首が痛い原因は「くの字」に曲がってたから?
「普段あまり薬を飲むことはないけど
ロキソニンだけは手放せないんです。
頭痛持ちなのでロキソニンがないと
無理です…
ロキソニンだけは常備しています。」
と、頭痛と肩こりでお困りの50歳の女性
未病検査(レントゲン検査)で
原因を確認し骨格矯正治療を受けられた
知人から
頭痛が改善したよ。
あなたも行ってみたら。
と、紹介されて
当オフィスにお越し下さいました。
ストレートネックで姿勢も悪く
いつも首や背中が張っている状態で
非常に辛い…
確かに
首の配列状態が正常から逸脱していると
頭痛を始め様々な不調を引き起こす
大きな要因となります。
もちろんそれだけではありません。
医学的要因や食生活の偏りや
悪しき生活習慣、過度なストレスなど
多岐に関わる為
一概にストレートネックや姿勢だけが
要因とは言いきれません。
しかし、
筋肉を過緊張させて血液の流れが悪くなる
首(頚椎)の配列は大きな要因の
一つであるのは間違いありません。
配列をきちんと確認する必要があります。
骨格の観点からの頭痛の原因として
【カーブの問題】
【傾きの問題】
を見ていきましょう。
▼【カーブの問題】
私たち人間の首(頸椎)は
前方に軽く弯曲しています。
その弯曲が失われるにつれて
様々な症状を引き起こす要因になる
と考えられています。
頭痛・片頭痛の要因が
医学的検査で見つからない場合は
頚椎の問題が根本的要因と考えられます。
正常な頸椎の前弯カーブ
→ストレートネック(真っすぐ)
→頸椎の後弯・逆カーブ状態
と悪化すると
同時に頸部の筋肉へ負担のかかり具合も
増加していきます。
常に5,6㌔ある頭を支える為に
負担が掛かっています。
配列の問題により
余計な負担が筋肉の過緊張を
作り出し血行不良を起こし
首や肩コリの原因となります。
そして
【首の傾きの問題】
頭は身体の一番上に位置します。
その頭を支えているのが背骨であることは
皆さんご承知だと思いますが、
その背骨の中でも首の背骨(頚椎)が
一番頭に近いところで支えています。
もし、首(頚椎)が歪んでいたら…
頭を正しく支えるでしょうか?
この様にレントゲンでみると
頭を正しく支えられているか
簡単にわかりますよね。
「くの字」に傾いているのが一目瞭然です。
医学的検査で原因が見つからない頭痛で
困っている方にこの「くの字」が
多く見られます。
当院の統計では
10人に6人はこの様な「くの字」の歪みを
確認出来ます。
特に上部頚椎部の「くの字」の歪みや
捻じれは確認が必要です。
第6頚椎の横突孔を通り
真っすぐ上部へ走行する椎骨動脈は
頭蓋骨手前の第1頚椎で蛇行しています。
この蛇行して大きく回り込む構造により
左右の回旋や左右の側屈が可能と
なっています。
後頭骨、第1頚椎、第2頚椎の歪みや傾きに
より血管が圧迫を受け血液の流れが
阻害される事は理解できます。
この椎骨動脈は
後頭骨の大孔から入り脳底動脈へ連結し
脳幹へ血液供給を担っている
重要な血管です。
血流量が下がると
脳幹への供給量が下がり
カラダに様々な不調をきたすと
考えられています。
この様な首(頚椎)の配列異常は
レントゲンで確認しなければなりません。
原因をきちんと調べることもなく
酷い首のコリが原因だと言われて
マッサージを受け続ける…
これは、得策ではありません。
ましてや
レントゲンで詳細に調べることなく
首を捻る治療や
上部頚椎を強く押し込む(指圧)治療は…
正直おススメできません。
自律神経の働きに影響を及ぼす可能性が高いです。
ストレートネックや猫背で過緊張した
首や肩の筋肉をマッサージで緩めると
骨と骨の間にある椎間板に負担がかかり
頚椎の関節を痛める、
椎間板の変性、
背骨の変形の進行させる要因となります。
皆さんも一度は聞いたことがある
『頚椎ヘルニア』の発症原因となります。
このように、頭重を分散せて
一か所に負担が集中する事がないように、
構造上、頚椎は前方にカーブしているのです。
薬を飲み続けても
頭痛が改善されない方は
このように首(頚椎)に問題を抱えている
可能性は高いです。
何度も申し上げているように
レントゲンで確認する必要があるのです。
また、重篤な健康問題の前ぶれ?の
可能性もありますので
必ず医学的検査を受けられてください。
もし、
医学的な問題が脳に存在していたら…
繰り返しになりますが、
肩こりが原因だとマッサージで
対処され続けていると
取り返しの付かないことになりかねません。
車いす生活や半身麻痺という事態を
招く可能性は否定できません。
肩こりや疲労で頭痛が発症する事は
もちろんありますが
頭痛の痛みの度合いや頻度によっては
安易な考えで済まさずに
一度医学的検査(MR・CT・MRA)を
受けて頂き診断を受けてください。
医学的に問題がなければ
構造的問題なのか
血液栄養の問題なのか
一つ一つ潰していかなければ
根本的な解明になりません。
頭痛や首や肩コリにも
必ず原因があります。
対症療法も使い方によっては
原因をこじらせますので
きちんと確認されておいてください。
本日も最後まで読んでいただき
有難うございました。