寒暖差が激しい時期は、環境に適応しようと過度に自律神経が働きます。この状態が続くと自律神経が失調し、心や体の不調に繋がっていきます。
この時期は「自律神経を整えるには〇〇を食べたらいい!?」という情報が多く、よく目にします。これらの情報は、理にかなっていたり、栄養学的に見て正しいことももちろんありますが…
いろいろ取り入れるよりも意識するべきポイントについてお伝えさせて頂きます。
▼ポイント1
『食べ過ぎ、摂り過ぎに注意』
健康にはあの食品ががいい!病気の予防にはこの食物がいい!とカラダに取り込むことが多いですが、これは、現代人にとって過食になり「不調の原因」になると思います。
コンビニやスーパーと、どこでも空腹を満たせる便利な環境は、糖質や酸化した油の過剰摂取になり、健康に悪影響を与えていると私は思います。過食(食べすぎ)は、消化に多くのエネルギーを消費し、疲労を引き起こします。(本人は気づいていません)
特に体調が悪い時は食欲が無くなります。
これは消化に使うエネルギーを節約して、体を回復させるエネルギーに回したいという自然な体の反応です。食べる量を控えたり、軽く消化の良い物にし、胃腸への負担を減らすさなければなりません。
※空腹でもないのに時間だからと食べるのはやめましょう
そして、本来私たちの基本は、『入れる』より『出す方』が重要なのですが、便秘の方が非常に多いです。これでは栄養を新たに入れるスペースが作れませんね。
食べ物から栄養をしっかり吸収させるためには、まず排泄できている事が本当に重要だと思います。呼吸も同じで先に吐かないと入ってきません。沢山吐くと、沢山取り込むことが出来るのと同じです。
中には、お腹空いてないけど「お昼だし何か食べないと~」と空腹ではないのに食べている人いますよね。無理に食事をすれば、必ず胃腸に負担がかかります。
不調の際の食事は、消化の良いものを少量召し上がるだけにしてください。
▼ポイント2
“咀嚼”
現代人は、噛む回数が激減していると言われています。
みなさまはいかがでしょうか?何回噛んでいますか?
ある統計によると一回の食事で噛む回数が昭和時代は平均1420回、現在は平均620回と約半分の回数になっています。
噛む回数が減ると健康に様々な影響を及ぼすといわれています。
“噛む”“咀嚼”すると、唾液中に消化酵素のアミラーゼが増えます。
この「アミラーゼ」の働きにより、食材の消化分解がスムーズに進みます。
ですので、咀嚼回数が少ない方は消化分解が不十分となり、味覚が鈍感になり、濃い味付けを求めるのでカロリーオーバーとなります(汗)
そして、脳内の満腹中枢が刺激される前に、過剰に食べ過ぎることとなり肥満になりやすいです(汗)
早食いの人には肥満が多いという結果がありますが、子供たちにも同じ傾向がみられると多くの研究によって裏付けされています。シッカリ咀嚼する習慣は、胃腸の負担を軽減させ、脳神経が刺激されて脳へ血流量が増えます。これにより脳の活性化につながり【認知症の予防】へと好影響を及ぼす事になります。
▼ポイント3
『食の選択をする』
※食べてはいけないモノを避ける
極力、健康を害する食べ物を減らすようにして下さい。
○コンビニ食・インスタント食品・お惣菜
手軽に食事を摂れますが、糖質過多、大量の添加物、酸化した油など健康を害する食べ物ばかりです
○スポーツドリンク・清涼飲料水
※健康的なイメージで売ってる商品もありますが、過剰な糖が使われています
○精製糖質
※白い食品(砂糖、ご飯・パン・うどんなど)
○フルーツ
※品種改良が進み「果糖」を摂り過ぎる
○冷凍食品
※添加物た保存料が沢山使われている
などなど……食をどう選択するのか学びが必要です。
食べるモノによって、“カラダ”と“ココロ”が安定にも不安定にもなります。
〇過食を控える
〇食べてはいけないモノを減らす、もしくはやめる
〇しっかり咀嚼する
これらで不調は改善されていくはずです。
さらに、未病血液検査で詳しく体に不足している栄養素を確認して、不足栄養素を十分に補う取り組みを継続すれば、酸素や栄養がしっかり送り届けられていくと、“カラダ”と“ココロ”の安定につながります。
寒暖差がはげしい中途半端な時期だからこそ、意識して取り組んでいただきたいです。その結果、体は必ず変わってきます。
ささきも16時間ファスティング、タンパク質摂取、パン、甘いものを控える食生活に変えてから体調はとてもいいです。特別何かに取り組むこともなく、70㎏あった体重が1年で60㎏まで下がりました。
食べ過ぎず、食を選択し、しっかり咀嚼に取り組んでみてください。
それではまだまだ寒暖差が厳しいと思いますので、体調を崩されないようにお気を付けください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。