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健康のはなし

その頭痛は貧血が原因?

tlbc堺 ストレートネック


頭痛にはさまざまな原因があります。
医学的な検査が必要な場合もあり、安易に考えるのは危険です。その頭痛の要因の一つに「貧血」があります。

特に貧血は女性に多くみられます。
体が低酸素状態になることで頭痛をはじめ、めまい、立ちくらみ、不定愁訴を引き起こします。




貧血によって血液を隅々まで届けるために心臓へ負担がかかり、さらに頭部への酸素供給が不足し、脳の不調から頭痛を引き起こします。

この貧血主な原因は鉄不足とされていますが、それだけではありません。鉄以外に重要な栄養素として「タンパク質」も関係しています。

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ある女性の方が、首や肩の凝りによる“頭痛”を改善しようとマッサージへ通い続けているものの、頭痛が少しマシになる程度で悩んでいたそうです。「めまい」や「立ちくらみ」が時々おこるとお聞きし「貧血」の可能性を考えました。

しかし、その女性はこれまで“貧血”と診断されたことはありませんでした。しかし、血液検査では判断しにくい隠れ貧血のケースもあるため注意が必要です。

貧血は栄養不足が原因?
「えっ貧血は栄養不足?毎日ちゃんと食べてるので栄養は不足していないはずです」と考えがちですが、実際には糖質中心の食事でタンパク質不足になっていることが多いです。これは、血液検査のデータでもタンパク質不足を確認することがあり、実際に多くの人に栄養不足が見られます。


特に不足しているといわれる“栄養素”は…『タンパク質』です。
実際に意識してタンパク質摂取を考えた食事をしている方はどれくらいいるでしょうか?ちなみにタンパク質の1日の最低必要量は「体重×1g/日」ですが、1日タンパク質摂取量を意識して食事されていますか?
タンパク質は以下の材料となります
《筋肉、皮膚、髪、爪、骨、内臓、血液、酵素、ホルモン、免疫細胞》
タンパク質が不足すると、からだにさまざまな不具合を引き起こします。

ですから、加齢と共に病気や不調を予防する取り組みが必要なのです。

ご自身のカラダの中を確認し、
「余計な物を食べない」
「不足している栄養素を補う」
「しっかり咀嚼する」
「胃腸に負担を掛けない」
これらを早い段階から取り組むことで、さまざまな疾病から身を守れると私(ささき)は思います。



○貧血の検査項目
以下の血液検査項目を確認することで貧血の可能性を探れます。
・ヘモグロビン
・赤血球
・フェリチン(一般にはあまり検査されない)




◆ヘモグロビンとは
酸素と結合したタンパク質で、酸素を全身に運ぶ役割を担います。
このヘモグロビンが不足すると、酸素共有が低下して細胞が酸欠状態になり、貧血を引き起こし頭痛や体の不調が生じる可能性があります。
酸素と結合したタンパク質なので、タンパク質が不足すると当然ヘモグロビンも減少します。

また、ヘモグロビンを全身に運ぶ「トランスフェリン」という重要なタンパク質がありますが、タンパク質不足の状態では、肝臓でトランスフェリンが十分に合成されません。

つまりヘモグロビンを運搬するトラックが少ないのため、全身への酸素供給が不足して、細胞の酸欠状態=貧血を引き起こします。

ヘモグロビン:酸素を運ぶ能力
赤血球:ヘモグロビン量に影響する
トランスフェリン:ヘモグロビンを運搬する役割

この様にタンパク質不足は、貧血を引き起こす要因となります。

しかし、一般的に貧血と診断されると「鉄剤」を処方されるケースが多いです。

以前、鉄剤が合わない(合わなかった)お客さまの血液検査表を拝見する機会がありましたが、重度のタンパク質不足を確認しました。こちらのお客様は、鉄だけではなくタンパク質の摂取も指導が必要だったのです。こちらの女性に1日の最低必要量のタンパク質を摂取する提案をし、取り組んでいただいた結果、貧血症状が良くなりとても喜ばれていました。

〇フェリチン
今回一番お伝えしたい「鉄の貯蔵」で、フェリチンは重要な指標となるタンパク質です。
フェリチンの低値は、《潜在性鉄欠乏貧血・鉄欠乏貧血》と深刻な貧血状態を表し、フェリチンを計測することで「隠れ貧血」が分かります。

隠れ貧血は、血液検査では異常が見られないものの、体内の鉄が不足している状態を指します。通常の貧血とは違い、隠れ貧血は「貯蔵鉄」の減少が原因となることが多いです。

ちなみに、フェリチンは一般的な健康診断では項目に入っていませんのでご注意ください。






〇病院で貧血と診断されない
貧血症状を訴えても特に問題はないと言われるケースあります。その理由は、医療では血液検査結果の数値が基準値を超えている、また低くなっているかを一番に問題視するからです。基準値の上限に近い、又は下限に近い数値は問題視しません。

頭痛に対して脳検査で異常なし、血液検査も問題ない…原因が判らない…でも頭が痛い…と不安になっている方が沢山いると思います。

ですので、一度ご自身の血液検査表を確認して欲しいのです。


基準値の上限・下限に近くに位置していても「矢印」は付きません。上限が40で39でも↑がついていないからセーフ!ではありません。※医師はそんなもんです、問題ないですと言われるでしょう

基準値ギリギリならば、意識を変えて食生活や生活習慣の改善に取り組まなければ、将来必ず範囲を超える可能性が高いですよね。そして↑がつけば薬を処方されて、薬を飲み続けていかなければなりません。

できれば、この基準範囲近くの状態である「未病状態」で対処する必要があります。


未病とは……
カラダの不調を訴えても、医療検査は異常がなく原因が分からない状態を言います。

現代は、実際に“未病”状態の方が沢山いらっしゃいます。


ご自身の頭痛の原因が疲労性でなく、医学的にも問題が無ければ「栄養不足」を疑うべきです。



未病カウンセリング(血液検査)では、あなたの不足している栄養を導き出し、症状や数値の改善に向けてのアドバイスをさせて頂いています。




もし貧血症状でお困りでしたら
私(ささき)までご連絡お待ちしております。




最後まで読んでいただき有難うございました。