「~体調不良~胃の調子が悪いから胃薬を飲み続けている方に伝えたいこと」
お客様との会話中
「ちょっと食べただけで胸やけして、いつもお腹が張っている感じがあってスッキリしないので”胃薬”は手放せないです」と言われて今いた。
日本人は欧米人に比べ消化器系の問題を抱えていると言われており実際に「胃薬が手放せない…」方も結構いらっしゃいます。
胃酸の分泌を抑える作用
消化を助ける作用
胃粘膜の保護作用など
症状に合わせて処方されます。
とにかく胃の不調に対してクスリを用いることで症状が改善・軽減するので、つい頼ってしまう気持ちもわかりますが、痛くなると嫌だからと痛くないのにクスリを飲んでいる方もいます。
しかし、クスリは何かしら副作用のリスクがあると考えると飲み続けることに違和感を感じます。
症状には必ず原因があります。
症状という結果に対して処置を続けても問題解決にはなりません。
では
何故胸焼けするか?
胃がムカムカするのか?
一般的には胃酸が逆流して食道の粘膜が刺激される「逆流性食道炎」が原因と認識されています。
病院でドクターに「胸やけが辛いです」「胃が気持ち悪くて…」と伝えると大半は胃酸過多と言われて胃酸抑制剤を処方されます。
胃酸抑制を続けると
殺菌力が低下するので感染症のリスクが高まる
腸壁のバリア機能が低下し穴の開いた腸壁から未消化の食べ物や毒素が体内に入り込み様々な不調を引き起こしますリーキーガット症候群「腸漏れ症候群」のリスクがあります。
カラダを良くするつもりで飲んでいるクスリが逆にカラダを傷つけていることもあるのです。
そして、逆流性食道炎で胃酸分泌抑制剤を飲み続けるのは○○のリスクが高くなると報告されているのをご存じでしょうか?
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『胸やけに処方される胃腸薬で胃がんリスクが8倍の報告』(汗)
2017年に香港大学が6万人超の患者を対象に研究した論文によると、胃酸分泌抑制剤の一つであるプロントポンプ阻害薬(PPI)を3年以上にわたって服用している患者は、胃がんの発症が8.3倍も多いと報告された。
1~2年の服用でも胃がんの発症率が5.0倍、2~3年で6.6倍となっている。
PPIは、逆流性食道炎などの治療に使われる薬だ。
逆流性食道炎の患者は急増しており、30年前に比べ羅漢率は10倍、予備群を含めると患者は1500万人いるとされている。
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クスリの常用は考えなければなりません…(汗)
次に胃の機能に関係が深い「自律神経の働き」について見ていきましょう。
◆自律神経の影響受ける
【副交感神経の働き】
●胃酸の分泌を促進
●胃の蠕動運動を活発にする
●副交感神経が優位⇒胃酸を過剰分泌
【交感神経の働き】
●胃の血管を収縮させる
●血流を減らす
●胃酸の分泌を減らす
ストレスを受けて交感神経が優位になると血液循環や粘液分泌が減少し胃粘膜の抵抗力が弱まります。逆に胃酸の分泌が増えすぎて粘膜を攻撃をする結果、胃に炎症や潰瘍が起こり胃痛となります。
日頃から強いストレスを受けている人って、胃薬が手離せないってよく聞きますよね。
■脂肪分の多い食べ物、揚げ物は消化に時間が掛かるので胃酸の分泌が多くなります。そして甘いものも胃酸の分泌を増やすので控えたほうが良いです。
そんなに食べてません!!と言われる方。
そのように思われがちですが、ご飯、パン、スナック菓子など周りに糖質が沢山溢れているので本当に気を付けないと確実に摂り過ぎてしまいます。
ご注意下さい。
■コーヒー、アルコール、紅茶、緑茶は胃酸の分泌を増やします。
■喫煙は、胃粘膜の血管を収縮し胃粘膜の抵抗性を低下します。その上、胃酸の分泌量を増やすので胃粘膜は攻撃され胃痛を起こします。
■食べ過ぎは消化に時間が掛かり食べ物が長い時間胃にとどまる為逆流しやすくなります。
これら胃の不調を脳がストレスと認識し、自律神経が刺激されて自律神経バランスが乱れ胃の不調⇒胃薬に手を伸ばす…と負のスパイラルへ…
ご自身の食生活や生活習慣を見直し正す事によりクスリが不必要にすることが可能なのですが…なかなか習慣を変える事って難しいと言われる方も多く、結局クスリに頼ってしまう…(悲)
ちょっと待って下さい。
本当に胃薬が必要なのでしょうか?
胃酸を抑制させていいのでしょうか?
副交感神経→胃酸の分泌促進(量が増える)↑
交感神経→胃酸の分泌抑制(量が減る)↓
あなたの胃の不調は胃酸が多いからですか?
本当に胃酸分泌過多?それとも逆に分泌過少?
もし交感神経優位で胃酸の分泌が少なく、消化しにくい食べ物が胃に残って胸焼けを起こしている。これってクスリで胃酸を抑制してもいいのでしょうか?
え、私胃薬飲んでたけど胃酸が多いからじゃなかったの??ずっと飲んできたけど??
そうなんです。
胃酸抑制剤を飲まれている方に注意をして頂きたい事は「胃酸過多ではないのに胃酸抑制剤を飲んでいる!!」
これ本当に多いです。
私(ささき)の身内で胃酸過多と言われて抑制剤を飲んでいました。身内の未病血液検査で胃酸の分泌量を確認したら胃酸の分泌が少なかったのが判明しました。
胃酸分泌少ない
⇒食べた物が消化されにくい
⇒胃に残っている
⇒すぐお腹が張る・不快感
食べすぎると胸焼けや違和感が出やすくなり消化剤が必要になる…(汗)
もしくは胃酸が多いからと思い込んでいるからクスリに手を伸ばす…(汗)
胃薬を飲まれている方は、ご自身の胃酸の分泌量をぜひ確認してください。その際、ペプシノゲンの数値を確認しましょう。
身内にも言いましたが胃薬をずーっと飲み続けても胃酸の量は増えません。
胃酸が少なく胃痛が出ている結果に対して原因へアプローチしない限り薬は手放せませんよね。
薬を手放したい方は、まず胃酸の分泌やご自身の栄養状態をご確認ください。
当オフィスの未病検査では胃酸の分泌も調べることが出来ますので気になられる方は私(ささき)までご連絡お待ちしております。
また自律神経と密接な関係にある頸椎の問題も大きな要因の一つです。こちらに関してはまたの機会にお伝えいたします。
本日も最後まで読んでいただき有難うございました。