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カラダのはなし

つまずき、転倒予防に骨格矯正が役立つ

つまづく 転倒

ストレートネック改善治療
TLBC堺ささきです


お客様から
「段差がないところで
躓いて転倒しそうになった」
とお聞きました。

躓き転倒し骨折するケースもあるので
転倒を免れてよかったのです。

しかし、今後を考えると
だれしもに同様な場面は増えてくると
思います。

転倒して骨折する部位によって
自立歩行が困難になる
車いすの生活になる…
このような事態にもなりかねません。


今回は予防や対策について
また骨の強化についても
お伝えさせて頂きます。

****************

そもそもなぜ躓きやすくなるのか?

医学的な見解を除くと
【筋力低下の問題】
【姿勢の問題】

が考えられます。


〇【筋力低下の問題】について

多くの方は老化や年齢と共に
活動量が減少する為
筋力が低下していきます。

特に腰椎と骨盤をつないで
体軸を安定させる腸腰筋や
お尻や大腿筋(太もも)の筋力が
低下していきます。

これらの筋肉は
二足歩行の私たちが、
立つ、歩く動作において
重要な筋肉です。




しかし、年齢と共に確実に
低下していきます。

ちなみに下半身の筋肉は
20歳を境に年1%ずつ減る
言われています。

60歳だと約40%も筋肉が
減るそうです(驚)。
知らない間に体力は落ちています(汗)


下半身の筋肉が低下すると
姿勢を正しく維持することが
出来ません。

背中が丸くなり
前方へ重心が移動し
前かがみの姿勢になります。

前重心で膝や股関節を
真っすぐ伸ばした状態は
前方に倒れてしまいます。

その補正として股関節と膝関節を
軽度屈曲させて安定をはかりますが
股関節や膝関節の可動が
制限されてしまいます。


筋肉の柔軟性が減少し
曲げにくい…
動きにくい…
足が上がらない…
歩きにくい…
躓きやすい…となります。




また写真のように背中を丸めた状態で
太ももを上げてみましょう。

足、上げにくい…です。

逆に姿勢を正し胸を張ると
太ももは上げやすいですね。

筋力の低下ともう一つの要因
【姿勢の問題】
骨格、骨盤に歪みがある状態です。


正しい骨格の配列は
頸椎は前弯(前カーブ)
胸椎は後弯(後カーブ)
腰椎は前弯(前カーブ)と
横から見ると緩やかなS字状に
カーブを描くように配列され
その土台に骨盤(仙骨+腸骨)が
あります。



このS字状のカーブが崩れると
バランスが崩れやすくなり
前重心の姿勢になります。

先ほど前かがみの姿勢では
足が上がりにくくなる話をしました。

筋力だけの問題ではなく
背骨の配列の問題「腰のカーブ」が
少なくなっていることも
躓く要因になります。


前傾姿勢は
股関節の可動に制限がかかり
足先を上げにくい⇒
躓き転倒しやすい…となります。




〇躓きを予防するには
筋力の低下を防ぐために
筋肉の材料と
その材料を十分に活用できる
栄養素をカラダに取り入れる必要が
あります。

筋肉の材料となるタンパク質は
必須ですね。


加齢に伴い
内臓の働きも弱くなり
消化活動が年齢と共に落ちていき
食事量も少なくなります。
※肉よりもあっさりしたものを好む傾向

食事量が少なくなる=
タンパク質や骨の形成に必要な
ミネラルやビタミンも不足します。

例えば
1日の食事量は減っても
タンパク質の摂取量は
年齢関係なく
「体重1㎏に対して1g」必要!


とは言え、
ただでさえ活動量が減少し
食べる量も減ってきている中で
体重1㎏に対して1g摂取は
結構きついと思うかも知れません。

TLBC堺オフィスをご利用いただく
60代~80代のお客様は、
毎日の食事だけでは
体重分のタンパク質を
摂取することは難しい為
“タンパク質栄養スープ”や
“プロテイン”を活用して頂いてます。

※食事で難しい場合は
このような補助食品を活用し
負担を少なくすることも必要です。

筋肉を作る材料はタンパク質です。
運動不足解消に運動を始められる方
運動を日課にされている方も、
タンパク質不足を補う必要が
あります。

そして
どこを鍛えるといいのか?


特に下半身の筋肉強化が必須です。

生活レベルでの『歩く』は、
筋肉がつくほどの運動量には
なりません。

ウォーキングや軽めのスクワット
または機材を使用すれば
効率よく筋力をUPさせる事が
出来ます。
※歩く筋肉は腰のカーブ形成にも
役立ちます


偏った食生活で
運動を取り組んでも
筋力アップの期待は低いです…
なので
筋肉の材料であるタンパク質
そしてビタミン+ミネラルを
補ってください。


そして、
骨格矯正治療は
躓きや転倒防止に役立つのか
について…


「はい、役立ちます」

骨盤に歪みがある状態では
カラダの軸が安定しません。
前重心は足を上げにくく
躓きや転倒のリスクが高くなります。

正常な腰のカーブを維持させることが
リスク回避に繋がります。

腰の前カーブが減少した状態


実は腰のカーブが少なくなる原因は
外傷や圧迫骨折などを除くと
頸椎、首の配列異常が原因となります。

例えば
ストレートネックが原因ならば
歪みを正すことで腰のカーブが戻ってきます。



ただし、
頚椎が正しく戻るまでに
期間が必要になるケースもあります。

しかし、首の矯正を定期的に受け
同時に歩き筋力をつけることで
姿勢が正されて
躓きや転倒のリスクが
激減していきます。

まずご自身の腰のカーブや
骨格に歪みが無いかを
レントゲンで確認下さい。

そして、歪みに対して正しい処置を
受けられてください。

ちなみに腰や背中のマッサージは
筋肉の緊張が解けて楽になりますが
可能であれば
歪みや傾きを確認し正すことを
優先してください。

歪み不安定な関節を補給するために
緊張している筋肉を
ただ緩めるだけの行為は
さらに不安定が増し
歪みがさらに強くなる恐れも
考えられます。


また
歪みが正されないまま使い続けると
椎間板や椎体へ負担が掛かり
「腰椎狭窄症」
「変形性腰椎症」を発症し
足のしびれや痛みの症状を伴う
リスクが高くなります。


お気を付けください。

最後に転倒して骨折!!を防ぐには

カルシウムやマグネシウム
もちろんタンパク質

これらの栄養素が
強い骨を形成する上で必要なのは
みなさんご存じだと思います。

気を付けることは
【ビタミンD不足】
D不足は骨の強度を
低下させる要因です。

「いつの間にか骨折」や
「圧迫骨折」も
ビタミンD不足が関係していると
言われています。

そして、
日本人の70から80%が
ビタミンD不足
もしくは欠乏と言われています。
※未病血液検査では
血中ビタミンD 濃度を
計測していますが、
ほとんどの方で
ビタミンDが欠乏or 不足を
確認しています。


女性はホルモンバランスの関係で
骨が弱くなり「いつの間にか骨折」や
「圧迫骨折」の頻度が高くなります。


血液検査で確認し
不足欠乏の方は
直ぐにビタミンDの摂取を
始められてください。


****************

筋肉の材料となるタンパク質を摂取
運動(時間を決めて歩く習慣化)
下半身の強化(スクワット)
姿勢の改善(骨格の歪みを正す)
ビタミンD摂取



最後まで読んで頂き
有難うございました。