みなさまはこれまでに“しびれ”症状を経験されたことはございますか?
正座中に足がしびれて感覚がマヒし立つことが出来ない、また腕枕や寒さで手がしびれるなど日常的に起こり珍しいことではありませんね。
しびれの感じ方はそれほど違わないですが、しびれの原因は同じものとは限らないです。
原因によっては早急に処置が必要なものや一時的な症状で放っておいても問題のないものまであり対処も変わってきます。
今回は身近に起こる“しびれ”についてお伝えします。
まずしびれの感覚はどのように伝わるのか見ていきましょう。
皮膚にある知覚神経で感じた刺激が抹消神経を経て、背骨の中を走行する脊髄神経に入り⇒中枢神経⇒大脳へ伝わります。この一連の流れがどこかで一部阻害されるとシビレ、完全に阻害されると“まひ“(汗)となります。
それでは原因についてみていきましょう。
▽神経の圧迫や障害
手根管症候群や肘部管症候群などの問題や骨格の歪みが大きく関係しています。こちらの原因についてはまたの機会のします。
▽血行不良
血流が滞ることで栄養分や酸素循環と供給が遮断されるために発症する
●血液の流れが悪くなる要因として…水分調整
血流が悪くなると体内の水分量を調整できず脱水症状を引き起こします。
人間70%が水分と言われるように、水分量を確保することは重要です。しかし、十分な水分量が確保できていない場合、血液の流れが悪くなり、酸素や栄養がカラダの隅々へ十分に送り届けることが出来なくなります。
その結果、末梢神経に異常が起こりしびれを感じさせるのです。
カラダの水分量を調整する働きはタンパク質のアルブミンです。食生活の偏りでタンパク質不足、胃酸分泌が少ない(消化・吸収が悪い)、肝機能に問題がある方はこのアルブミンが不足し水分調整が上手く行えず脱水状態になっている可能性が高いです。
“え、しっかり食べていますけど…”と言われる方がいますが、食事量の問題ではなく食事内容が重要です。
しかも現代人は新型栄養失調とも言われています。
その背景には糖質過多・タンパク質不足の食生活が指摘されています。
タンパク質不足を血液検査でご確認ください。
●血液の流れが悪くなる要因…ストレス
血液の流れが悪くなり、末梢神経の電気の流れを乱してしまい、それがしびれという症状で出てきます。緊張しストレスを感じると交感神経が優位になり、筋肉は萎縮、血管も収縮し血行不良を起こします。
▽脳の障害 『脳出血・脳梗塞・脳腫瘍』
ラクナ梗塞をご存じでしょうか?
脳梗塞の一種で、脳内の極細の血管に血栓ができる病気。
脳梗塞と違い一度に症状が発症しないので気づけないケースが多いです。
症状として…軽度の言語障害、手足のしびれ、麻痺などがあり、詰まる場所により現れる症状も違ってきます。微細血管だからと言っても脳梗塞ですから発見された場合は、早急な対処が必要ですし、また食生活や生活習慣を見直さなければいけません。
先日来られたお客様(女性)が脳の検査でラクナ梗塞を確認されたそうですが、ドクターからは年齢的なものなのでそれほど気にしなくていいと言われたそうです(汗)(大汗)。
え、やばくないですか?本人はドクターの話を信用してか、安心して何のアクションも起こす気はないようです…いつかちゃんと詰まるかも…って思ってないのがやばくないですか??
先々の様々なリスクに備えて食生活や生活習慣を改善する内容をお伝えさせて頂いた結果、だいぶ危機感を持たれるようになっていました(一安心)。
ラクナ梗塞をはじめ脳梗塞は遺伝的な要因もありますがほとんどは生活習慣・食習慣の問題です。
血圧が高い
血中糖度が高い
肥満
運動不足
喫煙
過食・飲み過ぎは要注意です。
これらは生活習慣病の引き金となりますし血管にダメージを与えます。
血管は細い部位程傷つきやすい傾向がありますので、脳内の細い血管にダメージを与え続けるのはリスクが高くなります(汗)。
またこちらの女性は降圧剤を飲まれて最高血圧が120と年齢(60代)と比べ低すぎるのも気になります。
血栓が小さければ血液の勢いで飛ばし血液中に溶かせるのですが…
クスリで血圧を無暗に下げ過ぎると血栓が飛ばせず、さらに血栓が大きくなる可能性があります。ですから食事習慣の見直し、血液状態や動脈硬化を改善する取り組みが必要となります。
▽ビタミン不足が原因で現れる
ビタミンが不足したからと、それだけですぐに病気を引き起こすことはありません。しかし、体内のさまざまな反応に対して触媒の働きをするビタミンです。不足が続けば、身体の正常な機能を保つことがむずかしくなり、徐々に症状が表れ始めると考えられます。
ビタミンB1・12が欠乏すると末梢神経や中枢神経に異常が生じて手や足の先に痛みやシビレ症状を発症します。
今回はシビレ症状の原因を骨格の観点からではなく栄養方面からお伝えさせて頂きました。
肘関節の問題や手首(手根管症候群)や内側上顆炎(テニス肘)などからもシビレ症状を発症しますので、診断、適切な処置を受けて下さい。
しかし、頚椎や腰椎、骨盤の問題はレントゲンで確認する事がおススメですし、血液・血管の問題を疑える方は詳細な血液検査で確認されてください。
それでは本日も最後まで読んでいただき有難う御座いました。