おはようございます
長時間のスマホ操作やデスクワークで首がこった時に、ついバキッと鳴らしてしまう方が多いのではないでしょうか?何とも言えない爽快感があります。
しかし、その行為が首にどれほどの負担をかけているのか、意識したことはありますか?
人間の頭部は約5キロ~6キロあり、ボーリングの玉ほどの重さにあたります。その頭部を7つの頚椎(首の骨)で支えています。
本来、頚椎は前弯という自然なカーブを描いており、頭の重さを分散しながら支える構造になっています。しかし、ストレートネックや後弯といった配列の異常がおこると、正常なカーブが失われて関節が硬くなりやすくなります。
その結果、首のコリや違和感が慢性化し、「鳴らしたくなる衝動」が生まれます。
首を鳴らすと、関節内の気泡がはじけて、一時的に軽くなったような感覚が得られます。しかし、それは根本的な改善ではないのですが、その爽快感を得るために「繰り返し鳴らさずにいれない」と習慣化されます。しかし、そのたびに関節や靭帯に微細な損傷が蓄積されていきます。
特に注意が必要な方は、「すでに椎間板が編成している」「骨棘が形成されている」場合です。
これらは関節の滑らかさが失われている状態なので、無理に捻る動作を加えると椎骨動脈や神経に深刻なダメージを与える可能性があります。
実際、頚椎の急激な矯正操作が原因で脳梗塞や死亡事故につながったケースも報告されています(怖)。
こうしたリスクを避けるためにも、まずはレントゲンで頚椎の状態を正確に確認することが重要です。
○関節の配列
○椎間の状態
○骨の変形
これらを最低限確認したうえで、安全な施術を選択することがあなたのカラダを守る第一歩となります。
首は命を運ぶ血管の通り道です。
硬くなった関節に無理な力を加えるのは、乾いた枝を捩じるようなものです。一瞬は動いたとしても繰り返せばポキッと折れてしまうかもしれません。硬いものは壊れやすい…これは首お同じです。
首の不快を感じる場合は、鳴らすのではなく、肩甲骨周辺の筋肉を動かしたり、温めるなど首への負担が少ないケア方法をお勧めします。そして、同時に違和感や首のコリや痛みの原因を確認することを提案しています。
ご自身の頚椎の状態を正しく把握することは何より大切です。関節の配列、椎間の状態、骨の変形などを確認せずに、いきなり矯正治療を受けることは、重大なリスクを伴う可能性があります。
とくにボキボキと鳴らす施術は、見た目のインパクトがあります。しかし、構造的な問題を抱えた首には危険です→レントゲンで事前に確認なしに受けるのは避けるべきです。
当オフィスでは、このようなリスクを未然に防ぐために、レントゲン検査を導入しています。症状の原因の確認や症状が現れる前の段階をレントゲンで把握し、適切な矯正治療やまた今後のケアを提案することができます。
首の違和感や痛みが気になる方、矯正治療を検討されている方は、ぜひ一度、未病レントゲン検査をご利用ください。あなたの首が安心して矯正を受けられるかどうかをしっかり確認してみましょう。
本日も最後まで読んでいただき有難うございました。