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カラダのはなし

マッサージで猫背が良くなるの?

TLBC堺猫背改善

今回は「マッサージで猫背が良くなるのか?」について…





私(ささき)は職業柄
電車内や歩行時も周りの方の姿勢を
無意識にチェックしてしまいます。
※実際に声をかけたら“変な人”なので
少し意識したら綺麗な歩き方になるのに…
疲れにくくなるのに…惜しいな…
など心の中で思っています。





皆さんの周りはいかがでしょうか?
姿勢や猫背を気にされている方って
結構いらっしゃると思います。


美容面や健康面でもデメリットが多く
倍以上疲れやすい猫背よりも
誰しもが美しい姿勢を手に入れたいと
思うはずです。
猫背は顔のたるみ、しわの原因にも
なりますしね…


とはいえ自身で姿勢を意識しても
簡単に改善出来るものではありません。
実際に姿勢矯正、体幹トレーニングなど
姿勢改善手段は沢山あります。
その中の一つ?のマッサージで
猫背が良くなるのか?と
お客様から質問を受けました。


実際にマッサージを受け続けてきています
が、改善されていないとの事…


姿勢が悪くなるのも原因があります。
その原因に対して的を射ているのであれば
改善は期待できます。
しかし、効果がないということは
原因へのアプローチになってないんじゃない
かとお伝えしました。


何にでも当てはまりますが、
まず自身の現状を知ること
スタート位置を確認する事が最優先です。
でなければ的外れな対処ばかり
続けることになりかねます。


現状、原因を分析する事から
始めなければなりません。


よく言われている理想の姿勢は、
耳、肩、くるぶしが一直線に並んでいます。
あなたの姿勢はいかがでしょうか?
理想の姿勢と比較することで
ご自身の姿勢が良く分かります。





残りの2つの姿勢は背中が後ろに丸くなり
顎を前に突き出す姿勢、
腰が反りすぎて立ち方が美しくありません。


このように姿勢のバランスが崩れると
筋肉へ負担が掛かり非常に疲れやすく、
首や肩、背中のこり、首痛、腰痛
そして自律神経への影響から
様々な体調不良を引き起こす要因となります。

姿勢が崩れるデメリットとして
▲姿勢が悪い。
▲いつも疲れてだるそうと思われる。
▲やる気がないように見られる。
▲年齢以上に老けて見られる。

マイナスイメージばかり…



背中を丸めて
腹部を前に突き出すような(楽な)姿勢は
後方に重心が掛かり
足が疲れやすく、同じ姿勢を維持することが
困難になります。


また左右の骨盤や腰椎の歪みに影響を
及ぼしやすく、腰痛、股関節の痛みや
膝の痛み、筋肉の低下からO脚やX脚、
骨の変形が酷くなるなどデメリットが
多く、痛みで歩行が困難になる…
可能性があります。



臨床で猫背の方に多く見られる共通点は
首の背骨の関節がガチガチな点。



■な関節がぜ硬くなるのか?
本来頭は7つの頚椎の上に乗っています。
この時一つ一つの椎体関節の重なりが
安定して頭を支えるキーとなります。
正常な前カーブの配列時は
この関節が正しく重なり
安定して頭を支えることが出来ます。







ところが正常な位置よりも頭が前に出て、
顔を前に突き出すような姿勢になると
頚椎は後カーブの配列異常を起こします。



約4倍の重さが首へ負担として掛かり、
椎体関節の可動制限から筋肉の柔軟性減少
⇒血行不良を起こし
背中や首の筋肉の柔軟性が失われ
筋肉のガチガチに固まります。




これが首、肩、背部痛の発症原因と
なります。


■猫背の方の多くは、
背中が後ろに丸く巻き肩になり
肋骨が開きにくくなります。

例えばお辞儀の姿勢で深呼吸はできません。
呼吸が浅くなり酸素供給量が低下し
肩こり頭痛そしてめまいふらつき倦怠感の
発症する原因となります。


また前かがみの姿勢は肺だけでなく胃腸が
圧迫されやすく、胃腸の不具合を訴える方も
結構多いです。

胃の不調が猫背や姿勢によるものであれば、
猫背や姿勢の改善も優先して行うべきです。






首や背中に強い痛みを感じる方は
首に歪みがある可能性が高いです。


実際にレントゲンで比較してみましょう。
向かって左から悪化していく順番に
並んでいます。




左が正常な首の配列です。
前にカーブしています。


この前カーブにより安定した状態で
頭部を支える事が出来ます。
前カーブが無くなる
=不安定な状態は頚椎関節へ負担が
大きくなります。



この三つのレントゲン頭の位置を
比較してすると
正常なカーブは体の真上
ちょうど首のつけ根あたりに頭重が下り、
ストレートネックそして逆カーブは
首の付け根よりカラダの前方に頭重が
落ちます。


■このように頚椎の配列異常により
頭の位置が前に出ている猫背。


頚椎の配列の問題を補うために
凝り固めた関節をいくらほぐしても
猫背の原因は改善されません
逆効果?になります。


冒頭でもお伝えしましたが、
頚椎の配列に問題がないのか
まず確認をすることが最優先事項です。

旅先で目的地へ向かうのに
現在地が分からなければ手段も時間も
決定できませんよね。


骨格矯正や体幹トレーニング、
筋トレやヨガなど
猫背を改善する方法は沢山あります。


確かに効果はありますが、
しかし頚椎の配列に問題があるなら
頚椎へのアプローチを優先、
もしくは同時に進める事が
効率よく高い効果が期待できると
考えられます。



猫背を改善する為にいつレントゲンで
首を確認したらいいですか?と
質問がありますが、
できるなら早い方がいいです。


頚椎の配列の問題を長期間放置すると
さらに歪みが強くなりますし、
椎間板の変性が進行します。
また骨が変形すると
正しい配列に戻すことが非常に
困難となります。


ですので
早い段階で未病検査(レントゲン検査)で
確認しておいてください。



正しい姿勢を維持したいけど
すぐ元の丸い背中にもどってしまう…
胸を張る姿勢を維持するのがしんどい…
姿勢を良くすると腰が痛くなる…など、
筋力低下だけの問題以外に原因があると
考えられます。


一度レントゲン検査で
頚椎の配列や椎体関節を確認してください。



最後まで読んでいただき
有難うございました。