Blog

カラダのはなし

突然の足の痛み.…尿酸値は大丈夫?


おはようございます
TLBC堺オフィスのささきです

ある日、足の親指の付け根あたりに激痛が!床に足を着けることすらできない程の意味……。
このような経験はございますか?もしかすると、それは「痛風」の症状かもしれません。


血液検査で尿酸値が高い方の中には、痛憤の疑いがある場合も…。しかし、何も対策を取られずそのまま放置してしまうと、症状を繰り返してしまうことになります。

分かっていても対応しない。
喉元過ぎるとってやつです。

痛風とは?
痛風は、風が当たるだけでも激痛が走ると言われるほどの病気で、正式な病名は「高尿酸血症」で、”尿酸値”が高るなることで発症します。


以前は、40代以降の中高年層に多くみられましたが、最近では食生活の乱れにより、30代でも痛風を発症するケースが増えているようです。実際、尿酸値が7.0mg/dl以上と上限を超えていたの方の中には30代男性も……。(汗)。

結晶化した尿酸が足の親指の付け根、膝や手首、肘の関節部分に沈着し、炎症を引き起こすことで起こります。腫れ上がり激痛(汗)。特に親指の付け根、足の甲、くるぶし、かかとなど7割が《足》に発症するそうですが、指や手の関節にも発症することがあります。

放置すると危険!

生活習慣病の一つ《痛風》が恐いところは、尿酸値が高いからといって必ずしも痛風を発症するわけではないことです。

尿酸値が高くなっても症状がなければそのまま放置されることが多く、気づかないうちにドンドン悪化させてしまう…。最終的に変形性関節症や腎障害(透析)など、重篤な疾患を引き起こす可能性が高くなります。


日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会では、男女問わず【尿酸値7.0mg/dl以上を高尿酸血症】と定めています。お手元の検査結果を確認し、早めに対処して下さい。

痛風の予防と対策

痛風の主な原因は、”食べ過ぎ飲み過ぎ”です。まずは、食生活の見直しが必要です。

そして、よく言われている「プリン体を多く含む食品の摂取を控えること」です。プリン体は、尿酸の元となる物質で、特に内臓肉や魚卵、アルコール飲料に多く含まれています。

「プリン体が多いからビールを控えている」という方もいますが、アルコールは体内でプリン体を作り出すので、ビール以外のアルコールならOK!というわけではありません。どんな種類のお酒でも、飲みすぎには注意ください。


痛風予防にはタンパク質は不可欠!

タンパク質は、体の修復や構築に必要な基本の栄養素です。しかし、現代の食事では糖質過多となり、タンパク質が不足している人が多い傾向があります。これは血液検査表でもその傾向が確認できます。体重1kgあたり1gのタンパク質を毎日摂取することで、健康維持に役立ちます。


糖質過多は痛風リスクを高める

糖類や果糖の摂取が多いと、体内で尿酸が生成されやすくなります。
・スイーツ
・甘い清涼飲料水、炭酸飲料
・果糖の多い果物
これらを過剰に摂取すると、痛風の発生リスクが増大します。激痛を避けたいなら、砂糖や果糖の摂取を控えることが重要です。


ビタミンB群で痛風予防!

ビタミンB群は、エネルギー代謝を助ける重要な栄養素です。なかでも特にビタミンB1、B6は尿酸の代謝に関与しています。血液検査結果でビタミンB不足が確認された場合は、以下の方法で補うことをお勧めします。

・ビタミンB群を含む食品を積極的に摂取する
・ビタミンBサプリメントを活用する

こうした対策により、尿酸値の上昇を抑制し、痛風予防につながると考えられています。

食べ過ぎに要注意!

とはいえ、プリン体は多くの食品に含まれているため、基本的に”食べ過ぎない”ことを意識してください。生活習慣病の一つである痛風を放置すると、以下のような深刻な健康リスクにつながる可能性があります。
・尿路結石
・腎機能低下
・メタボリックシンドローム
・高血圧
・心血管疾患

「血液検査で尿酸値が高いけど症状がないから安心」と思うのは非常に危険です。血管が硬くなり、詰まるリスクがあることを忘れないでください(汗)

特に注意が必要なのはメタボの方

・内臓脂肪多い
・高血圧
・中性脂肪が高い
・インスリン抵抗性
・尿酸値が高い

これらは、「脳血管疾患や心血管疾患の発症危険因子」とされています。つまり、”高尿酸血症を放置すると命に関わる”ということです。


痛風予防のための食生活改善ポイント

やはり重要なのは”食生活の見直し”です。

・アルカリ性の野菜を食べる
・タンパク質を摂取する
・食事量を減らす
・炭水化物や味の濃い料理を控える
・スナック菓子を控える
・ジャンクフード(油が悪い)を控える
・甘いものを控える

もし血液検査で《尿酸値が7.mg/dl以上、または近い数値》ならば、早急に対策を始めましょう。尿酸値が高い状態が続くと、「動脈硬化の危険リスク」が高くなるため、十分な注意が必要です。

最後まで読んでいただき有難うございました。健康な毎日を目指して、できることから始めていきましょう!