「慢性的に首の痛みやコリがひどく、マッサージに通っている友達が、先日から指が痺れるって言いだして。
首の筋を伸ばそうと強く捻ってからだそうです・・・ほおっておいたらマズイですよね。」
と、治療の際に相談を受けました。
慢性的に首に問題を抱えている方の概ね9割は、頸椎に何かしらの深い問題を抱えている可能性が高いと
考えられます。
これまで多くのレントゲンを拝見させていただきましたが、中でも慢性的な首の痛みをはじめ、首に何らかのトラブルを抱えておられる方は、頸椎の問題をレントゲン上で確認しています。
本当に沢山いらっしゃいます(汗)
実際にレントゲンで歪みを確認されて、「えーこんなに歪んでいたなんて知らなかった・・・ショックです(悲)」と、大体この様におっしゃられています。
慢性化するほど状態は悪いと考えられますので、ご友人の方も早急にレントゲンで確認されて下さいと、お伝え願いました。
病院の検査で、ご自身の背骨をレントゲンで見たことがある方は多いと思いますが、しかしご自身の骨格が歪んでいるか?いないのか?どのように歪んでいるのかは、ご存知でない方が大半です。
病院でのレントゲン撮影は、基本的に骨折や骨の病態を確認する目的の為、歪みについて話してもらうことはまずありません。
この背骨の歪みは、特殊な撮影方法で特殊な分析を要しますので専門的な知識が必要となります。
レントゲン分析を元に骨格の治療をする専門院やオフィス以外の多くの整体院や整骨院では、歪みは詳しくわかりません。ですから、なかなかご自身の背骨の状態を詳しく診てもらう機会は少ないのではないでしょうか?
もし、首の痛みや重度の首コリ肩こりなどの症状をお持ちでしたら、一度レントゲンを撮られてご自身の頚椎をはじめ背骨の状態をご確認ください。
ご用命の際は私(佐々木)までご連絡頂きましたら、レントゲン撮影の手配をさせて頂きます。
■頸椎に問題を抱えているとどうなるかお伝えします。
頸椎の関節が硬くなり可動できる範囲がどんどん制限されます。
自分ではしっかり大きく動かしている・・・つもりですが、実際に全然動いていない方多いです。
それだけでなく
・上を向くと首と背中の付け根あたりに詰まる様な痛み
・強く左へ頭を倒すと背中へ痛みや違和感
・筋肉が硬くて首を右に倒しにくいけど、無理に倒そうとすると左指先まで電気が走るように痛みが出る
など、可動が制限され痛みを伴うケースは注意が必要です。
そして、首の凝りや痛みと同時に痺れが表れる場合は、一般的に「頚椎ヘルニア」と診断される可能性が高くなります。
レントゲンやMRI検査で「頸椎ヘルニア」と診断を受け、状態によっては早急に手術を勧められる可能性があります。手術を受ける受けないはご本人様のお考えで次第なのですが、手術は出来れば最終手段とお考頂き、改善を望めるその他の選択肢を考えることも重要だと思います。
実際に手術を受けられて症状が改善したと、喜ばれている話も聞きます。
しかし、イイ話ばかりではない・・・事実もあります。
術後から何かしらの症状(新たな問題?)で悩ませれている、困っている内容の話も耳にします(汗)。
また、MRIでヘルニアしているのに症状が全くないケースもございます。
ですので、以前にもお伝えしましたが手術を即断するのではなく、まず原因をしっかり突き詰めて下さい。
■「頸椎ヘルニア」について
椎体(骨)と椎体の間にあり、椎体のクッションとして椎間板が在ります。
そして、頚椎の歪みなどの影響で椎間板の中心で頭を支える事が出来にくくなり、ある一定の箇所に圧力がかかり過ぎ、椎間板の中身が外側へ飛び出し、神経を圧迫することで、「痛み」や「痺れ」などの症状が現れる状態を「頸椎ヘルニア」と言います。
その椎間板は、全ての椎体間に存在し、特に頸椎(首)、腰椎(腰)の椎間板は、成人を過ぎると硬くなります。
その上、頸椎の整列が不規則であれば、首の凝り→痛み→痺れという症状が出やすくなります。
■ヘルニアになる要因として
・加齢により椎間板の柔軟性が失われる
・背骨の整列が不規則になる
・外傷性(交通事故など)による強いストレス
などが挙げられます
明確な外傷がなければ、『椎間板の柔軟性』『背骨の不整列』が大きな要因と考えられます。
また椎間板の柔軟性が失われる原因として、上記以外に重要な問題があります。
■それは食生活です。
何気なく送っている日ごろの食生活が偏っている事も、同様に重要な要因と考えられます。
食生活の偏りって言われてもどういう事??となりますよね(汗)
つまり
・外食や中食が食生活の中心である
・炭水化物(糖質)が食事の60〜70%を占める
・精製穀物が多い
・甘いものが多い
実は、この様な食生活を続けていると、椎体(骨)が変形し椎間板の柔軟性も急速に失われていきます(怖・汗)
※ご存知でない方も結構いらっしゃいます…
椎体(骨)や椎間板の老化は、30歳前から始まると言われています。
しかし椎間板に於いては、20歳を過ぎると水分が減り始めて徐々に弾力性が失われて…硬くなっていきます…
その上に、栄養の摂取を考えずに、手軽さや便利さを求めて外食や加工食品やインスタント食品、ジュースやジャンクフードを食べていると椎体(骨)や椎間板の老化はさらに加速を増し、老化がスピードアップします。
弾力が失われる事は、硬くなることを意味します。
早い段階で対処しなければ、ヘルニア→→→狭窄症へさらに状況が悪化する可能性が高くなります。
※狭窄症について、別のブログでお伝えします。
硬くなった関節や椎間板へさらに負荷をかけ症状を悪化させる要因は、骨格の歪み(配列の問題)です。
■背骨のS字カーブが損なわれた状態によるリスク
外傷性や食生活の2つの影響により、背骨の本来の形であるS字状カーブが乱れると、ある特定の箇所にストレスがかかる→→→椎間板が外に押し出される圧が強くなり飛び出す(ヘルニアする)→→→椎間板の狭小化を引き起こすことが考えられます。
特に頚椎での椎間板の狭小化は、「頭」の重みを支える非常に重要な役割を担うことで、本来備わっている頚椎前弯カーブが失われ易くなります。
写真のように椎体(骨)の変形が始まり狭小化が急速に進みます。
*どの段階で手を打つかによりますが、TLBCテクニックでは変形の進行を食い止めることは可能です)
症状の回復を目指すのであれば、関節の歪みを確認する事が最優先事項と考えています。
慢性化して様々な症状が表れることを回避する為には、
〇頸椎の配列の問題
〇椎間板の老化を勧める食生活の問題
に取り組まれることです。
その為にはまずご自身の状態を知ること。
頸椎の問題に関しては、未病レントゲン検査、そして食生活の問題(栄養状態)は、未病血液検査で確認することが出来ます。
早急な正しい対処により痛みというストレスから、解放される可能性が高くなる筈です。
最後まで読んで頂き有り難う御座いました。