『首が段々重くなって仕事がはかどらないので困っています…
改善するのはどうしたらいいか?』
━━━40代女性からのご質問です
デスクワーク中に首が痛くなるというのは、多くの方に共通する悩みです。
長時間デスクワークでパソコンやスマホに向かっていると、首や背中の筋肉が緊張し、
血流が悪くなります。その結果、頭痛・目の疲れ・集中力の低下・自律神経の乱れなど、さまざまな不調を引き起こす可能性があります。
この女性の場合、仕事を始める前や起床直後に首の重さを感じておらず、「だんだんと時間経過とともに首が重くなる」という症状が現れていました。
この「だんだんと…」という感覚には、以下の3つの要因が関係しています。
〇筋肉量が少ない
〇柔軟性が不足している
〇頚椎(首)の関節が拘縮している
それではそれぞれの改善策についてお伝えします。
①筋肉量が少ない
運動不足が原因と考えられます。
ご本人も気にされていましたが、移動はほぼ車で、意識的にカラダを動かすことは
していないとのこと。
筋肉量を増やすもしくは維持するために運動が必要です。
ただし、運動不足だからといって、急にハードな筋トレやマラソンを始めるのは逆効果です。
激しい運動は、体内で活性酸素を大量に発生し、細胞を傷つけて老化や動脈硬化、ガンの原因にもなります。
活性酸素は抗酸化物質により除去することができますが、量が超えると酸化ストレスが生じ、炎症を引き起こします。
そのため、運動と同時に食事面(栄養面)の取り組みも重要です。
・ 筋肉の材料となるタンパク質がしっかり満たされているのか?
・ 活性酸素を除去する抗酸化栄養素(ビタミンC、A、E)が補えているのか?
この2点を確認の上、軽い運動を始めることが必要です。

ちなみに栄養状態は血液検査で確認できます。
当オフィスでは、特別な血液検査で未病血液カウンセリングを実施しています。
ご希望の方はお問い合わせください。
②筋肉の柔軟性が乏しい
筋肉の過緊張により硬くなると、関節の可動域が減少し、筋肉伸縮がスムーズに行われなくなります。その結果、筋肉に疲労物質(乳酸)が蓄積します。
この乳酸の代謝を促すには、「ビタミンB群」「ミネラル」が不可欠です。
しかし、精製穀物(白い炭水化物)中心の食事やスイーツ・清涼飲料水・エナジードリンクなどで糖を
大量に摂取していると、ビタミンB群が大量に消費されて不足します。
ビタミンB群が不足している場合、ミネラルも同様に不足していると考えられます。これらを補給することで乳酸の代謝を促し、筋肉の疲労を軽減できます。
もちろんストレッチも必要ですが、それ以上に栄養の補給が重要であることも知っておいてください。。
③頚椎(首)の関節が拘縮している
とくに「首の関節の歪み」を確認することが重要です。

私たちは、ボーリングの玉1個分の重さがある頭を、頸椎(首)で常に支えています。ストレートネックや後弯ネックなど、頚椎の歪みは関節に負担をかけ続けます。
そさらにデスクワークで下を向く姿勢が続くと、頸椎が後方に弯曲し、安定性を保つことが困難になります。その結果、頚椎(首)関節に相当な負担が掛かり、関節の拘縮が進行します。
関節の拘縮に対しての注意点があります。
それは首そして肩の筋肉の拘縮をマッサージで緩めないことです。
マッサージを批判しているわけではありません。
ただ、頭を支える関節の筋肉をむやみに緩めると、関節で頭を支えきれなくなり、より一層首が重く感じることになります。
「首が重いから…」「首が凝っているから…」と感じてもマッサージで緩め続けるのは避けてください。
頚椎(首)の関節の歪みを確認して正していくことも同時に必要になります。
段々と重くなる原因の一つである関節の歪み(ストレートネック・スマホ首)は、レントゲンで確認することができます。詳しくはこちらをご覧ください↓↓↓↓↓
同じ姿勢で頭の重みを首で支えるには…
・筋肉量
・柔軟性
・頚椎関節の拘縮
この3つを改善することで、「段々と重くなる」症状が緩和され、快適なデスクワークが可能になります。
肩こりや首こりが辛くなる方は、最優先で首の歪みをレントゲンでご確認下さい。頚椎関節の拘縮を予防することで、筋肉への負担が軽減され、 「しんどい」「首こり」といった症状に良い変化が生まれます。
最後まで読んでいただき、有難うございました。
