交通事故をしたと聞くと
反射的に首大丈夫なの?と
反応してしまいます。
交通事故で
頚椎(首)を痛めるケースが多く
「むち打ち症」は皆さんご存じだと
思います。
強い外力により
首(頚椎)の関節を捻挫した状態で
「頚椎捻挫」「外傷性頸部捻挫症」と
診断名が付きます。
事故直後は
あまり痛みを自覚していない場合もあり、
時間が経過してから
激しく痛みが出てきた…なんて
よくある話です。
事故直後は気が動転し痛みが分からず、
大したケガをせずに済んだと
安心する方がいます。
手首や足首を捻挫した時、
負傷直後は痛みを感じなくても
時間の経過と共にだんだん腫れ上がり
痛む事があります。
これは首、頚椎の関節の捻挫でも
同じ事が言えます。
私(ささき)は20歳の頃、
深夜信号待ち中に衝突された経験が
あります。
相手の車は廃車
(ノーブレーキで突っ込んできた)。
事故の状態からも
相当な衝撃を受けていたはずのですが、
事故直後の緊張?で分らなかったのか
首の痛みをあまり感じませんでした。
後方から鉄の塊がぶつかってきたのですから
相当な衝撃を受けているはずなんですがね。
ところが地獄は翌朝。
目覚めは最悪…激痛で起き上がれない状態。
仮に事故瞬間に衝撃を回避しようと
身構えていたとしても、
生身のカラダに受ける衝撃は
想像を絶し「むち打ち」の可能性は
高いです。
頚椎、胸椎、腰椎には
きわめて重要な神経の束が走行している為、
頚椎関節、周りの筋肉・靭帯、脊髄神経を
傷つけてしまう可能性もあります。
そうなると首の痛みや手指のシビレや麻痺、
めまいなどを生じるケースがあります。
事故後はあまり症状がないからと、
安易に示談すると、
示談後に強い症状が表れて訴えたところで
一切対応して貰えませんので
ご注意くださいね。
私(ささき)も事故翌日に
整形外科を受診しました。
レントゲンで骨に異常がなしと
言われ牽引と電気治療を受け、
痛み止め(1日3回)と湿布を貰いました。
数回の通院で痛みが軽減し
“むち打ちが治った″と思い示談しました。
(通院がめんどくさくなって)
…が、鎮痛剤で症状が抑えられてるだけ
なのに「治った!!驚異の回復力」と
20歳の私(ささき)は
無知丸出しの対応をした結果、
後悔する事となりました(泣)
事故後、しばらくしてから
頻繁に寝違える、肩こり、頭痛に
悩ませれるようになりました。
皆さまに同じような経験はしてほしくないと
強く願っています。
まあ26年前と違って
ネットで情報収集出来るので
問題はないと思います。
しかし、
頚椎関節の歪みを正す治療を
提する治療院情報は少ないです。
多くのケースは
交通事故発症後に病院を受診し
レントゲンやCTなどの医療検査で
骨の損傷や骨折の有無を確認して頂けます。
しかし
靭帯や筋肉、椎間板は
レントゲン上には映らない為
確認できません。
そして骨に異常なし、
首の捻挫と診断を受けシップと痛み止めを
処方される事がほとんどです。
又は頚椎の牽引治療(機器で首を引っ張る)
など処置をしてもらいます。
(約30年前と変わっていませんね)
痛みは鎮痛剤や安静である程度軽減、
改善しますが、
頚椎関節の歪みが牽引治療で改善するとは
正直思いません。
痛みが無くなっても、
関節の歪みに対する処置を
施していなければ
関節の歪みという問題は
残ったままなのです。
交通事故での負傷は、
首すなわち頚椎の関節に
問題を発生していないか?
骨格の観点で検査し、確認する必要が
あります。
私(ささき)のように、
将来的に首の痛みで苦しむ可能性が
充分に考えられます。
関節に問題が無いかレントゲンで確認し、
問題を正しい方向へ矯正を掛ける事が
むち打ちの治療となるのです。
私たちの首(頚椎)は
常にストレスにされされています。
カラダを横にしている間は
頭重ストレスを回避出来ます。
しかし、
起床後は常に首にストレスが掛かります。
頚椎は成人でおよそ約6kg(体重の1割)と
言われる頭重を支え続けなければならず、
結構な負担です。
ボーリングの球を16時間持ち上げ続けるのは結構な労力です(疲)。
頚椎は本来規則正しい「前弯」があり、
この前弯を上手く利用する事で
首への負担を軽減し
楽に頭を支え続ける事が出来ます。
交通事故で受ける突然の衝撃は
頚椎の配列異常を起こします。
実際に事故後のお客様のレントゲンを
拝見すると正常な前弯を確認する事は
ごく稀です。
頚椎の正しい配列が乱れた状態で
頭重を支える…
相当な関節への負担となり
関節は拘縮(硬くなる)せざるをえません。
拘縮
→関節に可動が制限される
→筋肉緊張し柔軟性を失う
→血行不良⇒首の不調
このように交通事故による
頚椎関節拘縮、筋肉の過緊張は
血液の流れを阻害する問題だけでなく、
自律神経のバランスにも影響を及ぼします。
例えば自律神経の影響を受ける
胃腸の働きが低下すると
消化吸収が落ちるので
全身に必要な栄養素の供給が妨げられる事に
繋がります。
その結果、
交通事故による関節や筋肉への修復が
進まず代謝が衰える事により、
慢性的な疲れやコリなどの症状が
長引く事になるのです。
この様な経緯を知ると、
頚椎関節の拘縮を取り除く必要があり、
「むち打ち」の治療として
マッサージは決して有効ではないと
お気づき頂けたと思います。
原因が首の関節拘縮にある以上、
レントゲンにて歪みを確認し、
規則正しく整列している
本来の頚椎のカタチに戻す為の施術が
必要なのです。
過去に交通事故を受けた方で
また治療中の方
頭痛
首が疲れやすい
めまい
長期に渡り頚椎の痛みがある
指先がシビレる
天候や湿度などで症状が強くなる
診察で首に異常はないと言われるも
痛みや調子が悪い
など不調を抱えているならば
頚椎の歪みをレントゲンで確認し、
症状の根本原因を改善されることを
勧めます。
最後まで読んでいただき
有難うございました。