「この腰痛の原因は、
骨盤のズレですね。」
「骨盤矯正を受ける必要が
ありますがいかがされますか?」
「このまま放置していると
ぎっくり腰やヘルニアになる
可能性がありますよ。」
と整骨院や整体院で言われたことは
ございませんか?
私(ささき)の患者さまから
聞いた話ですが…
「腰痛=骨盤の歪み=骨盤矯正」と
訴える治療院が結構あるようです。
最近は
骨盤矯正を謳う治療院は
減ったと思いますが…
以前は”骨盤矯正のぼり”を
店前に並んだ光景をよく見ました。
実際に骨盤矯正ってどうなの?と
思われている方が多いと思いますので
今回は
『骨盤矯正は必要あるの?
したほうがいいの?』について
お話させて頂きます。
健康面や美容面に影響する為
『骨盤の歪み』を気にする女性が
結構いらっしゃるようです。
実際にネットで検索すると
「骨盤矯正 ストレッチ」
「骨盤矯正 効果」
「骨盤矯正 効果ない」
「骨盤矯正 ベルト」
「骨盤矯正 産後」
「骨盤矯正 後悔」
など骨盤矯正にまつわるキーワードが沢山ヒットします。
実際にそれほど骨盤が歪むものか?
また、矯正しないと治らないのか?
その真相について一緒に見ていきたいと思います。
◆骨盤って?
骨盤を1枚の大きな骨と
思われている方がいます。
実際は、
真ん中に仙骨があり左右に腸骨と
3つの骨が連結し構成されています。
仙骨は、背骨の土台の役割。
左右の腸骨は、
大腿骨(太ももの骨)と連結して
股関節を構成しています。
骨盤の役割として…
骨盤の内側には
大切な臓器や生殖器が格納され、
これらを守る重要な働きがあります。
特に女性は妊娠や出産に大切な
生殖器を保護しています。
まとめると
・バランスの要
・股関節の機能
(体重を支える、歩行)
・大切な臓器を保護する
その重要な骨盤が歪み
バランスを崩していると
様々な健康被害を受ける為
骨盤の歪みは矯正しておくべきです。
例えば、腰痛で入った治療先で
「これ、骨盤がずれていますね」
「骨盤のズレを矯正する必要が
あります」
「大体の方は骨盤がずれている」
「出産経験がある方は
ほぼ骨盤が歪んだまま」など、
言われることがあります。
(整骨院や整体院、マッサージ店で
言われた経験はございませんか?)
しかし、皆さんが考えている程
”骨盤が大きくずれている”ことや
”歪む”こともそれほど頻繁には
ありません。
実際に骨盤のレントゲンを
拝見していて思います。
骨盤の歪みとは、
骨盤全体が歪むのではなく
”仙腸関節がわずか数ミリ
変位すること”を言います。
この変位をレントゲンで確認し
正しい位置へ誘導することが
大切です。
上下左右と私たちの動きに合わせて
左右の仙腸関節がわずかに
動いています。
※左右の腸骨とその間に位置する
仙骨と重なった数センチの部分を
仙腸関節と言います。
重なりが数センチと考えると
「大きくズレる」という表現は
少しオーバだと思います。
そう思いませんか?
大きくずれてるって言われると
ちょっと怖いですよね。
また、そのズレている根拠が
「足の長さ」や「足先の向き」や
手で触って判断されているならば…
正直正しく把握することは困難、
多分こんな感じで歪んでいるのと
違うかな???程度です。
この”足の長さが片方だけ短い”理由で
骨盤の歪みを判断してはいけないのは、
”生まれつき左右差がある”ケースがあるからです。
実際、堺のお客様にも
いらっしゃいます。
もし、腰痛で整骨院や整体院を
受診した際に「骨盤の歪み」を
指摘されて
骨盤矯正を勧められた時は、
骨盤の歪みを判断した根拠を
是非尋ねられて下さい。
そこで、
足の長さや触ってここの高さが
どうこう・・・・と、
説明は沢山して頂けても明確な根拠
(科学的な画像や数値で表す)を
提示していただける事は少ないと思います。
あと骨盤の歪み関連で
「骨盤が開いている」と
言われるケース。
これも同様に判断した根拠を
確認しなければいけません。
もし、
骨盤が開いている事が
気になっていたならば、
「腰痛が治りにくいかも…」
「もっとひどくなるかも…」
「太りやすくなるの…」
「妊娠や出産にも影響がある…」
このように言われた側は
とても不安になります。
本当に骨盤が歪んでいる
(開いている?)のかどうか?
