さて、今回の膝の痛み編は、
『〇〇が後ろに倒れてると膝が痛む?』についてお伝えさせて頂きます。
膝関節にはクッションの役割を担う軟骨や半月板があります。
加齢と共にすり減っていく消耗品…。
できれば長く良い状態を維持したいものです。
膝関節の捻じれやズレ(亜脱臼)た状態は軟骨のすり減り方や進行が早まります。
例えばO脚をイメージして下さい。
膝の内側が離れ外側へ広がり、膝関節が捻れていきます。
そして、膝の隙間の内側が狭くなり、
膝の骨同士の内側がぶつかり炎症や痛みを生じます。
つまり膝関節が正しい位置に収まっていないと、
膝への負担が継続的に掛かり続け痛みや炎症から変形性膝関節症へ進行していくのです。
特に更年期を迎える40代・50代の女性は、
ホルモンの影響により関節の変形が一気に進行しやすくなるので注意が必要。
関節に負担が掛かる要因とは?
筋力の低下??
もちろん筋力低下も要因の一つです。
しかし筋力が弱くなった全ての方が膝の痛みを訴えているか??
いや、そうでもありません。
変形していても痛みを感じない方もいます。
なぜ違うの??何が違うの??と疑問に思いませんか??
その違いは『骨盤』にあります。
その骨盤との関係を一緒に見ていきましょう。
▼骨盤が後ろに傾く姿勢
頭を前に突き出し背中が丸まり骨盤が後ろに倒れる「猫背」の姿勢に多く見られます。
ではレントゲンで確認していきましょう。
正しい骨盤の位置と腰椎の写真です。
で、矢印の所が骨盤です
腰椎が前方(お腹の方へ)へカーブし骨盤が起きている状態。
腰椎のカーブによりバランスがうまく取れています。
下の写真の様に腰椎の前カーブが少なくなると構造上骨盤が後ろへ倒れます。
腰椎カーブの消失によりバランスが悪くなり
重心を支える為に膝を曲げてバランスを取ろうとします。
太ももや膝周りの筋肉が過緊張を起こし
膝関節周辺に炎症が発生しやすくなります。
炎症により軟骨や半月板に負担が掛かり変形が進んでいきます。
外側へ体重が加わり膝への負担が大きくなり
内側で炎症を起こしやすくなります。
重心が後方へ移動し
足後面で体重を支えることとなります。
”猫背”は胸が下がるので肋骨の動きが悪くなり
呼吸が浅くなります(汗)
※ただでさえマスクで酸素不足なのに
骨盤が後ろに倒れるので尻が下がり、ポッコリ下腹に…
恰好が良くないです(多くの女性は気にしているはず)
また骨盤が後ろへ傾くと腹筋に力が入りにくいので踏ん張りを効かせにくい…
例えるなら”がに股”と”内股”どちらが下腹部に力入りやすいですか?
バイクや乗馬でもニーグリップ(軽度の内股)で
下腹部に力をいれて上半身を起こし
骨盤の真上で安定良くキープできます。
▼骨盤が前に倒れている「反り腰タイプ」
骨盤が前へ傾斜した姿勢は重心が前に移動し、
太もも前面の筋肉が発達しやすく”なります。
太もも前面の筋肉が過緊張し
膝蓋骨の下辺りにテンションが掛かり
炎症を発症しやすくなります。
反り腰のデメリットとして足が太くなる…
気にされている女性多いですよね。
体の中で最も大きな筋肉の太ももが知らぬ間に
どんどん発達していくわけですから
「筋肉太り」のような状態になります。
また上半身を反らし胸を張る間違った姿勢は
無駄に筋疲労を作り出し
血行不良⇒疲労物質が蓄積し”疲れやすい体質”になります。
明らかに右の状態は問題アリですよね。
長時間の歩行
しゃがむ動作が多かった
階段の上り下りが続いたなど…
負担が掛かった際に炎症を起こしやすくなります。
腰のカーブが正常数値から外れている方は、
膝のトラブルを抱える可能性が高くなる。
変形性膝関節症を引き起こす
直接原因となりますので要注意です。
腰椎のカーブが少ない方は、
筋肉や靭帯に過度な緊張が掛かり続け腰痛を
発症しやすくなります。
そして、それを庇うように膝関節に負担がかかり、
軟骨が徐々にすり減っていくのです。
腰のカーブ、骨盤の傾きを確認して下さい!
もう一つお伝えする事は
骨盤の傾きの原因に”頚椎(首)の配列”が関係しています。
頚椎の歪み(首)は膝の症状の間接的な要因なのです。
詳しくはまた別にお伝えします。
膝の痛みを感じている方で
肩こり腰の調子が悪い
姿勢が気になる
このような方は沢山おられます。
ぜひ骨盤の傾き+腰のカーブを未病検査で確認されてください。
多くの方がカラダの状態を確認するために
健康診断を受けられると思いますが
背骨の状態を確認する方って少数です。
未病検査(レントゲン撮影)は
一生に数回撮るか撮らないかの程度ですが
現在の骨格の状態を把握でき、
今後の健康管理やケガや骨の病気の予防にお役立て頂けると
思っております。
ご用命の際は私(ささき)までご連絡下さい。
最後まで読んでいただき有り難うございました。
★★★膝の痛みが改善されたお客様の声★★★
