連日の雨が少し落ち着いた様子で…本日は朝から晴天。これからは再び強い日差し戻り、体調を崩され熱中症を患う方が増えてくると思われます。オリンピック開催時の猛暑日が戻って来るのでしょうか…この猛暑を乗り越す準備が必要です。
毎年ですがこの暑い時期によく「めまい」の相談を頂戴します。
まず「めまい」を2つに分類するとグルグル天井が回る「回転性めまい」、フワフワする「動揺性めまい」の2つがあります。
▲「回転性めまい」は主に耳の病気が原因。
耳鼻咽喉科で一度詳しく検査を受ける必要があります。
代表的な病名と言えばメニエール病。平衡覚を脳に伝える内耳があります。この内耳のリンパ液が過剰に溜まると機能が低下し誤った平衡覚の情報が伝わり「めまい」が表れます。
回転性めまいの原因に、良性発作性頭位めまい症があります。これは、三半規管の中にある耳石が何らかの理由により本来の位置から三半規管へ入り込み「めまい」を発症させます。激しいめまいで不安になりますが、耳石が元の位置に戻れば改善されます。
では▲「動揺性めまい」について2つの問題点をお伝えします。
まず動揺性めまいは脳幹や小脳の機能に異常が原因と考えられます。それを踏まえてまず問題となる事は・上部頸椎の問題があります。
●「上部頸椎の問題」について…
上部頚椎とは、頭に近い順に1番・2番・3番の頚椎のことをいい、これらの整列状況の問題を指します。この配列の問題が自律神経バランスに直接影響を及ぼします。
▲その理由は位置関係
自律神経の中枢は、脳幹と言われる箇所です。そして脳幹は頭蓋骨から第一頚椎、第二頚椎辺りまで位置しています。上部頚椎部で脳幹を支えているとも考えられ非常に重要な役割があります。
上部頚椎部が安定し脳幹を支える条件として、頸椎が正しく配列している事。
この正しい配列とは…
自律神経との関連について…
こちらをご覧ください
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ちなみに正面では⇑⇑⇑⇑⇑
「鼻中隔から地面に向けた垂直線上に脊椎棘突起が一列に整列している」この状態が理想です。
これらの条件以外は、自律神経の中枢である脳幹へ非常にストレスを与えると考えています。
▲ストレートネックはめまい原因になる?
正しい配列が乱れた状態で皆さん良くご存じなのがストレートネックです。
○正しい配列側面
○ストレートネック
○後弯カーブ(首猫背)
上記に記載しましたが上部頚椎が脳幹を支える台となるならこれらの頚椎の変位状態では安定して支えることが出来ず、継続的にストレスを与えます。その結果…
交感神経優位の状態が継続すると血管が収縮し血流が悪くなる、つまり脳幹への絶対的な血液供給量減少する為機能異常をお越しめまいを発症しやすくなります。
またその上に、暑くなることで血液の脱水が進む為、血液の循環がさらに悪くなり 「めまい」症状を発症しやすくなると考えられます。
頚椎の配列の問題はレントゲンで必ず確認下さい。筋肉の張りは手で触れば分かりますが、その中にある頚椎の配列は決して分かりません。また多くの神経や血管が走行する非常にデリケートな場所でもあり、ご自身で強く揉む、骨を押し込む、首をボキボキ捻る事は絶対避けてください。
悪化させる恐れがあります(汗)
●続きまして血液の問題について…
頚椎と同じく目で見てご自身で確認出来ない問題ですね。誰も血液がドロドロしているなんて想像もされていないでしょうが、血液検査表の項目を確認すると結構血液状態が悪い方がおられます。
特に血液が濃縮している…つまり脱水状態で血液がドロドロ状態で流れが非常に悪くなっています(怖)
実はこの濃縮ドロドロ血液の原因は 《タンパク質》不足。
▲え、タンパク質不足??水分が足りてないんじゃないの??と思われる方が多いですが、違んです《タンパク質》なのです。もう少し詳しく言うとカラダの水分調節をする役目はタンパク質から生成される「アルブミン」が担っているのです。
ですからアルブミンの材料であるタンパク質の不足やアルブミンを合成する肝臓機能に問題があるとアルブミンが不足します。結果、水分調節機能の働きが低下し血液の濃縮を引き起こすと言われます。
現代人は、特に《タンパク質》不足が問題視されています。日常の食卓を見ても『糖質』>タンパク質と偏っているのでは無いでしょうか?
熱中症の季節は、あっさりした物、のど越しのイイ物とどちらかと言えば肉や魚などタンパク質が豊富な物より簡単に済まされる傾向にあります。結果、タンパクが不足し熱中症や熱射病で倒れて命を落とす方もおられます。
タンパク質不足にご注意下さい。
さて、〈めまい〉の原因についてお伝えしてきました。やはり脳や耳の異常と関係が深いため医療機関で検査を受けられる事をおススメします。ある大学病院の統計では耳に原因がある59%で残りは耳以外、原因が分からないとなっていました。
上記に示した骨格由来の自律神経バランス の問題、そして《タンパク質》不足による血液濃縮、つまり脱水により血液の流れが滞り、循環不全を起こした結果、毛細血管の集まった臓器である「目」や「耳」などに問題を起こし症状発症となるケースがあります。
これからまだまだ続くと思われる暑い季節…
・めまい
・フワフワする
・ふらつく
・頭痛
その対策として
■水分、ミネラル・ビタミンの補給は絶対。
■ 《タンパク質》を日々の食事でしっかり補う。
■糖質過多の食事を見直す
■肝機能・代謝を良くするビタミンBの摂取
■頸椎の整列に確認
タンパク質の不足や頚椎の配列の問題は当オフィスで実施している「未病検査」で確認出来ます。
私(ささき)までご連絡お待ちしております。