや慢性疲労、睡眠不足、偏った食生活、喫煙などにより交感神経が過剰に働き続けるとバランスが乱れます。交感神経の緊張が続くと《顆粒球(好酸球・好中球、好塩基球)》が増えます。
この顆粒球が増えると何が良くないのかというと【活性酸素】が大量に産生されて体中に放出されるのです。
ここが問題なのです。
活性酸素と聞くと「細胞を活性してくれているの?」と良いイメージがあり必要な物質でもありますが、大量に発生すると強い酸化力で細胞がダメージを受けます。
ちなみに「酸化」とは…鉄が錆びたり、古い油が黒くなったりすることで、私たちのカラダで「酸化」の影響を受けると大きなダメージを受けます。
しかし、メリットもあります。
外部からの侵入者を攻撃し、カラダを病気から守ってくれる重要な働きがあります。
繰り返しになりますが、問題なのは活性酸素が大量に発生することです。
強力な酸化力は、細胞を次々に傷つけて免疫力を低下させ、”ガンや炎症性の疾患、糖尿病、動脈硬化などさまざまな病気を発症させる要因”になります”
今回の歯茎が腫れるという炎症反応も、交感神経が優位になり活性酸素が大量に発生した結果と考えられます。
普段、自覚症状がないのに虫歯や歯周病が悪くなっているのも、この免疫機能が低下し、菌の働きが活発化して歯茎に腫れ(炎症)を引き起こしていたと考えられます。
では、この「酸化」を抑える方法は「抗酸化栄養素」を摂取することです。
抗酸化栄養素は【ビタミンC・ビタミンE・ビタミンA】があります。
特にビタミンCは、免疫タンパク質の働きを強める作用があるので、ウイルス感染が流行っている時期は予防として重宝されています。
そして抗酸化栄養を取っていてただく以外に重要なことは、体内に活性酸素を大量に発生させる(酸化させる)食品の摂取を控えることです。
これは非常に重要なのでみなさまも確認してください。
〇一つ目は加工食品
大量に使用されている食品添加物は、肝臓で解毒を行う過程で活性酸素が発生します。
〇二つ目は高糖質食品
小麦や砂糖など精製された糖質は、血糖値を急激に上昇させます。急激な血糖値の上昇は活性酸素を大量に発生させる要因です。
〇三つ目はAGE(終末糖化産物)
トンカツ、唐揚げ、ステーキ、焼き鳥など、揚げたり、焼いたり、炒めたりした動物性脂肪食品、 またポテトチップスやフライドポテト、タバコもAGE(終末糖化産物)が非常に多いため、できれば避けたい食品です。
〇四つ目は酸化した油
酸化した油を多く使用した料理…惣菜のコロッケや唐揚げ、インスタント食品、ポテとチップスなどのスナック菓子など…
これらの食べものは活性酸素を増えます。
特に糖質が多い方でLDLコレステロール値が高い方は、活性酸素により動脈硬化を進行させるので注意してください。血管の内壁損傷、修復を繰り返すと血管が詰まりやすくなります(怖)
心臓に血液を送る血管が詰まると心筋梗塞、脳の血管なら脳梗塞と命に係わる疾患を引き起こす要因となりますので心当たりがある方はご注意ください。
話を戻します
歯茎の腫れにより歯が浮いている原因が、医学的に問題がない場合は上記のような食べ物を続けて召し上がっていた可能性があります。
では自律神経バランスの乱れを簡単に確認する方法とは?
それは血液検査です。
もし、血液検査結果で顆粒球の数値が高い場合は、《交感神経が優位な状態で自律神経バランスが乱れて、活性酸素が大量発生している状態》を表しますので、一度ご自身の血液検査データで確認してください。
今回は歯茎の腫れにより歯が浮く原因についてお伝えさせて頂きました。
免疫の働きが低下する要因は、生活習慣の乱れによる睡眠不足や食べ過ぎ、飲みすぎ、運動不足など多岐にわたり、これらすべて自律神経バランスに悪影響を及ぼします。
歯が浮く、歯茎が痛いのが結果ならば、必ず何らかの原因があります。
《ご自身の暮らしを見直す、活性酸素を大量に発生させる食べ物を極力減らす、抗酸化栄養素をしっかり補う》
このような事柄を日常から意識し継続することでカラダとココロが楽になっていくはずです。
ぜひ取り組まれてみてください。
《首回りの問題》についてはまた別の機会にお伝えさせて頂きます。
本日も最後まで読んで頂き有難うございました。