在宅勤務で座りっぱなしが辛いとお客様から・・・
一発目の緊急事態宣言発令後から働き方が変わって、在宅勤務で一日中座りっぱなしだし、通勤がないから歩かないし・・・以前と比べて腰痛や肩こりの頻度が多くなったと言われています。
もともとコロナ以前から腰痛が多い日本人、腰痛人口が一体どれ位いるのか調べて見ると・・・
厚生労働省が実施した国民生活基礎調査(2013)によると、腰痛は日本人の自覚症状の第1位。
人口の約9%が何らかの腰痛症状を持っていると発表されています。
医師の診断で腰痛を認められ、1か月以内に1日以上続く腰痛を持つ方は、2770万人(国民の5人に1人)と推定されています。
また、平成28年国民生活基礎調査の概況によると、男性の有責者率の1位が腰痛。
女性では、1位肩こり、2位腰痛と男女関係なく結構な人数が腰痛を経験されています。
国民病とも呼ばれる腰痛の中でも、今回は座っていると腰が痛くなるケースについてお話します。
デスクワークやドライバー、ネイルリストなど長時間座った姿勢の業種の方は是非ご覧ください。
腰が痛い・・・って、仕事や日常生活にも支障をきたし本当にストレスですよね。
原因を解明し腰痛が出にくい状態にするためには、早い段階で対処しておきたいものです。
■そもそも立っているよりも座った姿勢の方が腰痛になりやすいのでしょうか?
座っている姿勢が腰にどれくらいの負担が掛かっているのかご存知ですか?
姿勢によってどれぐらい負担が掛かっているか数字で表してみます。
2足歩行の私たち人間が”立っている姿勢”の腰への負担を100とします。
⇒座っている姿勢は140になります(+40キロ)
⇒立った状態で前傾(前に倒す)姿勢になると150(+50キロ)
⇒座った状態で前傾になると185(+85キロ)もの負担が腰へかかります。
約85キロ!!(汗)
かなりの大柄な成人男性1人を背中の上にのせてデスクワークをしている・・・
相当な腰や首への負担です。
普通に考えても無理です。
長時間の座り仕事で腰痛を訴える方が多いことが納得できます。
座っているだけで腰が重く痛くダルイ・・・これでは、仕事の効率も悪くなります。
この腰痛をどうにかしたい!!と願い、整形外科を受診する方もいらっしゃいます。
しかし、レントゲンで腰の骨に異常がなければ、特に腰に異常はありませんねと、シップと痛み止めを処方され
様子を見て下さいと帰されるが、痛みがあるので整骨院や整体院に流れて通い始める。
マッサージでほぐしてもらうと、気持ちいいし楽になるけど一時的でまた痛くなる。
腰痛の原因を確認することなく、ただ揉んで腰痛が無くなるとは思えません。
この様な事を繰り返している方が沢山いると思います。
現実、頻繁に整骨院やマッサージに足を運ばれている方が沢山います。
皆さまにお伝えしている事なのですが、何らかの要因があり、その結果として症状が表れるので、その原因を確認することが最優先だと。
長時間座っている姿勢も筋肉へ大きな負担であり、筋肉の張りの大きな要因と考えられますが、腰痛はそれほど単純な原因ではありません。
筋肉を緩めれば、血液循環が改善され疲労物質が取り除かれ痛みが軽減されることでしょう。
しかし、原因への対処を施さなければ腰痛を繰り返すでしょうし、さらには厄介な問題へと進行する可能性があります。
では、その腰痛の原因とは??
医学的な問題がなければおおよそ骨格の問題が考えられます。
●頸椎(首)の配列の問題(ストレートネック・逆さカーブ)
えっと思われる方が多いですが、腰痛をはじめ様々な症状に関係しています。
(とても重要なポイントなのです)
頚椎に歪みがある方は、頭の重さが支えられません。
頭が支えられなければ、頭は下向きになります。
自然と前傾姿勢になって背中、腰への筋肉の負担となっています。
●腰椎のカーブ消失
腰のカーブとは・・・
本来腰椎は前方向にカーブするように並んでいますが、骨格の配列の問題や筋力の低下により、腰の前カーブの角度が減少していきます。これにより腰の柔軟性が失われ腰の背骨の関節が傷んできます。
このカーブがなくなるとバランスが崩れる為、腰椎周辺の筋肉へ慢性的に負担を掛け、疲労の症状が表れます。
座っている時間が長く、運動不足はインナーマッスルが弱り、腰のカーブの減少につながります。
※腰に負担の少ないやり方で腹筋をする、またウォーキングは腰のカーブに好影響を及ぼすのでお勧めです。
ウォーキングについてはまたお伝えします。(筋トレもお勧めなのですが、効果を高めるには先にカーブや骨格の歪みを正すほうがいいですね)
●骨盤の歪みも腰への負担を増大させる要因になる
例えば長い時間たったままだと、時間の経過と共にじわ~と腰が重くなり、立っている事が辛くなる・・・
ありますよね~結構多いです。
そして、血液循環の問題も重要な要因
●血液の状態悪化
これは食生活の問題が大きく関わり、血液の状態を悪くさせる食生活を改善する必要があります。
疲労回復する為には、たくさんの栄養やフレッシュな酸素を送り届けないといけないのに、血液中の酸素量や栄養が不足しているドロドロ血液状態では、流れは悪いし、酸欠状態では十分な量を送り届けることが出来ないので、疲労を解消するのは時間が掛かるでしょうね。
詳細な血液検査で、詳しく血液状態を確認することも大切です。
この血液の問題は、腰痛だけにとどまりません。
全身にも影響し脳梗塞や心筋梗塞など様々な原因にもなります。
血液、そして血管を良い状態に保つことは、あなたの健康を守る上でとても重要なのです。
■普段から腰に負担をかけない姿勢にしておくことも大切ですが、首の状態、腰の状態、骨盤の状態を
レントゲン撮影で慢性腰痛を引き起こす問題がないか確認しておいてください。
背骨や骨盤の状態、栄養状態を知っておきたい方は、私(ささき)へお問い合わせください。
最後まで読んで頂き有り難うございました。