歩き始めに膝が痛くなる。
階段を下りる時に膝が痛む。
立ち上がる時に膝の内側が痛い。

このような症状でお悩みの方は非常に多く、40代以降になると膝のトラブルは急激に増加します。
膝の痛みというと
・軟骨のすり減り
・加齢
・筋力低下
・骨格の歪み
などをイメージされる方が多いと思います。
もちろんこれらも大切な要因ですが、実は見落とされがちなものがあります。
それが「栄養状態」です。
膝関節の軟骨や人体、筋肉などのすべての組織は、毎日の食事から得られる栄養を材料として作られています。
そのため栄養不足が続くと、炎症が長引いたり、傷んだ組織の修復が追いつかなくなる可能性があります。
今回は、膝の痛みと栄養の関係についてお伝えします。
〇膝の炎症が長引いている人に不足しやすい栄養素
膝関節の炎症を抑え、傷ついた組織を修復するためには十分な栄養が必要です。
特に意識したい栄養素は。
◆タンパク質
◆ビタミンD
◆ビタミンC
◆鉄
◆EPA・DHA
これらの栄養素は筋肉や軟骨の維持だけでなく、炎症のコントロールにも関与しています。

〇タンパク質不足は膝の回復が遅れる
私たちの身体は毎日古い細胞が壊され、新しい細胞を作ることを繰り返しています。
膝関節の軟骨や靭帯、筋肉も同様に細胞が新陳代謝し、その材料となるのが「タンパク質」です。
もしタンパク質不足が習慣化すると
◆筋肉量の低下
◆組織修復能力の低下
◆炎症の長期化
などが起こりやすくなります。
膝の痛みがなかなか改善しない方は、日々の食事で十分なタンパク質が摂れているのかを確認してみましょう。

というのも、現代の食事内容は、糖質・脂質が中心でタンパク質が不足している傾向があります。
膝関節を安定させる筋肉を鍛えるにもタンパク質が必要です。
ですので、もし栄養が偏っているなら食事内容を見直す必要があります。
〇なぜ血液検査で膝の痛みを評価するのか?

膝の痛みというと関節や軟骨に目が向きがちです。
しかし炎症がなかなか治らないケースや治療を受けても改善が乏しいケースの中には、栄養状態が関係しています。
私たちの身体の細胞は毎日入れ替わっています。
その材料となるのがタンパク質やビタミンン、ミネラルなどの栄養素です。
これらが不足すると傷んだ細胞の修復が追い付かず炎症が長引く原因になります。
そこで参考になるのが血液検査です。
栄養学的な視点から確認すると
◆タンパク質不足の傾向
◆鉄不足の傾向
◆ビタミンD不足の傾向
◆慢性的な炎症状態
◆血糖コントロールの問題
◆肝機能の問題
などが見えてきます。
たとえば当院で行っている未病血液検査では、病気の有無を確認するのではなく、栄養状態を評価する資料として活用しています。
「なぜ炎症が長引いているのか」
「なぜ回復しにくいのか」
このような背景まで考えて分析します。
外側だけでなく内側の問題へもアプローチすることで、良い結果につながるケースも少なくありません。
〇炎症が続いている方は食べ物に注意が必要
日ごろの食事内容は炎症の強さに影響します。
炎症に関係しているのが【トランス脂肪酸】。
特に加工食品やお菓子、揚げ物などに多く含まれており、炎症反応を助長すると言われています。
◆マーガリン
◆ショートニング
◆スナック菓子
◆カップ麺
◆菓子パン
◆加工食品
これらを頻繁に摂取していると、炎症を抑える働きを妨げる要因になります。
原材料名欄にショートニング、植物油脂、植物油、ファストスプレットと記載があれば「トランス脂肪酸」を含んでいますので摂取を控えてください。

〇逆に積極的に摂りたい栄養素は『αリノレイン酸、DHA,EPA』
炎症の抑制に働く栄養素
◆青魚(DHA/EPA)
◆良質なタンパク質
◆ビタミン類
これらは膝の修復や炎症をコントロールする栄養素なので、関節炎を患っている方は積極的に摂取されることをオススメします。
〇膝の改善に取り組むべきことは、まず「不必要な物をへらす」こと。
つまり何を摂るかよりも炎症を悪化させる要因を減らすことです。
↑引き算の考え ここ大切です。
実際にご相談いただいたケース
56歳女性
膝痛で整形外科に通院
痛み止めを服用していたが徐々に効果が乏しくなり、手術を提案されたため、相談を受けました。
当院では骨格の状態や食事内容に着目し、食事・栄養指導のサポートもさせていただきました。
その結果、膝の痛みが大幅に軽減され正座もある程度できるまで改善されました。
「もっと早くからケアしておけばよかった」とお言葉をいただきました。
膝の痛みは関節の問題や骨格の歪みや運動不足が関係しますが、
◆栄養不足
◆慢性的な炎症
◆食生活の乱れ
も関係しているケースがあります。
シップや痛み止めで一時的に症状を抑えるのではなく、体の内側から見直すことも大切です。
膝の痛みが長引いている方は、ぜひ食生活や栄養状態にも目を向けてみてください。
当院の未病検査を希望される方は072-275-1577かメールでお問い合わせください。

神戸界隈で膝の痛みでお困りの方は
こちらをご覧ください。
