頭痛と首の痛みでお困りのお客様から「パソコン作業でストレートネックになりますか？」「ストレートネックって良くならないんですか？」と質問を受けました。

以前、頭痛と首の痛みで通っていた整骨院で、頭痛と首の痛みは“ストレートネック”が原因と言われ、数回のマッサージ治療を受けたそうです。しかし、症状の変化を感じられずストレートネックは治るのか尋ねると、「ストレートネック自体は治らないので、筋肉を柔らかくし、首の筋肉を鍛える運動が必要」、「パソコンの使用量を減らす」ように言われたそうです。

ひどい話ですよね。

そして、奥様の紹介で当オフィスにお越しいただきました。

まず、以前通われていた整骨院の先生はこのお客様がストレートネックとどうやって判断したのでしょうか？ちなみにレントゲンでお客様の首(頚椎)を確認していません。



また、その方の背骨の変形状態や奇形などの問題も関係しますがストレートネックは正しい配列に戻ります。※マッサージでは戻りません。

パソコン作業中の姿勢により首の周辺筋肉が過緊張すればストレートネックを助長すると考えられますが、パソコン作業だけでストレートネックになるとは考えにくく、そもそも頚椎に何かしらの問題（歪み）があったと考えます。

ちなみに正常な頚椎とは、顔の方へ緩やかに弯曲（前カーブ）しています。この前カーブの角度が0度になるとストレートネックになります。このストレートネックがさらに悪くなると後ろ側へ丸くなります。これを頚椎の後弯と言います。（最近ではスマホ首とも言われている？）

ちなみに正常：前方へカーブ⇒１段階：真っすぐ（ストレートネック）⇒2段階：後方へカーブ
と悪化していきます。この配列異常を確認した段階で矯正治療をお受けください。


しかし、冒頭のお客様同様に多くの方がご自身の頚椎の状態をレントゲンで確認する機会はほとんどありません。その結果、多くの方はご自身の首の配列異常に気づけず、放置し、どんどん配列が悪くなり様々な不調をきたすのです。例えば頚椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症、椎間狭窄症などを厄介な症状を発症するリスクが高くなります。

テレビや雑誌でよく耳にするストレートネックですが、実際にどのような状態になっているのかレントゲンを用意しましたのでご覧ください。

正常：

ストレートネック：

後弯ネック：

冒頭のお客様は、レントゲンでの確認なくストレートネックと言われ、ストレートネックはマッサージ治療では治らないと言われ…頭痛や首の痛みの改善にパソコン作業を減らせって…

ちょっと無責任ではないでしょうか。

頭痛や首の痛みの原因は頚椎の問題だけではありません。食事生活の問題やストレス、運動不足など他にも原因がありそれらにも着手する必要もあります。

こちらのお客様の食生活を確認すると、
「外食や惣菜が中心」
「お腹を満たすために炭水化物をお腹いっぱい食べる」
「仕事のストレスから甘いものを食べている」など…




ここまで栄養が偏れば血液状態が悪いのは一目瞭然です。また、健康診断結果も拝見しましたが血液が濃縮している可能性が非常に高く、血液ドロンドロン状態になっている可能性も高いでしょう。頚椎の矯正治療と同時進行で栄養指導に取り組めば、早期の改善が更に望ましいと思います。

頚椎の配列が悪くなると首の筋肉に負担が掛かり硬くなり、頭へ送る血管が圧迫され血行不良を起こし、その結果頭痛を発症します。医学検査で異常がみつからないケースは頚椎の配列の問題が関係している可能性が高いです。


これは私の経験からそのように思います。頭痛のお客様のレントゲンを拝見し矯正治療を行っていますが、8割近くの方が矯正治療後に頭痛が軽減もしくは消失していたと良いカラダの変化を感じられています。

もし一度もレントゲンで骨格を確認されていないならば、ぜひ一度ご自身の骨格の状態をご確認されることをお勧めします。

ちなみに冒頭のお客様のレントゲンを確認しましたが、ストレートネックが更に悪くなり後方へ曲がっていました。

このケースです。

後に曲がった状態は頭重がカラダの中心より前方に位置する為、首背部の筋肉が過緊張を起こしています。その状態でパソコンモニターをのぞき込む姿勢を保持し続けるとどうなるでしょうか。首や肩、背中の筋肉へさらに負担が掛かり血行不良を起こし、様々な不調が表れて当然です。


冒頭のお客様は、矯正治療を受けて頂き、頭痛の頻度は大きく減少し、可動範囲も正常になっていると喜ばれています。ちなみにマッサージはしていません。

マッサージをせずとも頚椎の問題に対してきちんと治療を施すことで症状は軽減されます。また食生活を見直し、軽い運動を取り入れて頂てきた結果、疲れにくくなった、寝起きの怠さが無くなり目覚めがよくなった、以前のように甘いものを食べなくなったと喜ばれていました。


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もし、首の不調や痛み、医学的に異常がみつからない頭痛でお困りの方はとにかくご自身の頚椎の配列状態をレントゲンでご確認下さい。


当オフィスでは未病レントゲン検査、未病血液検査を実施しております。検査を希望の方はメールでお問い合わせください。

本日も最後まで読んでいただき有難うございました。


☆告知です☆
11月3日（祝）に笠木先生の講演を開催いたします。今回は久々の神戸での開催です。会場、感染予防の関係で席数に限りがございますので、参加希望の方は事務局までお問い合わせお待ちしております。

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