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健康のはなし

朝起きたらいつも腰が痛い…

TLBC SAAKAI ぎっくり腰



「朝起きた時にいつも腰に痛くて…。
大体2時間後ぐらいから痛みが弱まり日常生活が可能になります。でも翌朝はまた腰が痛くて起き上るのがつらいです…朝の痛みを何とかしたいですが何かいい方法はありますか?」





と、以前質問を受けました。

あまりにも痛みが続くのでどこか内臓が悪いんと違うの?と周りから言われて本人様もかなり不安だったそうです。






そもそもなぜ痛みが表れるのでしょうか?「痛み=炎症」と考えると、痛みは私たちのカラダが何かしらのダメージを受けている事を知らせる防衛反応です。“痛み“の刺激を神経受容器が受け取り、その刺激が脊髄神経を通り大脳に伝わることで痛みと認識されます。


今回は起床して2時間後から徐々に痛みが緩和され活動出来るということですが、しかし翌朝痛みを繰り返すことは不自然ですよね。炎症を再発させる要因を考えなければなりません。


動き出してから約2時間後から痛みが軽減されていく…つまり活動を始めて徐々に体温が上昇していることに関係している。


明け方の時間帯は、肝臓や筋肉がしっかり活動しておらず、体温を上昇する準備がまだ出来ていない状態です。就寝時は体温を逃がさないように血液量を減少させています。




ですので、活動して時間の経過と共に痛みが消失するのは、体温上昇・血液の流れが関わっていると考えられます。と言うことは…血液の流れが良くない状態?疲労が蓄積されていると考えられます。




では疲労を蓄積させる問題要因を挙げてみると…



・疲労物質「乳酸」代謝不良
・ストレス
・同一姿勢での長時間の労働
・偏った食事による栄養不足
・炭水化物(糖質)過多の食事
・自律神経バランスの乱れ
・頸椎の歪みによる腰への過剰負担

これらの問題が関係していると考えられます。




上記の中で起床時の腰痛に大きく関わると考えられるのが【栄養不足】そして【頸椎の歪み】です。





【栄養不足】
疲れを感じるのは一つに老化が関わっています。
その老化は成長ホルモンの減少とも言われ、食生活が影響するのは言うまでもありません。
成長ホルモンは就寝後に分泌されカラダをリセットする働きがあると言われます。


リセットする栄養として「タンパク質」「ビタミンB」は欠かせない栄養です。


【頸椎の歪み】


一日中、頭を支えるのが頸椎の役割です。昨今は、スマホの使用時間が起床から就寝まで相当な時間を割いています。その姿勢を考えると頭を支える頸椎の負担は計り知れません。





その上、仕事内容が運転やデスクワークやパソコン作業などであれば、頸椎だけでは頭を支える事が非常に厳しくなりますが、その影響は骨盤の関節が補う骨格バランスがあります。その配列の乱れが慢性的に腰部へ負担を掛け続けています。


また、慢性腰痛の方のレントゲンを確認しますと頚椎(骨格)の歪みを確認します。頚椎が歪むと正常な前弯カーブを維持できないので猫背の姿勢になります。頭を前に突き出した不良姿勢では腰部へ断続的に負担が掛かり腰痛を発症します。


基本的に頚・腰椎は構造的に前に弯曲し、前弯の働きにより上半身を安定して骨盤上部で支えることが出来ます。


TLBC OFFICE SAKAI 腰痛


例えば下腹部を前に突き出して立つ方に多く見られる反り腰(腰椎過前弯)は正常な前弯から逸脱し、不安定な状態となり腰背部の筋群に大きく負担を掛けてしまいます。




下腹部を前に突き出す姿勢(腹部を前にポコッと出した立ち方をされる方は猫背+反り腰を気にされている方が多いですよね)の方は注意ください。





結果…
日常的な頸椎の負担
⇒骨盤の関節へ過剰に負担を掛ける
⇒骨盤周辺の筋肉群の過緊張
⇒血液の流れが悪くなる
⇒体温上昇が阻害される

となります。







上記以外にも一つ注意頂きたい事があります。





慢性腰痛や腰の不調を訴える方で患部を温めると良いと思っておられるようです。確かに血流を改善させるうえでは有効なのですが、風呂の入り方には注意が必要です。




長時間の入浴は、血液の脱水を促すため血流を阻害すると考えられます。その結果、体温のコントロールが行えなくなります。また、入浴により体温の上昇を促した結果、就寝後には体温が下がり続けるので逆にカラダの冷えをより一層強くさせます。これも起床時の腰痛を作り出すメカニズムとなります。






「起床時に腰が痛い=原因は腰」だと思いますが、実は腰以外の問題も関係しているのです。
痛み=サインの放置は気づかない間に原因を悪化させる可能性が高く非常にマズいです(汗)。









整骨院や整形外科での対症療法も限界があります。電気治療やマッサージを受けても腰痛を繰り返しているのであれば、それは腰以外に原因があると疑ってください。慢性腰痛からぎっくり腰や腰椎ヘルニア、腰椎狭窄など悪化する前に原因をご確認下さい。



当オフィスの未病検査では栄養状態や骨格の状態をご確認いただけます。
必要な方は私(ささき)までご連絡お待ちしております。







本日も最後まで読んでいただき有難うございました。