知りたいですよね。
ご自身の目で見て
確認したいですよね。
骨盤の歪みは、
レントゲンで簡単に
確認することが出来ます。
実際に、
骨盤の開きを気にされて来院頂いた
お客様のレントゲンを拝見させて頂きました。
結果、歪みもなく骨盤は正常と
お伝えさせて頂きましたら
安心して帰られました。
TLBCオフィスで実施する
未病レントゲン検査では、
必ず正しい骨盤のレントゲンと
ご本人様のレントゲンを
比較させて頂きます。
この比較する事により、
お客様の理解、納得に
結び付きやすくなります。
先ほどもお伝えしましたが、
我々の生活を支える土台である
骨盤をつなぐ仙腸関節が
大きくズレることはありません。
どちらかというと微妙なズレです。
その微妙にズレる(歪む)だけで
様々な痛みを引き起こす要因と
なります。
しかし、
多くの骨盤矯正治療は
横向きに寝かせて腰を捻って
ボキボキっ…とされています。
今までにこのような骨盤矯正を
経験した方も多いのでは
ないでしょうか??
その際に、
レントゲンで骨盤や腰の状態を
確認されましたか?
多くの場合
レントゲンでの確認はなく
矯正を受けられたことでしょう。
事故(健康被害)にならないように
細心の注意を払って施術されている
施術家がほとんどだと思いますが、
見た目や手の感覚だけで
カラダの中を知ることは
限界があります。
ですので、
必ず骨盤の状態をレントゲンで
確認してください。
以前、
私もレントゲンで確認せずに
足の長さや骨盤の高さなど
目視で確認し判断し
同様の骨盤矯正治療をやっていました。
現在のTLBCテクニックを
導入してからは必ずレントゲンで
患者様の骨盤を確認し矯正の実施を
判断しています。
実際にレントゲンを拝見していますと
まったく歪んでいないケースや
歪みを判断しにくい微妙なケースと様々ございます。
ですので、
「右腰に痛みがあるから
右の仙腸関節が歪んでいる」
「右足が短い=右骨盤が歪んでいる」
と判断するのは信憑性が低いと
考えられます。
「腰の痛み≠骨盤の歪み」です。
腰痛を訴える方のレントゲンで、
骨盤は正常のケースも沢山御座います。
※この場合、骨盤は歪んでいないが
他で歪んでいるケースが多い
この場合は、
骨盤矯正治療は必要なく
骨盤以外の要因を疑い
対処する必要がありますよね。
「腰の痛み≠骨盤の歪み≠骨盤矯正」
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くれぐれもお気を付け下さい。
歪みが気になられる方、
骨盤が歪んでいると言われた方
もしくは過去に言われた方は、
まず骨盤の問題をレントゲンで
確認する事をお勧めします。
あと、もう1点注意頂きたいこと。
骨盤矯正は健康保険で
受けることは認められていません。
自費となります。
ご自身の健康や美容の為に
大切な時間とお金を投資するのなら
カラダの状態の説明を聞き、
ご自身の目で確認した上で
骨盤矯正を受けるかどうかを
判断して頂きたいと思います。
その際は必ずあなたの骨盤と
正常な骨盤のレントゲンを
比較して説明を受けてください。
ココはもっとも重要な事です。
この重要な事をせずに、
間違った知識の元で骨盤矯正を
受ける事により、
歪みを作られてしまう…
最悪な結果をもたらすことも
考えられます。
専門家の意見を必ず参考にして
正しい骨盤矯正をお受け下さい。