「ヘルニアと診断、手術をすぐに決めない方がいい理由」
以前ヘルニア症状でお困りだったお客様の話です。
ヘルニアの診断を受けてオペを勧められている身内がいるとお客様から相談を受けました。手術は抵抗があり、出来れば受けたくない…骨格矯正で改善が出来ないか一度診てほしいという内容の相談でした。
提携クリニックでレントゲン撮影して頂き、レントゲンを拝見させて頂くと、頚部の歪みが酷く、とくに正面像では左に頭が倒れて右側へ凸状に頚椎が歪んでいました。
訴えられている症状「右の後頭部から右肩、右肩甲骨にかけての痛み、右腕の疼きやしびれ感」とレントゲンで確認した歪みとほぼ一致する為、頚椎と症状の関連性が考えられました。そして、発症から経過期間が短い点、椎体の変形が進行していない点、そしてご持参頂いたMRI画像から矯正治療で症状軽減、改善が期待できるとお客様にお伝えしました。
一回目の矯正後の夜は“ぐっすり眠れることが出来た”と非常に喜ばれていました。※毎晩痛みで目が覚め、寝酒としてウイスキーを飲んでいたらしく相当辛かった様でした。
初診時の痛み「10」とするなら10回目の矯正時には「3」まで改善していました。現在はメンテナンスとして月一回の矯正を継続されています。
30回の矯正後のレントゲンはこちら
「くの字の歪みは消失しました」
ヘルニアの手術に対して様々な意見や考えがあります。辛い症状を早く改善したい気持ちからすぐ手術を選択する気持ちも理解できます。しかし緊急性が高くないのならば一度考えて頂きたいです。そしてレントゲンで頚椎の歪みをご確認ください。
ヘルニアは、骨間にある椎間板が何らかの影響で急圧が掛かり、椎間板の中心部が膜を破り突出した状態「本来あるべき場所から飛び出した状態」を意味します。飛び出した部分が神経を刺激し、炎症を引き起こし症状が発症します。
神経を圧迫している箇所をレーザーで切り除く手術が患者様に負担が少なく支流です。神経を圧迫し刺激している箇所が無くなれば神経症状がなくなり一旦は症状が楽になります。
手術により結果(症状)への対処で症状は軽減されますが、何故そもそもヘルニアを発症したのか?外傷性の要因なのか?頚椎の歪み?それとも姿勢・習慣により歪みが悪化したことが要因なのか?と原因を確認しアプローチをする必要があります。⇐ここ重要です。
でなければ、再発する可能性が非常に高いからです。
加齢や椎間板への継続的な負担により椎間板の水分が減少し柔軟性が失われて回復する力が弱くなります。決して椎間板の量が元に戻ることはありません。切り取って失った分必ず骨間は狭くなります。
再び狭くなっている骨間へ継続的に圧が掛かると再発する可能性は高くなります。椎間板の耐久力や弾力が10⇒7⇒4と失われて最終的に椎体が変形⇒状態は悪化(狭窄症)⇒改善が困難…となります。
痛みが辛いほど手術を早急に選択してしまいますが、よく考えて判断して頂きたいです。
首の痛みでお困りの方が沢山いらっしゃいます。
パソコンやスマホ、タブレットの長時間使用による頚椎や椎間板への負担が増加の原因だと言われています。しかし、それ以外にも「運動不足や偏った食生活の問題により「血液が脱水してドロドロ状態」「炎症を起こしやすい状態」「骨格の歪み」などヘルニアを発症する要因を複数抱えている可能性があります。
結果という症状に意識が向きがちですが、大切なのは「原因の確認を最優先にする」事です。そして、その原因に対して適した処置を施す事で改善へ近づいて行くのだと思っています。原因が運動不足により血行不良ならば、運動不足を解消する習慣をつけるなど、糖質中心の食生活を見直す、外食惣菜が多く添加物の摂取が多いなら減らす、頚椎の歪みを改善するなど原因にアプローチされてください。
ヘルニアの初期症状には、肩こり・首の痛み・背中の痛みが記載されています。日常的に、首の痛みや重度の肩こりを度々繰り返す原因を『ただの肩こり』と思っているなら、それは危険です。
まずレントゲンで首の状態を確認して下さい。首の歪みは放置すると悪化します。そして、歪みにより症状が酷くなると、日常生活に支障をきたす辛い症状へ悪化する可能性が高くなります。
ちなみに、痛みの変化は
1.肩こり 首の痛み 背中の痛み ダルみ
※じっとしているとなんとも言えないダル痛さ
↓ ↓ ↓ ↓
2 .➕腕の痛み だるさ
※腕の中の方がずっと重くだるく痛い感じ
※問診中も無意識に腕をさすっている
※夜も痛くて疼くので睡眠不足になる
↓ ↓ ↓ ↓
3. ➕手の痺れ 指の痺れ 手のむくみ
※常に痺れている
↓ ↓ ↓ ↓
4. ➕握力低下 筋肉の萎縮。。。(汗)
(※…患者様の主訴を参照させて頂いています)
頚椎の構造上『くの字』の状態は、ヘルニアを発症する確率が非常に高いです。
もし周りの大切な方や知人にヘルニアの症状でお困りの方、ヘルニアで手術を考えている方、また頚椎症の方がいらっしゃいましたら、「首の状態をレントゲンで確認した方がいいよ」と声をかけてあげて下さい。その際は、私(ささき)までご連絡お願い致します。
どなたでも矯正治療を受けて頂ける訳では有りません。頚椎の状態により、骨格矯正治療で改善が見込めない程に骨格状態が悪くなっているケースも御座います…
それでは、本日も最後まで読んで頂き有難う御座いました。