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健康のはなし

とにかく「腕が怠い」その原因は!

TLBC SAKAIストレートネック

とにかく「腕が怠い」その原因は!


首、肩のコリが慢性的にあるのでエステに週一回通い、リンパマッサージを受けていた女性のお客様。



ある日のこと…「ここ数日間コリが酷いから少し強めにマッサージをお願いします…」と伝え、気持ちよくリンパマッサージを受けて“スッキリ”されたところまでは良かったのですが翌日から異変が…



振り向こうと首を動かすと痛みを伴う…(泣)

パソコンで同じ姿勢を保つと右腕がだるくなり仕事が捗らない…(汗)

目薬を注そうと上を向くと首に激痛が走り目薬を差すのも一苦労…(辛)




そして翌日、入浴後にドライヤーで髪を乾かしていると突然…「腕がだるくてドライヤーが持てない」という状態になって渋々反対の腕で髪を乾かしました(苦笑)…というお客様からお話しを頂きました。

慢性の首・肩こりに対してマッサージを受けてこられてきたお客様は、自身の首の配列を一度も確認されたことがなかった為、未病検査(特別なレントゲン撮影)を提携クリニックで受けて頂きました。


そのデータを確認させて頂きますと、なんと…見事なストレートネックでした。そして、ストレートネックだけではなく一箇所椎間板が狭小化していました。また上を向けない原因もレントゲンで確認いたしました。




本来、頚椎(首)は前方向へ緩やかにカーブするように配列しています。これが正しい状態です。

TLBC SAKAI OFFICE首の痛み

しかし、このお客様の頚椎(首)の配列は正常なカーブが無くなり真っすぐの状態、つまり頚椎(首)の関節の動きが制限されています。動きが悪くなり可動域が狭くなると関節は拘縮(硬く)し、ほとんど動かない状態へとなっていきます。



また痛みが発生していることから関節で炎症が起きているとも考えられます。この関節の炎症を放置すると椎間板に負担が掛かり、関節の表面の軟骨が剥がれていきます(怖)。



滑らかな動きや衝撃を吸収するクッションの役割を担う椎間板が失われると次に骨の変形が進行します。



骨の変形


TLBC SAKAI OFFICE首の痛み

この様に炎症の影響で骨棘という棘が出来ます。この変形によって現れた棘が首の関節の動きの制限や神経の圧迫による痛みやシビレなどの症状を引き起こします。腕の怠痛さは、椎体との間隔が狭小化している要因と考えるなら早急に対処する必要があります。(狭小化は進行、変形を悪化させるで…)




また、後ろに頭を倒すことが出来ないとの事でしたが…皆さんはスムーズに天井を向けていますか?「え、全然大丈夫やし、問題なく首を後ろに曲げられている」と返答されそうですが、レントゲンで確認すると意外に関節が硬く可動していない方多いです。



硬い関節でいくら上を向こうとしてもより関節や椎間板にストレスを掛けますので注意してください。



右:本来の正常な動き
左:関節の動きが悪い




この様にレントゲンで比較すると頚椎の関節が硬くなり可動が制限されていることが良く分かりますね。



上を向きにくい、動きにくいなど何か問題が発生した時はレントゲンで首の背骨(頚椎)の配列をご確認する必要があるのです。よく柔軟性の問題と聞きますが、配列の問題つまり「歪み」が関係しているケースがある事を是非知っておいてください。




上を向く際に痛みを伴う方で美容室のシャンプーがツライとお聞きします。先日、お客様からもバックシャンプー中にものすごく首が痛くなったとお聞きしましたが同じような経験御座いませんか?




先程のレントゲンをご覧いただいても分かるように関節が硬くなり柔軟性が失われている状態で下から突き上げられる様に首にストレスが掛かり続ける…これかなりの負担です(汗)。



痛みの緊張状態で交感神経が優位となり、首周辺の筋肉は過緊張⇒血管収縮⇒血行不良⇒痛み、そして頭蓋骨の際も圧迫されていると首の痛みや頭痛を発症しやすくなります(汗)





また、ヨガや運動中に顔を上に上げるポーズが辛い、首を後ろに倒すポージングが出来ず気になっている方は、頚椎(首)の関節に問題を抱えている可能性があります。





上を向く動作で痛みや違和感以外に指先まで電気が走るような感覚は神経症状を発症している可能性が高く後々厄介です。まずレントゲンでの確認を優先されてください。





間違ってもこれは「肩こりが原因ですね~揉んどきましょう」と安易にマッサージ施術を提供する治療院へは行かれないようにご注意ください。原因と考えられる「頚椎(首)の配列」「関節の動きの制限の箇所」「骨の変形」などをきちんと確認をされて下さい。


関節の動きの制限はストレートネック、逆カーブの状態。また配列の問題として「首の傾きや捻れ」など問題が複合して関節の動きを制限する事もあります(汗)。

さらに関節の動きが悪い状態を長年放置していると、関節拘縮が進みほとんど可動しない状態になります。もし、動かす度に痛みが表れる場合は関節に負担がかかり過ぎて炎症が起きている状態です。炎症を抑えるためにも、関節の負担を減らす必要があります。


首が上に向きにくい、動きにくいという場合には、真っ先にレントゲンで頚椎の歪みをご確認ください。首の痛みや腕の症状は椎間板ヘルニアでも発症します。


カラダの中で起こっている事なのでレントゲンで確認し、問題となる歪みを正常な状態へと戻すことで痛みや症状から解放されると私(ささき)は考えています。