11月に入り朝夜の寒暖差が激しい今の時期は、自律神経のバランスを崩しやすくなります。
なんか調子悪い、すっきりしない、朝目覚めが悪いなど病状までいかなくとも不調を感じる…つまり未病の状態は、自律神経のバランスの乱れが関係している可能性があります。
寒暖差で自律神経が過敏に反応して交感神経と副交感神経が交互に働き続けると精神的にストレスを感じます。普段から自律神経バランスが乱れやすい生活環境や生活習慣、食生活に身を置いている方は特に寒暖差ストレスを感じると思いますので、心当たりがある方は見直す必要があります。
この自律神経バランスが乱れる要因の一つに「首(頸椎)に問題」があります。頸椎に問題を抱えている方すべてが当てはまるわけではありません。頸椎の問題があり、そこに睡眠不足や過食、職場の移動などの要因が重なると寒暖差ストレスの影響を受けやすいように思います。
自律神経と首(頚椎)は、位置的にも近く関係が深いため首(頚椎)に問題があると、自律神経に影響を及ぼします。
例えば、首や背中に不調や痛みを感じやすい方は自律神経バランスが乱れやすく、様々な不調を訴えられるケースが多くみられます。
私たちは【痛みを感じる】に対して交感神経が、必要以上に緊張します。この交感神経の働きは、体を活発に動かす時や心拍数を上げる時に働く自律神経です。
交感神経が過剰に働いてしまうと、抹消の毛細血管を収縮させ血流へ影響を及ぼします。また、運動神経の興奮により筋肉の収縮が強くなり、結果、血管が圧迫され血行不良を引き起こします。血流が悪くなると→体内の疲労物質が滞る→疲労物質から発痛物質となり、痛みを強く感じるようになります。
この痛みの悪循環から早く脱出しなければいけません。
その為にどうするか?筋肉を弛緩させて血流を改善させる事です。痛みの原因となる発痛物質を取り除くことで、痛みは軽減されます。と、改善法はいたってシンプルなのですが、その奥の「なぜ血流が悪くなっているのか?」ここにフォーカスする必要があります。
血流が悪くなる→血管が圧迫されている。
圧迫しているのは?筋肉?関節の問題?それとも血液・血管の状態が悪くなっている?と、それぞれの原因によって対応は違ってきます。
〇筋肉の柔軟性の問題
運動やストレッチを頻繁に行っているのに、なぜ慢性的に肩が凝ってしまうのか?運動やヨガをされている方が多いですが、慢性的に肩が凝る…なぜだろう?疲労物質が蓄積しやすい状態だから?と、原因を考える必要があります。
一つ上げますと「疲労物質と言われている「乳酸」の代謝や消費が低下している状態かもしれません」
これはビタミンB群とミネラルの不足が原因と考えられます。
特にビタミンB 群は、乳酸の代謝に大きく関わる重要な栄養素です。しかし、ビタミンB群は、精製穀物(白い炭水化物)や砂糖を沢山召し上がると消費されるので不足しやすくなります。つまり、慢性的な肩こりや体調不良は、パンやパスタ、スイーツなどを日ごろからよく召し上がる方に多く見られます。※実際に制限するとカラダが楽になります。タンパク質やビタミン、ミネラル不足になる糖質過多の食生活では、カラダの不調を取り除くことは容易ではありません。
カラダに栄養が不足しているか調べるには未病検査で簡単に確認できます。未病検査でご自身のカラダの中を詳細に確認することをお勧めしています。
やたらと甘い物が食べたくなる時はありますよね。これは東洋医学的に胃腸が弱っている証拠だそうです。欲求のまま甘い物を食べると余計に胃腸を弱らせ、結果、冷えや浮腫みの原因となります。また余分な水分がうまく排泄されない為、湿疹や炎症を起こしやすくなります。浮腫んでいる場所(水たまり)は、老廃物が流れ込み溜まりやすい為、ポリープの原因(>_<)になると言われていますので注意して下さい。砂糖の甘みは、ダイレクトに消化器系を弱らせると言われていますので、特に白く精製された砂糖の摂取に関しては、特にご注意ください。
〇首の関節が硬い問題
どうして関節が硬くなるのか?について考えていきましょう。一つの理由として関節の変形が進行している。
加齢と共に、関節の軟骨が摩耗され関節に負担が掛かり変形していきます。変形はこんな感じで進行していきます。是非ご覧ください…
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もし、あなたが整形外科で椎間板が狭くなっている事を指摘された経験があるならば、頸椎(首の骨)の変形が進行している可能性が高いとお考え下さい。
椎体と椎体の関節面に炎症が起こると、関節軟骨は溶けてなくなり、関節面がむき出しになります。
そして変形が進み、関節の動きに制限が掛かり徐々に拘縮していきます。そして当然ながら痛みの原因となります。
この痛みを鎮痛剤で対処する場合、基本安静ですが、痛みが鈍化しているので無意識に関節を動かし続けます。この硬く、動きが悪い関節を無理に動かせば、さらに状態は悪化し強い炎症反応を発生させていますのでご注意ください。
この関節変形や炎症を発症させる原因は配列の問題です。この配列の問題は、追突事故やコンタクト系のスポーツによる衝撃や日常生活での転倒などの衝撃により配列の問題が起こります。正しい配列は、顔の方向へ緩やかなカーブを描いています。関節が機能し衝撃を吸収し関節が柔軟に可動することができます。ところが、ストレートネックや後弯ネックの緩やかな前弯カーブが失われた状態は、関節の柔軟性や衝撃吸収が非常に乏しくなります。
硬いものをたたくと壊れるように、柔軟性が乏しい関節や靭帯、筋肉は壊れやすく痛みを発症しやすくなります。炎症が継続すると骨や椎間板は溶けて変形していきます。
カウンセリングでこの骨の形どうにかなりませんか?と質問を受けますが…変形した関節や骨は元の形には戻すことはできません。手術で骨を削りとることはできますがリスクもあります。ですから、できる限り早い段階で状態を確認し、配列を正してこれ以上進行(悪化)させるべきだと私(ささき)は思います。
慢性的に・肩こりがひどい・首の痛みを繰り返す・寝違えやすいなど、首の不調を感じている方は、自律神経バランスが乱れやすい状況なので、寒暖差ストレスの影響を受けやすいと思いますので、一度きちんと調べられることをお勧めします。
皮膚や体の老化は鏡で確認できますが、骨の老化はレントゲンでしか確認できません。
最後まで読んで頂き有り難うございました。